表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サイコキネシソア  作者: カゼ ルビネ
一章(ノンプロットの気まぐれ更新、見切り列車)
14/16

イントネーションって、すごい重要

ピンチ、欠損タグにも注意して、グロ注意!

「よくも、よくも、あの方、ケマルぺ国王の姿を騙って、吾輩を騙そうとしたな!」

ロットが怒気の混じったしわがれた声で言う。

私たちの首には、ヒモのように細くなった赤スライムが巻き付く。

これで絞め殺す気だ。

念力は内部の臓器に干渉することはできない、けど外部からならなんとでもなる。

私とサイを逆さ吊りにした状態で私たちを睨みつける。

ロットの顔は、茹蛸のように赤くなり、口からは血をこぼしていた。

「何十年も、あの方から名前を呼ばれている。

あの方が我輩の名前を呼ぶときは、ロットのところが、少し訛って、トがドに近い感じになっている。」

発音の違いでバレたんかーい。

これは私のコピー不足や、そこさえ上手くできれば、こんなことにならなかったはず。

どうしよう、このままじゃ私どころかサイも危ない。

いっそのこと、素直に腕差し出そうかな。

ここまで必死に守ってきたけど。

別の骨や義手を組み合わせれば、なんとかなるかもしれない。

私のせいで、サイが。

私は体を変形させて、サイの腕から出た。

サイは目を見開き、驚いた顔をしている。

顔面から地面に当たり、痛い。

呼吸のために出していた顔以外は、全部変形して、ツチノコのような姿になっている。

そして、アスファルトの地面に額をつける。

「姿を騙ったことは申し訳ございませんでした。

本物のケマルぺ国王陛下から、あなたを説得するには、ケマルぺ国王陛下の姿使うことが1番だと教えられたからしてました。」

ロットは「ケマルぺ国王陛下からの指示」

と言うことと今の私の姿を見てから狼狽えた様子が見てとれた。

「嘘だ。ケマルぺ国王陛下が、、、。

腕の子の腕がない。」

呆然としているロットの隙を私はにっこり嗤う。

「腕ならここにありますよ。こんなもの採れるものなら、取ってみなさい。」

私は地面から顔をあげる。

目にも止まらぬ速さで、胴体と一体化していた両腕を広げる。

肌の再生が間に合わず、少し血が垂れる。

木の枝が広がるように、10本の指を伸ばす。

右手の方はサイの足を縛っているスライムに手を伸ばす。

左手の方はロットの喉を突く。

突然のことに、反射的に喉を押さえようとして、スライムの拘束が緩む。

右手で、サイの足を縛っているスライムの拘束を解く。

私と同じように顔を打つ前にサイは自分の黒スライムを伸ばし、倒立のような状態を保ち、打つことを避ける。

そして、立ち上がるとすぐに私を抱えて、逃げる。

サイの表情は、顔面蒼白だった。

後ろからはロットの獣のような怒号が響いてきた。

「腕の子オオオオオオ!」


ケマルぺ王国からの応援が来るまであと5分。

それまでなんとか乗り切らなければ。

「ノウ、危険、やめて。

ロットは、ノウの、腕を、切り取ろうと、してた。」

走りながら無理に話そうとして、途切れ途切れ話す。

サイは、地面からのスライムに警戒してか、不規則に跳ねたり、コンテナの上に乗ったりしながら、ロットと距離を取る。


「もうしないよ、右に伏せてスライド」

伏せたサイに押し潰されそうになり、浮遊感を味わう。

私たちの頭スレスレを赤い触手が掠める。

それでも、どうやら、私たちは追い詰められたようだ。

ロット以外にも、ミイラ派が数名、私たちの方にスライムを伸ばしにかかってきた。

その時、空から音がした。

空から降りてくる飛行機から出る空気を切り裂くようなキーンとした音。

それが空からした。

空から何かが降ってくる。

そう思った時にはもう、地面にそれが近づいていた。

それが地面に衝突するのと同時に土埃、アスファルトの破片が飛び散る。

サイが咄嗟に庇ってくれなかったら、危なかった。

「ロッド、わしゃ、腕入らんと言っておるじゃろ!」

どすの利いた声が響く。

目の前には、プラチナ色のスライムをつけたケマルぺ国王陛下が立っていた。

治療していた時の儚いお爺さんと言う雰囲気どこに行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ