第19話 依頼内容変更要請 -再び-
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ありがとうございます!
ブックマークして下さる方、評価してくださる方がじわじわ増えるのは嬉しいですね。
ほかの作家の方に比べたらハナクソでしょうけど、わたしには嬉しいですね。
わたしが出した依頼を受けると言ったお姉さんは、魔法使いっぽい外見通り魔法使いなようで、名前は『エミリ』さんと言うらしい。
ちょうど依頼者がいるという事で、受付のお姉さんがわたしとエミリさんを引き合わせた時に、そう自己紹介された。
エミリさんは受付のお姉さんと2、3、言葉を交わしあってから、わたしに話しかけてきた。
エミリさんは以前わたしが薬を売った事のある魔法使いの人で、柔和な顔の女の人だ。髪はちょっとくすんだ金髪。物語に出てくる様な、きらきら輝いてはいないけど…うん。似合っている。ヘタに染めている芸能人ややんちゃな人なんか全然目じゃない。日本人顔で茶髪はともかく、金髪は合わないと思う。だっていつも染めてるわけじゃないでしょうから生え際、自毛の色そのまんまなんだよ? その点、エミリさんは顔立ちと髪の色が…何と言うか普通に合っている。服装は以前と同じローブ姿で小さな玉を組み込んだ小さな杖。杖は今は邪魔にならないように腰の後ろに括り付けている。
エミリさんもわたしが以前薬を売った事があることを思い出し、同時にわたしが言葉をまともに話せない事も思い出したようで、難しい言い回しは避けて、わたしにも分かりやすい言葉でゆっくりとした口調だった。
エミリさんの対応はわたしにとって凄くありがたかった。だって元の世界ではわたしは英語がすごく苦手だったから。単語を覚えたり書き取りとかは、ある意味、歴史の丸暗記と同じだから何とかなっていたけど、ヒアリングは全くダメだった。普通のスピードでも早口過ぎて何を言っているのか全く分かんなかった。
ゆっくりと話すエミリさんのおかげで分かった事は、どうやらエミリさんも、エリーさん達と同じように、依頼を受けたいけど薬草に詳しくないから、付いて来てもらいたいみたい。
前にも同じ事があったし、冒険者協会としても問題はなかった。こういう事はよくある事みたいで、冒険者と依頼者の間で条件を合わせれば問題は無いみたい。冒険者協会としても手数料が無くなるわけじゃないから追加依頼や条件の変更とかには基本的にノータッチみたい。依頼内容が大きく変わる時とかには追加の手数料が掛かるみたいだけど。
あと、ちゃんと冒険者協会に登録して手数料をきちんと払えば、依頼の仲介や冒険者の性格とかを考慮に入れて依頼を斡旋してくれる。わたしは、荒くれ者が多い冒険者への依頼で、性格に問題がある冒険者に当たった事は無い。それは冒険者協会がわたしの年齢や性格、言葉がうまく話せない事とかを考慮に入れてくれているからだ。
前回、エリーさんたちが依頼の不履行が起こした時、間に立ってくれたのも冒険者協会。依頼人と、被依頼人との間のトラブルもある程度間に立ってくれる。
エリーさんたちも依頼の不履行で違約金が発生したとは言え、以前も依頼の不履行が何回かあったというだけで、彼らの性格的には特に問題がなかった。いつまでも違約金を払う払わないとゴネる人たちでもなかったし、わたしへの態度も悪くはなかった。
大した事の無い依頼として登録して手数料をごまかしたりすると、それが発覚した時に、こう言った冒険者協会からの恩恵が満足にもらえなくなる。ヘタな事はしないで長モノには巻かれていた方がイイ。部屋を荒らされたりとか、あんな怖い思いはもう嫌だ。
とにかく、冒険者協会としては問題無いから、エミリさんへは、わたしは魔物とかと戦えないから護衛してくれないと無理と伝え、それでもいいのなら…と了承の意を伝える。ついでに依頼料は変わらない事を伝える。
エミリさんにしてみれば、戦えないわたしを護衛しなくちゃいけなく、護衛料が発生するはず。護衛料は確かそれなりのお金が掛かったはずだけど、わたしからしたらホントなら待っているだけで薬草が手に入ったはずで、その分普通に露天でお金が稼げるはずなので、差し引きゼロという形。
エミリさんは納得してくれたみたい。
「や、助かるよ。薬草は***同じ*見える***」
薬草の区別がつかないって事かな? エミリさんは笑いながらわたしの手を握った。
「ん…薬草。森。行く。わたし。エミリさん。2人?」
「森? ああ、ホタルクサ*森に生えて****。すまない*、******詳しく無く**。森*行く**私と**1人*。私は*****魔法使い****。剣*使うヤツ***。大丈夫*良いヤツ**」
どうやら森に行くのはわたしとエミリさん。あとエミリさんのツレで剣士…? かな。もう1人いるみたい。エミリさんは見た目からして魔法使い。ローブだし。ゲームとかライトノベルとかだと、魔法使いは接近されると弱いらしいから異世界でもそういうことなんだろう。
もう1人はエミリさんは良いヤツと言っているけど、わたしにとってはどうなんだろう? 怖い人じゃないといいけど…そもそも男の人か女の人かも分からない。
「ホタルクサ。咲く。朝。お昼。後。意味。無い。太陽。出る。出発。すぐ」
前のエリーさん達にも言った事。ホタルクサは早朝に花を咲かせて昼前にはしぼむ。その事を何とか伝え早朝出発を促す。
「前。冒険者。早朝。出発。行った。酔っぱらい。来なかった。不履行。エミリ。朝。来る?」
「あー、***冒険者*、****いる*。私達*****明日の朝、来るさ」
また依頼不履行じゃ、もう生活に困る。
わたしの確認にエミリさんは苦笑しながらも朝に来る事に頷いた。
次回の投稿は10/14(火)を予定しています。




