表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界トラベルツアー  作者: 瀧音静


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/143

そっちは違うんだ

「何だかんだたまごサラダ入りが美味しかったですね」

「分かる。卵とチーズの相性は抜群だしな」


 お出しされたディッシューはお代わり三回。

 他のベーコンや野菜はお代わりを二回ほど決め、四杯目のコーラを飲み干してフィニッシュ。

 ディッシューの中身を美味しかった順に挙げていくと、一位はたまごサラダ。

 もうダントツ。パリッとした薄い皮と中にギッシリ詰まったたまごサラダ。

 それに熱々のチーズ水をディップするともう……。

 自然と顔がほころぶ美味しさでしたわ。

 第二位はビーフシチューだね。

 濃厚でコクのあるビーフシチューが、チーズと合わないわけ無いんだから。

 たまごサラダのシューよりも記事が厚くて、中身の味の濃さで皮の厚さが決まってるみたい。

 流石に具材は入ってないんだけど、ここにお肉が入ってたらたまごサラダに肉薄してたかもね。

 第三位は海老クリーム。

 コロッケの中身をシューに入れました。みたいな感じなんだけど、これがまた美味しくて。

 蟹クリームも美味しいんだけど、チーズと合うのは海老の方だったって感じ。

 いやぁ、ディッシュー、マジで美味かったな。

 ここに挙げた以外にも、ボロネーゼ風も美味しかったし、コーンクリームも美味しかった。

 異世界でしか食べられないであろうことが悲しみでしかない。


「デザートをお持ちしました」


 ちなみにチーズ水フォンデュのシメはパスタ麺を入れたよ。

 卵黄と生クリームを入れてクリームチーズパスタに。

 そこにブラックペッパーを振っていただきました。

 美味しかった。


「食後にカフェモカを」

「カプチーノって貰えます?」


 目の前に置かれるデザートをよそに、ノクティオさんがカフェモカなんて注文してるから。

 俺も便乗してカプチーノを頼んでみた。

 笑顔で頷いてたから、多分大丈夫でしょう。

 さて、デザートはっと。


「デザートはシュークリームじゃないんだ」


 流石にね。

 お皿に乗っていたのはチーズタルトかな?

 アイスとジャムが乗ってるね。

 ジャムは青色だけど。


「流石にあれだけディッシューを食べたらな。デザートでも出されたらげんなりするだろう?」

「そうですね」


 一旦スプーンの先端に青いジャムを乗せて味見。

 何味だ……?

 ――うーん、ブルーハワイ。

 色通りの味ですね。

 ……意外に合うかもしれないな、ブルーハワイにチーズタルトにアイスクリーム。

 では、デザートいただきます。


「……普通に美味いですね」

「タルトは焼きたてでサクサクであるし、焼きたての熱でアイスが溶けて甘さが増強されている。そこにジャムの爽快感がよくマッチしてるな」


 はい、食レポ一言一句賛成です。

 それ以上言う事無いわ。

 そうだなぁ……捻り出すとするなら、アイスが美味しい。

 牧場の、牛乳だけで作ったアイスみたいな感じって言うの?

 濃厚で生クリームみたいな感じの味わいのアイスあるじゃん?

 あんな感じ。

 その生クリームのような、乳脂肪を感じる前にブルーハワイジャムの爽快感が突き抜けてさ。

 重さってのを無くしてくれる。

 つまり実質カロリー0。


「カフェモカとカプチーノでございます」

「ありがとうございます」


 お、ちゃんと角砂糖も持って来てくれてるじゃん。

 いいねぇいいねぇ。

 カプチーノに角砂糖を落としまして。

 混ぜる事無く飲む!

 この濃いコーヒーのしっかりとした苦みと、飲み終わりの角砂糖が溶け始めた部分の甘さが強い部分とのギャップが最高なのよ。

 そして飲み干した後に、カップの底に溜まった砂糖をスプーンで掬って舐める。

 カプチーノはこうでなくちゃね。


「ふぅ」

「満足です」


 ノクティオさんもカフェモカを飲み干し、二人して同時に席を立って会計へ。


「ご馳走さまです」

「構わん。弟と私への礼だ」


 ビギナーズラックで手に入れたチップが、回りまわって異世界の高級そうな食事になるとはね。

 人生って分からないものだねぇ。


『お客様にご案内いたします。当船所属のガーディアンにより、アクロバットモレイの脅威は退けられましたが、安全確認のため、もうしばらく船内に留まり続けるようお願いいたします』


 お、丁度アクロバットモレイも撃退出来た、と。

 ただ、恐らく討伐したわけでは無いから、またこの船を襲ってくる可能性が捨てきれないから、すぐに船の外には出るな、って感じか。

 まぁ、もうしばらくしたらビンゴ大会ですし?

 大人しく船内で時間を潰しましょうかね。


「ミクリヤは予定は?」

「ビンゴ大会までは暇ですね。部屋に戻ってゆっくりしようかなって」

「であれば風呂はどうだ? ここの大浴場は色々と面白いぞ?」

「……ハーピー族は砂風呂なのでは?」

「あるんだよ。砂風呂も」

「ほへー」


 ……うん?

 この流れ、ノクティオさんと一緒に大浴場に行く感じ?

 いやぁ、流石に今日であったばかりの人と一緒に風呂は……入れるけどさぁ。

 ちょっと抵抗があるよね、どうしても。


「大浴場は種族別で分けられているし、見たところ人間の客は少なかった。ほぼ貸し切り状態になるのでは?」


 あ、種族別。

 なるほど、そういうのもあるのか。

 ……エルフ族ツアーでは個室風呂だったし、前回の船旅では全種族入り交じりだったけどなぁ。

 種族別、そういうのもあるのか、なるほどな。


「あまり居心地が良すぎて、のぼせたりビンゴの時間に送れぬようにな」

「流石にそこまでじゃありませんって」


 さて、それでは見せて貰おうか。

 マーメイド族のツアーの風呂の性能とやらを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ