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サイコキネシソア  作者: カゼ ルビネ
一章(ノンプロットの気まぐれ更新、見切り列車)
12/16

念力負荷

戦闘シーンあり。

避けられない。

そう判断し、私は振り下ろされる赤スライムの衝撃に耐えるために、念力を使い、出来るだけ身を硬くする。

トラックの時と違って衝撃が体全体に来るわけではないはずだ。

腕だけを狙ってくることに賭け、

大事な腕の表面組織を骨の細胞と置き換え、

腕の表面が薄橙色から白色に変わる。

衝撃に耐えるために歯を食いしばる。


赤スライムが当たる直前、サイの黒スライムが間に入る。

金属が当たるような音が、響く。

目の前が真っ暗になった。

冷たい金属に包まれたような感覚が全身を包む。

黒スライムが私を包んで、サイの胸に抱き寄せる。

「すまない、ノウ。

俺が油断したせいだ。」


ロットから伸ばされる赤スライムを弾きながら、サイは気落ちした声で言った。

「オコってしまったことは仕方ない。

とにかく今は、ロットの方に集中。」

ロットの顔は、歯を剥き出し、眉間に皺を寄せ、こちらを睨んでいた。

もう完全に怒らせちまってるよ。

サイが、黒スライムで赤スライムを金属のあたる音と火花を散らしながら、弾いていく。

一見、対等に戦っているように見えるが、こちらは防戦の一方だ。

ロットが少しづつ近づいてくることによって、赤スライムの威力が上がる。


そのとき、メタルスライム警官の声が、メガホンを通して聞こえてきた。


「ケマルぺ王国から援軍、約1時間後、………来る頑張って持ち堪えてくれ」

援軍が来ることは、嬉しいだが、ほかに重要な情報を言ったようだが、サイとロットのスライムの当たる音でよく聞こえなかった。

ロットは、怒りで我を忘れて、さっきの放送を全く聞いてないようで、攻撃をやめない。

「サイ、1時間頑張ればいいみたいだから、あの場所変えよう」

コンテナが無くなったこんなだだっ広い場所では、純粋に力が強い方が有利だ。

私は視線で、コンテナが残っている場所を示す。

サイはそれを理解して、私を抱えた状態で、10m横に跳躍し、私の視線の先に移動する。

突然の行動にロットがついていけず、赤スライムがアスファルトの地面に突き刺さる。

地面にヒビが入り、えぐれる。

あんなのと戦うことのできるサイってすごい。

私たちを追おうとして、ロットがこける。

立ち上がると口から血を吐いていた。

ロットはカラスマ夫妻とのコンテナの押し合いで、相当の念力を消費して、体に負荷がかかっている。

だから、しばらくはコンテナ飛ばしはこないはず。


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