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シア薬剤店  作者: レレナ
第2章
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第27話 ょぅし゛ょ -養女-

予約投稿の設定、ミスりました・゜・(ノД`)・゜・

11/15の昼12時にしたつもりが違う日になってました…


サブタイトル「ょぅし゛ょ」に二重の意味を持たせるのは当初より予定していました。

なんとか当初の予定を回収できた…

「まどろっこしいのは、苦手でな。結論から言おう」


 そう前置きをしたのはフィオさん。


 エミリさんとフィオさんに、セリちゃんの両親の安否の確認を依頼したのが今日の午前中。

 2人はそのまま、すぐに出発。そして戻って来たのはその日のうちで、街の街門が閉まる前には戻って来ていた。


 わたしは2人に依頼したあと、とりあえず今日のところはセリちゃんをわたしの部屋に置いておいて、わたしはいつもの川べりで薬屋の露店を開いた。


 今日の売上は、効果のあまり強くない下級の痛み止めが3個。1包が銅貨3枚。合計、銅貨9枚の売上。


 最近来るようになってくれた、エミリさん達の知り合いという冒険者達は、今日は来なかった。


 まあ、毎日買いに来るというわけでもないし、わたしだって毎日休まずに露店を出してるわけじゃない。

 大きな商店じゃないから、材料の薬草だってコンスタントにストック出来ない。

 材料が無きゃ開店休業になっちゃうから、そういう日はそもそも最初から露店を出さない。


 そもそも、今日は午前中はエミリさんとフィオさんに依頼を出して、その打ち合わせをしていたから露店を出したのはお昼を過ぎてから。

 朝から露店を出していなかったから、多分お得意様になってくれたらしいエミリさんたち経由の冒険者の人たちが来なかったのは当然かも知れない。


 冒険者にも生活リズムがあるみたいで、日中に行動する冒険者もいれば夜間に行動する冒険者もいる。

 夜間の仕事の依頼を受けたら夜間に行動するのは当然だから、今更ながら考えてみれば当然よね。


 あと、依頼前の準備を夜のうちに済ませる冒険者と、依頼開始直前に慌てて揃える冒険者……と、冒険者によってバラバラ。


 思い出して見るに、最近よく来るようになっていた冒険者のグループすべてが午前中に来ていた。

 それが、直前に慌てて薬を買いに来ていたのか、夜間の依頼の為に前もって午前中に買いに来ていたのかまでは知らないけど……


 エミリさんとフィオさんが戻って来てわたしに声をかけたのは、外門が締まる鐘が鳴って少し経った頃。

 閉門に合わせて戻って来た冒険者達が、明日の準備の為に薬を買いに来るのを期待して、少し待ちーー結局誰も来ないのにがっかりして店仕舞いをしていた最中だった。


 元々、わたしも結果が予想出来ていたし、フィオさんの言葉とエミリさんのいたたまれない表情から、答えが分かった。


「……結果の報告をお願いします」


 その表情を見れば分かりますーーとか、やっぱりダメでしたかーーとか、予想はしていましたーーなんて無粋な言葉は言わない。

 エミリさんとフィオさんは、2人は元より、わたし自身結果の分かっている依頼を「結果の分かっている依頼は無駄だ」とか「子供ごときの依頼なんか」とは言わずに、しっかりと依頼を受けてくれたのだから。


「シアが保護したというリスの獣人。その両親の死亡を確認した」


「…そうですか」


 この街は元より、両親以外に親戚筋はいないとセリちゃんは言っていた。彼女は天涯孤独になった。


 前置きの通り、結果を先に話したフィオさんは続けた。


「峠を登りきり下り坂になった所で襲撃。全力で逃げたであろう跡が残っていた。そのまま峠を下りきった所で完全に補足され、傷を負わされる。荷を捨て、逃げたのであろう。血の跡がそこから森まで続いていた」


 わたしは黙って聞く。


「わずかに森に入った所でリスの獣人男性が。そしてそこからさらに僅かに奥に行った所で同じくリスの獣人女性。どちらも酷い有様だった。装飾品はおろか、衣類全てまで剥ぎ取られていて、残念ながら遺品も無い。遺髪も…あの状況ではむしろ取らないほうが良いと判断した」


「もちろん、あのリスの獣人の男女がその子の両親という確証もなければ証拠も無いわ。ただ、シアちゃんの説明と私達が見て来た状況から間違いないと思う」


「遺体だが、そのまま埋めればゾンビになる可能性もあるし、放置しては野生動物や魔物が死肉を漁りに来る。その後はゴーストやスケルトンの可能性もある。事後承諾になるが、森の外に運びエミリの魔法で骨まで焼いた」


 ゾンビはそのまま映画とかゲームに出てきたゾンビかな? スケルトンは骨。ゴーストっていうのは……幽霊…?


 遺体をそのまま放っておけば、魔物になるーー


 わたしはこの異世界に来てから、まだ魔物と言うモノには会っていないから、その辺の判断や区別がよく分からない。

 でも、冒険者という職業がしっかり日常に根付いていて、そして冒険者であるエミリさん、フィオさんがそう言うのであればそうなんだろう。


「ありがとうございました。依頼完了です」


 わたしはぺこりとお辞儀をしてエミリさん、フィオさんの依頼達成を認めた。


 その後、冒険者協会に3人で向かい、依頼達成の報告をして解散した。


 わたしはそのままセリちゃんが待つわたしの部屋に向かった。


 この結果をあの、まだ幼いセリちゃんにはどう説明したらいいのだろうか?


 この先ずっと黙っている?

 とりあえず今は黙っていて、折を見て話す?

 言葉を濁して、お父さんとお母さんは怪我をしてるから治るまでしばらく会えないとでも言う?

 全部正直に話す?


 わたしは、セリちゃんの面倒はもうわたしが見ると決めている。

 問題は、どう切り出すか…


 そんな事を考えながらの家路だったので、あっと言う間に家に着いた。


 自分の部屋の前で数瞬迷ったものの、全部正直に話す事にした。


 これから一緒に暮らそうとしているんだもの、変にごまかさないほうがいいと思う。


 淡い期待を持たせるのは良くない…


 ものすごく落ち込むことは簡単に予想できる。その時はわたしが精一杯一緒にいてあげよう。


 考えをまとめて部屋に入り、セリちゃんに正直に全部話した。


 お父さんとお母さんが盗賊に襲われて死んじゃった事を。もう会えない事を。

 もちろん遺体が酷い有様だった事は言わなかった。

 お父さんとお母さんが亡くなった事実だけを話した。

 隠し事はしないけど、わざわざフィオさんから聞いた酷い有様を話す必要は無いと思う。


 セリちゃんは、やっぱりまだ幼くて『死』と言うものがよく分かってないみたいだった。

 でも、お父さんとお母さんにはもう会えないと言うことだけは理解したみたいで、わたしの胸の中で泣いた。


 泣き疲れたのか、そのままわたしの胸の中で寝てしまい、わたしはセリちゃんをきゅっと抱いたままベットに潜り込んだ。


 セリちゃんのお母さん替わりーーなんてのは無理でも、せめてお姉ちゃん替わりくらいにはなってあげたい。


 翌朝、目の覚めたセリちゃんに、わたしと一緒に生活しよう。と伝え、セリちゃんはわたしの胸にしがみついたままこくりと頷いた。


「……おねえちゃん」


 ためらいながらも、そう呼んでいいのか、おずおずとつぶやいた言葉に、わたしはきゅっとセリちゃんを抱きしめる形で答えた。

評価してくださった方。ブックマークしてくださった方。読んでくださった方。

ありがとうございます。


今回も、他の作家様方を参考に、改行パターンなど書き方を変えてみました。

読みやすくなった。逆に読みにくくなった。今まで通りで問題ない。

また、感想・誤字・脱字等、ご意見ございましたら参考にさせていただきます。


次回の投稿は11/19(水)を予定しています。

状況により前後することもあります。

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