Na リベリオン(1)
Q、たぶんほとんどの人が忘れたであろう言葉。
定例会議からの1ヶ月間、照屋は特訓を続け、能力もそれなりに扱えるようになってきた。
今日は珍しく真夜との特訓だ。
真夜「結構使えるようになってきてるじゃん。いいね」
照屋「ありがとうございます。ただ、まだまだだなって思います」
真夜「どうしてさ?」
照屋「やっぱり宇宙乃さんのを見たら、まだまだです」
この一ヶ月は、特訓の相手が変わりがわりで行っていた。
少し前、宇宙乃との特訓中
宇宙乃「私は能力があんたと同じだから、今日は攻撃手段を伝えるわ」
照屋「はい。お願いします」
宇宙乃「じゃあ、まず私の手の上にある水素、これをこう」
宇宙乃は手のひらを上に向けてサラッと火を起こす。
宇宙乃「これが基本」
照屋は目をぱちぱちさせる。なんのこっちゃわからなかった。
照屋「えっと、まず火はどうやったら?」
宇宙乃「そんなの温度を上げたら一瞬じゃん」
照屋「いまいちわからないというか」
宇宙乃「バカってイライラするのね。いい、元素を操るってのは、何も形だけじゃないの。温度も操れるの。だからコンロに火をつけるみたいにやったらできるの」
そう言いながら、何度も水素を生み出しては火を起こしていく。
照屋「やってみます」(めっちゃディスるじゃんこの人)
照屋はたじたじになりながらやってみる。
照屋(コンロに火をつけるイメージ。...いや機械じゃん!仕組みなんて知らんがな!)
宇宙乃「できないの?」
宇宙乃が思いっきり圧をかける。
照屋「いや、できないっていうかなんていうか」
宇宙乃「温度を操るのなんて、普通誰にでもできる...物でもないか」
照屋(できねえのかよ!)
宇宙乃「まあいいわ。じゃあ手動で火をつけましょ。はい、これ使って」
そう言って、100円ライターを投げ渡す。
照屋「ライターですか」
宇宙乃「あくまでも、爆発するのは自分で作った元素だから、外部からの火で爆発しようが、自分は影響を受けないわ」
照屋はその説明で納得する。
宇宙乃「火はそれでいいとして、今度は操作性の問題ね」
照屋「あ、それは大丈夫です。動かすのはこの二週間くらいずっとやってましたから」
宇宙乃「あっそ。じゃあ量は?」
照屋「それはよくわかんないです」
宇宙乃「なら今日はキャパの限界まで能力使って。ぶっ倒れたら終了」
照屋(え、殺す気か?)
宇宙乃「じゃ、私は外から見守っておくから」
照屋「一緒にしないんですか?」
宇宙乃「だってあんたの能力、核融合起きるじゃない。私死んじゃう」
そういえばそうであった。
宇宙乃がさっさと訓練室の外に行く。
宇宙乃「そうそう、外からはカメラで中見えるから。サボるんじゃないわよ」
訓練室のスピーカーから宇宙乃の声が聞こえてきた。逃げ場は無いようだ。
照屋「くっそぉ。もうどうにでもなれ!」
照屋が全力で能力を使う。
照屋「ぬおぉーー!...だぁ」
訳30秒。全力で能力を出し尽くし、仰向けで倒れる。
ポッケからライターを取り出し火をつけた。
シュボ。バァン!!
訓練室は火に包まれた。
爆発が収まり、宇宙乃が再び訓練室へ入ってくる。
宇宙乃「出力は良さげね。しかも速度も十分。ただもう少しキャパを増やしてね」
照屋「まだ増やすんですか?」(本当に殺す気だろ)
宇宙乃「ええもちろん。スピードは十分だから、あとは量だけよ。それじゃ解散」
照屋「え、ちょいま」
宇宙乃は、照屋の呼びかけを無視して、さっさと出ていってしまった。
再び真夜との特訓中の照屋。
照屋「あの人ってなかなかきつい性格してません?」
宇宙乃との、を思い出しながら、真夜に問いかける。
真夜「まあ彼女は特別だから」
照屋「あの人ってそんなに強いんですか?」
真夜「当たり前じゃん。たぶん、元素を生み出す体積は世界一なんじゃない?」
その発言に、照屋は驚愕する。
照屋「え、世界でって。本当ですか」
真夜「さっきも言ったろ。彼女は特別だって。基本的にB型の能力のキャパは、体積に依存するんだ。だからどちらかと言うと、密度の高い元素の方が、量を多く出せる。ところが彼女はその真逆。質量に依存する。しかも彼女の元素は水素。つまり、とんでもない体積の水素を生み出せる」
照屋「納得しました。ところで、他の人とかはどうなんですか?」
真夜「他の奴らも、体積依存ばっかだよ。それでも、だいぶ量はいかれてるけどね」
ここで照屋に、一つ疑問が浮かんだ。
照屋「そういえば、真夜さんの能力ってどんなのですか?」
そう。まだ真夜の能力を聞いていなかったのである。
真夜「あー、それ聞いちゃう?たぶん理解するの難しいけど」
照屋の顔を覗き込みながら、真夜が話す。
照屋「はい、気になります」
真夜「まあいいでしょう。いずれ言うつもりだったし。しっかり聞いておきなよ。僕の能力、“リベリオン”について」
続く
キャラ紹介
日ノ浦 照屋
身長:176cm 体重:46kg
能力:水素、B型 能力名:未決定
一言で言えばバカ。バカというより頭が固い。その上でバカである。バカだが人柄はいいので、意外と女子にモテる。特技は空気を読むこと。
A、キラキラーダイヤモンドー。




