C 座学
勘ぐれい最高。
能力の初成功の翌日、昼。照屋は紅牙に呼び出され、会議室と書かれた部屋に来ていた。
「今日は特訓しないんですか?」
「今日どころか、5日間くらいは休むよ。昨日倒れるまで使ったんだから」
「もう体はしっかり動きますけど?」
「そう言う問題じゃあない。能力にも筋肉痛みたいなのがあるんだよ。俺らだって無理だ」
そう言うものなのかと、照屋は納得した。
「それじゃあ、今日は何をするんですか?」
「座学だ」
照屋の顔が明らかに不機嫌になる。そんな照屋に、紅牙がすかさずフォローを入れる。
「安心してくれ。座学といっても今日は、仕事内容についてだ」
「仕事っていっても、広報でしょ?」
それを聞いた紅牙の顔で、あーこいつまじかーと思っていることが一瞬でわかる。
「まじで広報だけだと思うの?」
「はい」返事に一切の迷いがない。
「じゃあ何で特訓してたかわかる?」
「いえ全く」
紅牙は呆れて空いた口が塞がらなかった。
「入局の時とか、真夜さんから聞いてない?」
「言おうとはしてました。ただ、すぐに紅牙さんが出てきてそのまま何も言われずです」
「あのダメ上司!」
普段から振り回されているのだろう。紅牙の声には、諦めのような雰囲気も含まれていた。
「俺らの6課は、CEAの広報部って言うのは本当だ。ただ、メインの仕事じゃない。メインの仕事は主に3つ。対暗、攻暗、そして対反だ」
聞き慣れない単語に、照屋が対応できはずもなく、顔には?が浮かんでいる。
「まあわかんねえよな。それぞれ対暗殺、攻撃暗殺、そして対反社の略だ」
「え、暗殺?」
「そうだ。割と多いぞ。まず対暗だが、これは簡単だ。暗殺に来たやつを返り討ちにする。それだけだ」
「誰から誰を?」
「基本総理とかを暗殺しに来るんだ。あとは外務大臣が多いかな。暗殺しに来るやつは、まあ色々だ」
「じゃあ攻暗は、こっちから仕掛けるんですか?」
「珍しく正解だ。暗殺しに行く。それだけだ。ターゲットはその時次第だな。ただこの2個よりも対反の方が一番だ」
「要するにヤクザの相手ですか?」
「まあそうだな。基本ヤクザの相手だ。だったんだがな」
紅牙が含みを持った回答をする。
「日ノ浦君、天龍会って知ってる?」
「天龍会って言ったら、ヤクザの?」
天龍会、およそ20年前から日本の裏社会を牛耳っていた、日本一の勢力。
「そうだ、天龍会の傘下の組とかがあってな、そこへの対策は一般警察の仕事だった。ところが11年前に、天龍会は壊滅した。その参加も全てだ」
「え、いったい何が?」
「ある組織ができたんだ。組織の名はマーゴ。天龍会は、マーゴによって滅ぼされた。マーゴは一気に勢力を拡大。今では日本の裏社会は、完璧にマーゴのものになっている」
「それじゃあ、対反の仕事は」
「そう、最終目標はマーゴの壊滅だ。詳しい内容は対反班の班長に聞いてくれ。今日はその人も呼んでるから」
「どんな人ですか?」
「んー、不機嫌になるとめんどくさい。そろそろ来るはずなんだけどね」
20分後。
「全然来ないな。先輩忘れてんじゃねえか?」
紅牙がぼやくと同時に、会議室の扉が開いた。
「お待たせー!ガッツリ遅れた。ごめん!」
「遅いっすよ!先輩」
会議室に勢いよく入ってきた人物に対して紅牙が突っ込む。
「この人が、対反の班長」
照屋と紅牙の前に現れたのは、とても身長の低い女性であった。
続く
人待ち中にて
待ち始めて10分経過
照屋「じゃあ僕からで」
紅牙「いいぜ、こいよ」
照屋「指スマ1!」
紅牙「は?いっせーのせだろ」
照屋「え?」
結果、紅牙のストレート負け
奈良行きたいなあ。
追記 誤字修正しました。




