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シア薬剤店  作者: レレナ
第1章
22/35

第20話 薬草採集 -魔法使いと剣士-

今回、短いです。


急激に冷えたせいか、体調崩しました。

書き置きしていたストック使い切ってしまい1日2~3行くらいしか進みませんでした。



評価してくださった方。ブックマークしてくださった方。読んでくださった方。


ありがとうございます!

 エミリさん達に頼まれ、一緒に薬草採取に行く事になった。


 わたしは昨夜エミリさんと約束したように早朝、冒険者協会に来ていた。


 扉をくぐってすぐの中央ロビーは、早朝だから人は閑散としていて、昼間は5人いる受付カウンターも今は男性職員一人しかいない。


 男性職員にぺこりと挨拶して、そのままロビーを突っ切り雑談コーナーに向かう。待つこと10分程でエミリさんは冒険者協会にやって来て、扉をくぐると早々にわたしを見付けてわたしの元にやって来た。


「おはようございます。エミリさん」


 わたしは座っていた椅子から立ち上がりエミリさんにぺこりと挨拶する。


「ああ、おはよう。シア」


 エミリさんは立ち上がったわたしにもう一度座るよう進めてきて、自分もわたしの正面に座る。


 そしてそのエミリさんの隣にもう1人、女の人が座った。


 エミリさんと一緒に冒険者協会に入って来ていたのは気が付いていたし、一緒の席に座ったから、この女の人が昨日言っていたもう一人の冒険者だと思う。


 わたしはその女の人にもぺこりと頭を下げた。


「フィオよ。よろしくね」


 フィオと名乗った女の人はそう言って右手を差し出してきた。


 あ…握手か。


「シア…です。よろしく」


 一瞬戸惑ったけど、フィオさんと握手をする。ついでにエミリさんとも。


 フィオさんは、柔和な顔つきのエミリさんとは対照的で『鋭い眼光』ってほどじゃないけど、切れ長な目にシャープな顔付き。キツめな性格っぽくも感じるけど、怖いって感じはしない。何て言うのかな? かっこいい女の人って感じ? 宝塚の男装の麗人ってカンジ。


 そう言えばわたしはこの異世界でも挨拶の時とかに普通にお辞儀をしていたけど、今まで何も言われなかったって事は特に問題はなかったみたい。わたし以外にお辞儀をする人はいなかったけど、挨拶であると理解されていたみたい。言葉が通じないのも、わたしがこの国の人間じゃない流れ者と思われていたから、お辞儀も大して疑問に思われていなかったのかな?


 エミリさんの格好は、昨日と同じローブ姿だけど、昨日とは違って、さほど大きくないとは言え、リュックを背負っていた。今は席に付いているので背中から下ろして床に置いているけど、そのリュックの端にはカンテラやロープがぶら下がっていた。


 ライトノベルやWeb小説とかじゃ、異世界に行った主人公達は『無限インベントリ』や『魔法のカバン』的な物を持っていて荷物に困った描写は少なかったけど、現実はこんなモノなのね。魔法があるくらいだから、この世界にもそう言った『魔法のカバン』的なものがあるのかもしれないけど、少なくともわたしはそれを知らない。冒険者なら持っているのかもしれないけど、リュックを持って来ているからエミリさんは持っていないのだろう。それとも高いとか?


 対してフィオさんは革で出来た軽鎧を着込んでいて、いかにもな剣士。前衛職ね。腰にはショートソードが下げられていて、その鞘も革で出来ている。全体的になんと言うか全身革装備が多いので茶色っぽい。髪も茶髪だし。エミリさんみたいにリュックは持っていないみたいだけど、左右と背後の腰にポーチを下げている。よく動く前衛職はリュックとかのかさばる物をあまり持たないって事かな?


 薬を売る以外では、初めて冒険者と言う人種を目の前にしたわたしは彼女達の格好をまじまじと見る。


「私達はまだ新人冒険者***、***立派な装備**無くてごめん*」


 フィオさんがぽりぽりと頭を掻きながら謝ってきた。どうやらわたしがじっとエミリさん達の服装を見ていたから、エミリさん達を見下していたと思われたのかな?


「ん…違う。ごめんなさい。冒険者。近く。見る。あまり無い」


「あれ? **薬売ってる時*冒険者*来る***?」


 エミリさんが不思議そうに聞いてくる。


 お客さんとしては冒険者を相手にする事は多くあるけど、そういう時は冒険に行く前や後で、装備は外してる事がほとんど。「さあ、今から出発するぞ!」って状態はあまり見ない。少ない語弊でたどたどしく答えると「ああ、なるほど」と、エミリさんとフィオさんは頷いた。


「じゃ、挨拶も終わったし、出発****」


 顔合わせも合わり、エミリさんは早々に立ち上がった。エミリさんがリュックを背負い直すのに合わせて、わたしとフィオさんも立ち上がった。


 さあ、薬草採取に出発。


 わたしにとっては森の中に薬草採取に行くのは初めて。今までは魔物も出るから怖くていけなかった。今回はエミリさん達もいるから大丈夫よね。


 わたしはちょっと楽しみだった。

次回の投稿は10/18(土)を予定しています。


10/17 サブタイトルの一部、薬草採取→薬草採集 に変更いたしました。

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