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【書籍化】カバンの勇者の異世界のんびり旅 ~実は「カバン」は何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せができるチート武器でした~  作者: 茨木野
第4部

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13.魔族王、ぶったおす



 ■庭(ハコニワ)空間にて。

 ヒキニートさんが、半魔のリコちゃんから、事情を聞いている。


「話聞いてきたよ」

「…………」びくびく。


 リコちゃんは相変わらず怯えていた。どうしてだろうね。こんな愉快な仲間達を前にしてさ。


「で、どういう事情があって、魔族に襲われたの?」

「ひっ……! 怖い……!」


「魔族? そうかなー、こわいかなー」


 いやいや、とヒキニートさんが首を振る。


「怖いのは、君。もうちょっと離れてあげて」

「えー? 僕? どこら辺がこわいの?」


 ひっ……! とまた怯えてる。あらら。


「けーすけくんは、こわくないよ!」

「ひっ……! こないでぇ……!」


 アイさんにまで、怯えてるリコちゃん。むぅ。


「けーすけも、あいも、怖くないぞ」

「ひぃいいい! 近寄らないんでぇ……!」


 スペさんにも怯える始末。

 こんな風に、全てに対して怯えていたら、なるほど、生きにくいだろうなぁ。


 ヒキニートさんがジト目を向けてくる。


「話進まないから、君らはそこで正座」

「「「はーい」」」


 ということで、僕はヒキニートさん経由で、事情を聞く。


「どうやら、ここは魔界っていうらしい。魔族達の住む、人間世界とは異なる次元の世界だって」


 魔界……へえ。そうなんだ。


「魔界は今、【魔族王】なる存在が、統一をもくろんでるんだってさ」

「魔族王……? 魔王みたいな?」


 魔王といえば、スペさん達、七大魔王のことだ。

 それと同じ?


「いや、スペルヴィアたち、魔王とはちがって、魔族の王らしい」

「じゃあ雑魚じゃん」


 魔族って全員、雑魚だったし。


「それが、どうにも違うらしい。魔族王っていうのが、つい先日、ケースケくんたちがワルージョぶったおしたあたりから、急激に力を付けたみたいなんだ」


 急に強くなることなんてあるんだろうか……?


「ぼくは、多分魔王の力を使ってるんじゃあないかって思ってる」

「魔王? 他の七大魔王のこと?」


「そういうこと。多分魔王を取りこむか、支配してるかだとおもう」


 しゅぱ、とスペさんが手を上げる。


「魔族ごときに、大魔王が支配されるとは思えないのじゃ」


 確かに。スペさんやルクスリアさん普通に強いしね。


「恐らくだけど、ルクスリアと同じケースだと思ってる」

「なるほど……封印中に、取りこまれたってことですね?」


 そういうこと、とヒキニートさんがうなずく。


「でもせばっちゃん、魔王を取りこんだっていう根拠は?」

「魔族王が自分で言ってたんだってさ。魔の王の力を取りこんだって」


 自分でそういうのなんで言うんだろうね。バカなのか……?


「じゃ、僕らのすることは、一つだね!」

「そのとおりだね、けーすけくん!」


 僕と……あいさんの意見が一致した。


「「魔族王、ぶっ倒す……!」」


 僕らは力強くうなずく。


「倒して、大魔王を解放してあげないと!」

「倒して、困ってる半魔の皆を、助けてあげないと!」


 うん、意見が一致した!


「一致してない! 君らの意見は一致してないよ!」


 とヒキニートさん。そうかな?

 でも魔王ぶっ倒すって目的は一致してると思うし、よし!


「はぁ……。まあ、良かったねリコちゃん。化け物に化け物をぶつける作戦成功だよ」

「はひ……」

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― 新着の感想 ―
100を聞いて1か2しか知れない連中だし前提条件が違いすぎてるから、何言っても無駄だが言っておかないともっとやばいのがな。
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