表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界トラベルツアー  作者: 瀧音静


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/142

大満足

 めちゃめちゃに海老が美味かった……。

 何なら普通にメインでもう一回食べたいくらいに美味しかった。

 やっぱり、でっかい海老を口一杯に頬張る感覚って素晴らしいんだなって。


「口直しのデザートとパンになります」


 で、登場したパンなんですけれども、まぁ普通のパンですわね。

 カンパーニュって言うのかな?

 表面はカリっと、中はフワフワでモチモチなパンは、手で千切って口の中へ。

 ん~、小麦の香りが香ばしい。

 ――はっ!? これは、さっきの海老のグリルに残ったソースをまぶして食べられるのでは!?


「……さいっこう」


 スープやソースをパンにまぶして食べるのはよくやるから、多分マナーが悪いとかは無いはず。

 ――あ、でも、異世界だとどうか分からんな。

 まぁ、気にしない気にしない。


「で、口直しのデザート、ねぇ」


 俺よく分かんねぇけどよ、こういう所の口直しってシャーベットとかの果物系かつサッパリ系が出てくるもんなんじゃないの?

 明らかにお出しされたの、ミニクロワッサンに生クリーム挟んだマリトッツォみたいなのなんだけど。

 いや、食べるけどさ。


「……!? あ、美味い!」


 多分だけど、生クリームの中に角切りの果物が入ってる。

 食べたのからはマンゴーの味がしたな。

 カリっと、サクッと焼かれたクロワッサンの表面。

 そして生クリームを吸って、噛んだ瞬間にバターと共に広がる生地。

 そこから、ジュワッと溢れる酸味と甘みの果汁の洪水。

 一個なのが勿体ない位に美味しいな、この口直しのデザート。

 もっと食べたいかもしれん。


「続いてメイン料理になります」


 そしてやってきましたメイン料理。

 一体何が出てくるのでせう?


「メチャンコウルトラギガントシュリンプのパイ包み焼きです」

「……はい?」


 えーっと……マジでメインでもう一回出てきたんだけど。

 あの小学生ネーミング海老。

 というか、コース料理で同じ食材を使うのは良くない、みたいなルールとかあるんじゃないの?

 知らんけど。


「でも美味そうなんだよな」


 パイ包み焼きと言えば真っ先にスズキを使ったやつが出てくると思うんだけど、食べた事無いんよね、あれ。

 なので本家? と比べてどうか、とかの評価は出来ないけど……。

 まぁ、美味いのは恐らく確定してるわな。

 というわけで……いただきます!


「……!!?」


 言葉はいらない。

 ただただ、美味い。

 待って、さっきのグリルとは比べられない位に海老の旨味があるんだけど?

 パイ包みにして焼くだけでグリルとそんなに差が出るとは思えん。

 何が原因なんだ?


「……エビミソ?」


 というわけでパイ包み焼きをよーく観察してみると、海老の身の上に何かがペースト状で乗せられてるのを発見。

 色は黄色。

 それをスプーンでちょっと掬って舐めてみると……。


「絶対ミソだ」


 濃厚かつクリーミィな味と風味が口いっぱいに広がる。

 ちょっと口に入れただけでこれだもん。そりゃあこれがもっと乗ってたら美味いわけだわ。


「ただ、量が多くなるとくどくなるはずなんだよな……それをソースで中和してるのか……?」


 最初食べた時は美味しさの衝撃でそこまで分析出来なかったけど、何度か食べて落ち着いたから分かる。

 これ、確かに爆発的なおいしさを醸し出してるのはエビミソと思われるもののペーストだけど、その爆発的な美味しさを飽きさせないように支えているのはかかってるソースだよ。

 試しにソースだけを味見……。


「サッパリしてはいるけど味の尖りはない。酸味と苦みがエビミソの味と合わさって飽きさせなくしてるのか」


 うぅむ、これはシェフの腕が光りますね。

 LED電球くらいのまぶしさで。


「……白ワイン万能説」


 そして相変わらず白ワインに合う、と。

 割とマジでこのワイン日本でも買いたいな。

 異世界と貿易してくれねぇかな、日本。

 日本側からはお菓子を大量に輸出すれば多分大丈夫だからさ。


「余ったソースはパンに付けて食べる、と」


 もちろんソースを残したりはしませんで。

 何気にパンも美味かったし、いやぁ、エルフ陣営のみが利用できるとはいえ、そこまで混んでない上にめちゃめちゃに美味しい。

 言う事無しだな、このレストラン。


「デザートになります」


 こちらが食べ終わったタイミングを見計らって次の料理を持って来てくれるしね。

 サービスも行き届いておりますわ。

 ちなみにワインもグラスが空になったら注いでくれます。

 至れり尽くせりとはこの事よ。

 ――で、出されたデザートがもろシュークリームの件について。

 いや、別にシュークリーム美味しいよ? 好きだし。

 でも、こういったレストランのデザートに抜擢されるスイーツか? と言われるとねぇ。

 重くないか? その称号。


「まぁ、食べるんだけれども」


 ナイフとフォークを使う事も考えたけど、手に取ってガブリ。

 結局これが一番美味しい食べ方なのでね。


「……あ、美味い」


 ごめんよシュークリーム。

 レストランのデザートという肩書きは、君には重いとか言っちゃって。

 いや、マジで美味いな。

 中はクリームじゃなくてプリンが入ってる。

 プリンシュー。でも、この中のプリンがかなり美味い。

 しっかり卵の風味がするカスタードプリンで、もちろんカラメルソースも乗ってる。

 というか、カラメルが炙られててブリュレみたく飴状になってるんだよな。

 それで、シュー生地とカラメルの飴状の部分とプリン本体とで三層の食感がするの。

 これ美味いよ。


「食後にコーヒーなどはいかがでしょう?」

「あ、お願いします」


 気付けばあっと言う間にシュークリームを平らげ、コーヒーを貰って食後の一服タイム。

 いやぁ、最高な食事だったなぁ……。

 これなら、エルフ陣営になっといて良かったって思うわ。

 ――コーヒーあっま!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ