鬼ごっこ
ロットが念力負荷で倒れた頃を見計らっていた警官たちが、一斉にスライムを伸ばし倒れたロットを拘束しにかかった。
しかし、全ての触手と警官たちが一瞬にして、赤い触手によって振り払われた。
「うでよこせ」
真っ赤に血走らせた目で、私たちを見る。
地獄の鬼ごっこの始まりだった。
ケマルぺ王国援軍到着まで、10分前。
「左、左、右、左、右、左は弾く。」
ロットの振う赤スライムが容赦なく、コンテナをへこまして行く、私は念力で強化した動体視力で、サイにどこによければいいか、言っていた。
サイは、私を抱えた状態で、飛んで伏せて、避けてをかれこれ15分はやっている。
最初は直接衝突を防ぐために、一定や距離を取りつつ隠れていた。
だが、ロットの念力が回復し始め、スライムを粘菌のように薄く網目状に伸ばし始めて、私たちの場所がすぐバレるようになった。
その結果、今の状態である。
他の警官もなんとか私たちを助けようとするが、ミイラ派からの妨害に遭い、うまくいかない。
なんとか、スライムを回避していると、私は思っていた。
突然、サイがこける。
私はスライムに包まれていたおかげで、全く痛くなかったが、何が起こったのか分からず、思考が停止する。
アスファルトの地面が、私たちとロットを結ぶように一直線に亀裂が走る。
地面からは、アスファルトが石の砕けるような音を立てながらロットのスライムが出てきた。
そのまま、逆さまに吊し上げられる。
サイの両足首に赤スライムが絡みついている。
サイは、スライムを伸ばし、なんとか外そうとする。
「サイを離せ、関係あるするのは、わたしだけ。」
私はロットを逆さまな状態で睨みつける。




