表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界トラベルツアー  作者: 瀧音静


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/142

あるんじゃん……

「ポン酢が欲しい……」


 焼売を頬張り咀嚼中。

 やっぱり、何かにつけて食べたいな、と思った次第。

 ちなみにからしはついてない。

 欲しいけどね。


「お待たせしました、ミントソーダです」


 で、持って来てもらったミントソーダ。

 色は無色透明で、見た目だけならサイダーとかって感じかな。


「おー」


 コップに顔を近付けて匂いを嗅げば、ミントの清涼感溢れる香りが鼻に抜けていきますわ。


「おっほっほっほ」


 早速一口飲んでみて、思わず変な声出た。

 めちゃめちゃに美味い。

 カクテルのモヒートってあるんだけど、それからアルコール抜いて甘くした炭酸飲料みたいな感じ。

 ただ、甘すぎず、ミントの香りとしっかり調和する甘さ。

 食事中に飲んでも料理の邪魔をしない甘さって言えばいいのかな?

 氷は入ってないけどキンキンに冷えてるのもいいわ。

 これいいな。しばらくリピしよ。


「餃子と違って焼売は肉肉しいな」


 皮がもっちりしていて主張があった餃子と違い、焼売はもう肉! ってのを全面に押し出してくる感じ。

 餡にはちゃんと味がついてはいるんだけど、どうも塩コショウのシンプルなもののようで。

 普段から酢醤油だの酢胡椒だのポン酢だので食べてる身としては、ちょっと物足りない感じはする。

 ただ、焼売自体はちゃんと美味しいけどね。

 餡に入ってる、大きめのタケノコ? みたいなのが美味しいわ。

 食感がコリコリしていて、いいアクセントになってる。


「ミノタウロスのロースです」


 お、シュラスコらしい料理来たな。

 ミノタウロスって事は牛でしょ? 牛のロースとかもらうに決まってるじゃんね。


「くらふぁい」


 まだ焼売を咀嚼中に来るんだもん。

 ただ、そんな返事でもしっかりお皿にお肉を乗せていってくれて……。


「……お客様、一応確認なのですが、ソースや薬味などは必要ありませんでしたか?」

「? 貰えるんです?」

「お声掛けいただければ」

「じゃあお願いします」


 えー……貰えたみたいです。ソースや醤油とか、薬味とか。

 いや、テーブルに用意されてなかったからてっきり無いのかなって。

 あるなら言ってよ。

 もう焼売食べ終わっちゃったよ。


「こちら、各種ソースと薬味になります」


 で、持って来られたのは結構な種類のソースや薬味。

 薬味は瓶に入れられての登場だね。


「手前から、デミグラスソース、バターソース、ワインソース、和風醤油ソース、和風サッパリソース、ケチャップ、マヨネーズ、ポン酢です。瓶詰の方はワサビ、ホースラディッシュ、からし、柚子胡椒、マスタードになります」

「ありがとうございます」


 しっかりポン酢まで出てくるし。

 マジでもう少し早く知りたかった。


「ソースはこちらの小皿に取り出してお使いください」

「ありがとうございます」


 肉を置いて貰うお皿に直接ソースをかけると次の肉にもそのソースがかかっちゃうからね。

 こうして小皿を貰えるのは嬉しい限り。


「では、ごゆっくりどうぞ」


 というわけで、ソースや薬味を手に入れた俺は1.2人力だぜ。

 ……一般人だからね。そんなぶっ飛んだインフレはしないのよ。


「まぁ、とりあえずワインソースで食べてみるか」


 で、ミノタウロースはワインソースで食べることに決定。

 小皿に移しまして、ソースをかけまして。

 いただきます。


「……んー! 美味い」


 ワインとバターで作られたワインソースは、それぞれのコクと肉汁とが混ざり合ってハーモニーを奏でますわ。

 ミノタウロースも柔らかく、脂がしっかりと溢れてくる。

 脂の重さはワインソースと中和されてそこまで感じないし、脂の甘さがソースの塩味と対になってかなり美味い。

 こりゃあ、ソースの正解、見つけちゃったか。


「オークのふくらはぎです」


 んぶっ。

 オーク……つまりは豚って事でいいのかな?

 で、ふくらはぎって事は足の肉って事だよな?

 という事は豚足なのでは? 豚足って串に刺して焼いたりするのか?

 ――いや、普通に肉だし。

 俺が思ってた豚足とはかけ離れてるし。

 まぁ、貰うが。


「ください」

「どうぞ」


 そうしてお皿に置かれたオークのふくらはぎ。

 表面はしっかり火が通ってるのか茶色だったけど、中はほのかにピンク色が残ってますわね。

 どんな味なんだろ。とりあえずそのまま食べてみるか。


「……えー……意外過ぎるんだけど……」


 食べた感想だけど、鶏肉っぽい。

 それももも肉。

 脂肪分が少ないってのと、繊維がしっかりしてる。

 味わいは淡泊な部類なんだけど、しっかり噛み締めれば旨味がじんわり広がっていく感じ。

 これがオーク肉? って思っちゃうね。

 これには……和風とかのサッパリ系が合いそうだ。

 丁度良く和風サッパリソースってのがあるし、それを使うか。


「あー……青じそドレッシング的な?」


 ひとまずソースだけで味見してみたけど、これだけで伝わると思う。

 鼻に抜ける清涼感、サッパリと後を引かない塩味、うん、ドレッシングだね。

 こいつをオークのふくらはぎ肉に付けてっと……。


「美味い美味い。さっきのミノタウロースとは正反対な、サッパリ食べられるお肉だね」


 繊維を噛み切る時の食感と相まって、凄く爽快感がある味に仕上がりました。

 そこにさらにミントソーダで清涼感の追い打ちですよ。

 ――くーっ。美味いなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このペースで来る料理を食べ続けると、一般人はすぐ満腹になっちゃいそう。大丈夫かな…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ