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異世界トラベルツアー  作者: 瀧音静


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いや決して下心は……

 はぁ……チルだぜ。

 サウナからの水風呂からの上がってコーヒー牛乳。

 ドライヤーで髪を乾かし、着替えて現在はエステを利用中。

 日が変わったからまた利用出来るわけですね。


「一杯食べたらお腹緩くなったりします?」

「あー……なるかもですねぇ」


 ちなみに今回のエステは、内容を体のメンテナンスにして貰ってる。

 昨日のエステは揉み解しコースだったから、昨日とはやって貰ってることが違う。

 具体的に言えば、昨日は肩やら腰やら首やらをマッサージして貰ったんだけど、今は……。


「いたたたたたたた……」

「暴飲暴食は良く無いですよ?」

「気を付けます……」


 足の裏を重点的にマッサージされてます。

 足つぼマッサージってやつですね。

 なお、今回の施術師はドワーフさんで、しかも女性なもよう。

 褐色肌に小さめの身長、なのにしっかりがっしりとした体形……。

 好きな人はとことん好きなんだろうな、というシルエットなのだが……。


「次は頭皮マッサージに移りますねー」


 俺には響かんのよ。

 いやまぁ、流石に昨日の男性施術師さんよりはいいと思うよ?

 でもね、やっぱり俺はドワーフ女性よりエルフ女性の方がいい。

 ……あー――うん。ついでに、スイさん程デカい女性よりもエルフ女性の方がいいかな。

 なんというか、見下ろされると縮こまっちゃうというか……。

 威圧感凄いのよね、スイさん。


「あー……気持ちい」

「寝ちゃっても大丈夫ですよ」


 ……頭皮マッサージもさ、普通の……というか、一般的な女性にして貰うと目の前に胸が来てムフフってなるんだけども。

 ドワーフさんだとお腹なんだよな。

 いや、別にいやらしい意味は無いですよ?

 本当だよ?

 とまぁ、そんなわけで。

 寝る前の身体のメンテナンスを終え、部屋に戻ってベットにダイブ。

 外はすっかり朝になってるけど、俺の意識は眠りに支配されてるよ。

 起きるなら昼頃かな。

 おやすみなさい……。



 ……ふぁ。

 今何時……?

 ――昼過ぎか。

 うむ、丁度いい時間だ。

 ……何に丁度いいかは分からないけど。


「とりあえず歯を磨こう」


 寝起きの口の中にはばい菌がうんぬんかんぬん。

 というわけで歯磨きを済ませまして。

 

「昼飯と今日の予定どうするかな……」


 ケトルよりも早くお湯が沸く、謎の魔道具でお湯を沸かし、インスタントコーヒーを淹れ。

 コーヒーをゆっくりと飲みながら、船内マップとイベント情報をチェック。

 う~ん……エルフ雑技団のショーは昨日見たし……アクセサリー作りでもするかな。

 今回は『ハイエルフが教える開運間違いなしの高貴なるストラップ作り』らしい。

 昨日のダークエルフとふり幅凄いっすね。

 あと、自分で高貴な、とか言わない方がいいと思う。

 予約必要なのか。じゃあ、まずは予約しに行って、そこから適当なお店でブランチを取ろう。

 食後はゆっくりしてストラップを作って……またゆっくりして、夜はノクティアさんのバー兼喫茶店に顔を出すかな。

 よし、それじゃあ移動!



「予約者全然居なかったんだけど人気無いのかな?」


 船内イベントってどこも賑わってるイメージだったんだけど、俺が予約しに行った段階で、ハイエルフさんのストラップづくりに予約していた人はゼロ。

 俺が予約を、と伝えると、恐らくはストラップ作りを教えてくれるハイエルフさんだと思うんだけど、その人が、沈んだ表情を一気に明るくして瞬間移動で寄って来て。


「お、お、お名前と、種族を!」


 と、どもり気味に言って来てた。

 これ、マンツーマンとかにならないよね?

 大丈夫かな……色々と。


「さて、ご飯は……」


 まぁ、そんな感じで予約を終えたので、お次はご飯。

 と言ってもガッツリ食べたい気分じゃないから、何か無いかなーとぶらぶら歩きながらマップを見ていると。


「……お、ここにしよう」


 目についたのは、軽食やクレープがメインのお洒落なカフェ。

 いや、夜にも喫茶店行くのにカフェかよ、と思わなくもないが、俺の腹の虫がここがいいと叫ぶんだからしょうがない。

 というわけで入店入店。


「いらっしゃいませ、お好きなお席へどうぞ」


 と犬獣人さんに店内に促され、座った席はもちろんオーシャンビューが堪能できる窓際の席。

 ……そこに移動するまでにチラッと確認したけど、他の席では読書や何やら書類作業をしているお客さんがちらほら。

 本当にカフェって感じの雰囲気だった。


「んーと、メニューは」


 イメージとして、写真詐欺の某大盛り珈琲店、かな。

 大体のメニューはそんな感じ。

 ただ、紹介にも載ってた通りクレープもある。

 で、クレープのほとんどがおかずクレープって言うか、甘くないクレープなのよ。

 サラダとか、生ハムチーズとか。

 あとは魚卵のクレープもあったな。

 で、じゃあ甘いものは無いのかと言うと、メニューの三分の二くらいは甘いもので占められてるわけで。

 そんな中でも、一番人気! と宣伝されてるフレンチトーストと、生ハムとサラダのクレープを注文。

 飲み物はブレンドコーヒーを。

 砂糖ミルク無し。男のブラック。

 なお、フレンチトーストにはシロップとホイップクリーム、アイスクリームをトッピングした模様。

 寝起きだから脳みそが甘い物を求めてるんだ。

 これは俺の意志じゃない、本能。いいね?

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