O 襲撃
小ささはステータス。
紅葉が照屋の前に出した一枚の写真。そこには1人の男が写っていた。
「コイツは私たちが最も危険視しているマーゴの幹部よ。名前は金出水鏡。まだ確証は無いけれど、マーゴのボスかもしれない人物でもあるわ」
それを聞いて、照屋はもう一度写真に目を落とす。
「俺は一度だけ、こいつと鉢合わせたことがあってな。その時は、真夜さんと一緒だったから良かったが、正直1人だったら死んでたかもな」
「そんなに危険な相手なんですか」
「そうよ。まず能力が厄介ね。コイツの元素は水銀。そしてO型よ。私と紅牙は相性最悪ね」
「水銀!?そんなのどうやって対策するんですか?」
「うーん。私の能力は鉛のAB型だからなぁ。私は対面したら引くしか無いわ」
「そんな奴を相手にするんですか」
照屋は少し怖気付く。話を聞いてみて、対面したら死が確定しているように感じたからだ。そんな照屋を安心させるように、紅葉が語りかける。
「安心して。普段コイツは表には出てこないわ。だから、鉢合わせするなんて滅多に無い事なの」
「もし鉢合わせた場合は?」
「運が悪いって割り切って」
完全に開き直っている。ここにいる人は全員こんな感じなんだろうか?
ブゥー!ブゥー!
その時、部屋に取り付けられていたサイレンが激しく鳴った。
「何ですかこれ?!」
「どうやら侵入者らしいな。おそらくどこかの暗殺者じゃないか?」
紅牙の返答はやけに落ち着いている。
「久しぶりに来たわね。2年ぶりかしら?」
紅葉も同じように落ち着いている。
壁からスクリーンが降り、建物内の監視カメラ映像が流れる。
「あ、いた」
紅牙が、地下入り口廊下の映像を指す。だが照屋には何かが写っているようには見えない。普段の廊下があるだけのように見える。
「あの、どこに敵が?」
「さっき一瞬だけ映ったよ。恐ろしく速い身のこなし。俺でなきゃ見逃しちゃうね。今ごろは、地下中央オフィスの辺りじゃないかな。とりあえず、下に行こう」
(今のはフラグでは?)
紅牙と紅葉が下の階の訓練室へ降りていく。照屋も、いろいろ考えたが、今は2人を追いかける。エレベーターは復旧していたようだ。3人で乗り込む。
エレベーターで訓練室へ向かう中、照屋は今回の騒動について質問する。
「侵入者は、何が目的なんですか?」
照屋の問いに、紅牙が答える。
「たいていは、6課メンバーの誰かを暗殺しにきたとかだろうな。新入りが入ると毎回だ」
「ん?じゃあ奴らのターゲットって..」
「日ノ浦君だろうね」
「なんでよりによって僕が!」
「そりゃあ核融合起こせる人間なんて君だけだし。どこの国も欲しがるよ。一応監視って名目でここに来たんだし」
改めて、自分が監視対象であり、特別な能力を持ってしまったことを理解した照屋であった。
地下2階、訓練室
エレベーターの扉が開き、紅牙と紅葉は外を警戒しつつ、エレベーターから出る。照屋は紅牙の支持を受け、そのすぐ後ろについていく。
「紅牙、今回どっちがやる?」
「俺がします。照屋は昨日能力を使いすぎた。紅葉先輩は、援護をお願いします」
「了解」
2人が会話を終えると、紅牙は能力を発動、紅葉はハンドガンを取り出しそれぞれの戦闘体制に入る。
「日ノ浦君は、昨日能力を使いすぎているから、今回はあくまでも護衛対象として扱う。だから、今日は見学しててくれ」
「はい、わかりました。ところで、敵はどこに?」
「もうこの部屋に来てるわ。足の速い事」
「最初の攻撃は2人で防いで、そこから迎撃にっ!?」
ガキンッ!!
紅牙が言い終わる前に、部屋の死角から金属片が発射された。それを紅牙と紅葉が能力で受け切り、戦闘がついに始まった。
続く
金出についての会話にて
紅葉「コイツの嫌なところはまだあるわ」
照屋「どんなとこですか」
紅葉「..顔とスタイルがものすごく良い」
照屋、紅牙「...」
紅葉「本当に嫌なとこよね。顔に撃ちたくないもん」
照屋、紅牙「......」
ラーメン、つけ麺、僕ハンバ〜〜グ!
は?
追記 誤字修正しました。




