Be 能力の究極
特訓回です。あと3話くらいは続くかもです。
「今から俺の能力を見せる。見逃すなよ」
そう言った紅牙の手から、赤い砂嵐が生み出された。それはまるで、意思を持ったように渦を巻き、大きくなっていった。
「スコーピオン、クリムゾンショック・アドレナ!」
赤い渦は、紅牙の声に呼応し、2人を囲んだ大きなドームを作り上げた。
「とまあ、こんな感じだ」
ドームが一瞬で崩れて消え去った。紅牙が能力を解いたようだ。
「今のが、紅牙さんの能力ですか」
「そうだ。僕の元素はリンだけど、赤リンに特化している。こうやって自分の手から生み出すことが、日ノ浦君にもできるはずなんだ」
「いくつか質問しても?」
「どうぞ。だいたい答えよう」
「能力を使う時の手の形は、何か意味があるんですか?」
紅牙は能力を使っていた時、両手の指を交互に組み合わせた不思議な形を作っていた。
「今のは元素の動きを考えていたんだ。例えばだけど、23×41=の答えは何?」
急に来た問題に、照屋の脳はフリーズする。
「暗算じゃ難しいでしょ。けど紙に書いて解くとわかりやすくなるよね。それと一緒で、頭の中だけで元素の動きを考えようとすると難しいところを、手で想像を補完してあげるんだ」
「あー、なるほど?」
いまいちピンと来ていなそうな照屋に、紅牙は優しく説明を続ける。
「じゃあ俺の場合を言おう。脳内でまず元素を出すイメージをする。次に元素の質量を増やす。この時にずっと動き続けている方が、俺は考えやすい。止まったものより同じ動きをしている方が考えやすいからだ。そして、質量が十分になったら、さっきの形に動かす。俺はそうゆう感じで考えてる」
「あー、なるほど!」
ようやくピンと来たようだ。
「ちなみに、今みたいな量を出すのは結構難しい。おそらく、国内には100人いないんじゃないかな?」
「え、そんなに少ないんですか?」
「まずB型の人間自体少ないからな。今みたいな芸当ができるのは、B型の特権だ。それも、一部の超上澄だけだ」
紅牙は誇らしげに、自分の能力を説明する。ここで終わりかと思ったが、調子に乗っているのだろうか、まだまだ終わらない。
「そして今のは俺の必殺技のうちの一つだ。全部で3段階あってだな、さっきのが一番威力を抑えたやつだ。威力を抑えた分、必中効果と、連発できるってところが強みだ。それでな・・・」
その後、紅牙の自慢はしばらく続いた。
「あのー..」
「それの次が、ん、どうした?」
ここで照屋の我慢が続かなくなった。
「さすがに長いです」
「あ...ごめん。俺調子に乗りやすい性格で、つい喋りすぎちゃうんだよ。最後に一つだけ。今まで言ってきた必殺技に関しては、6課にいるB型のメンバーは全員使える。だから、日ノ浦君も頑張ってほしい」
「今みたいなのが、僕にもできるんですか?」
「できるできないより、できてもらわなきゃ困る。ここは、一般人じゃあ生きていけない。能力の究極を極めてもらう。その覚悟もしっかり持ってね」
紅牙の口調が真剣そのものになった。照屋も、より一層、気を引き締めた。
続く
質問タイムにて
照屋「ところで、能力を使った時のスコーピオンって何ですか?」
紅牙「俺の能力名だ」
照屋「どうやって決まるんですか?」
紅牙「自作だ。その後の必殺技名もな」
照屋「...理由は?」
紅牙「かっこいいじゃん」
照屋「...」
感想募集中




