第73話:公衆トイレをつくる
うーん。公衆トイレは用意するとして、各家庭に1個邪悪スライム付きは無理だよなぁ…水洗トイレにするとするとまた別の動力が必要になるから、濾過槽をつけてどうにかなるわけでもないし…
バケツに溜めてもらって、深く掘った穴に落としていってもらうのが1番か…これまでみたいにその辺にぶち撒かれておくよりはマシだ。
私は大衆浴場の横に、公衆トイレと、廃棄用の穴がある施設を作ることにした。
地神様に、地下に穴を開けてもらい、そこにこれまで見たことないほどどす黒い落魂を3つ使って、常に清潔を保てるようにした。
しかし、処理はできても上側の掃除はできないので、これもまた別で雇用を生む。
さっきから壊したり建てたりをしているので、周囲が粉っぽい。
「風神様ー!フウー!出番ですー!!」
そういうと、ふわっと二人は飛んできた。
「何をすればいいのかしら?」
「この辺り、今の工事で粉っぽいから風でちょっと流して欲しくて。あと、この辺り一体の淀んだ空気を入れ替えて欲しいんです」
「……要は、風起こして空気を入れ替えればいいのね?」
「そうです!じゃ、私は温泉の方見てくるんで頼みます!」
温泉の方に向かうと、水は溜まってきているが、まだ温まっていない。
「炎神様たち、もうちょっと真面目にやってくれないと!水神様は真面目に水を注ぎ込んでるでしょ?」
炎神様とエンが立つタンクに、水神様とスイが水をジョボジョ注ぎ込んでいるシュールな絵である。
「なぁ…これ、俺たちがこのタンクを炎で熱せばいいんじゃないか?タンク内にいる意味あるのか?」
はっ!!しまった!!その通りだ!
「気づいてたなら何でもっと早く言わないんですか!ほら、早く出て炎で温めてください!」
「お前がここに突き落としたからだろうが!」
「俺たちの炎にタンクの素材が耐えられないのかも、とか話してたんだぞ!」
「そんなわけないじゃないですか、実際に今後は火で沸かすんですから!ささ、外に出てガツンとやっちゃってください!」
転移で外に出たふたりに、バスタオルを作って渡した。
ちゃんと『ごめんね』っていう文字入りだ。神力で細かい何かを作るのも慣れたものである。
「しらたま!ちょっと家に帰って、こないだ水入れて遊んだ神力ボール出しといてってドンたちに伝えて。言えば伝わるから」
そう言うと、しらたまはスイの肩から飛んでいき、明らかにスイのやる気が落ちたが、水神様のスイを睨むヤキモチが収まった。
自分の主人よりしらたまを選ぶ眷属。シャフ君と大差ないな。
この間、ボールに中途半端な量の水を入れて転がすと、面白い動きをするから皆んなでそれを転がして遊んでいた。あれは神力水になっているはずだ。
あ!そうだ!シャフ君!
と、その前に。
「地神様にはあと井戸掘りをして欲しいんですけど、あの居住エリアに水が湧きそうで井戸が作れそうなところを何ヶ所か探しておいてもらえますか?
「いいぞ。俺たちはもう他にやることは特にないのか?」
「そうですね、あとは特にない…あ、今度、岩の神を呼んで欲しいです。頼みたいことがあって」
「あいつなら、こないだみたいに、お前の家の庭の岩でも神力を込めて殴れば出てくるぞ」
「呼べば来る都合のいい神ですな…わかりました。
私の家で神力水振る舞うんで、暇だったら後で飲みにきてください」
そう言うと、地神様がよし、早く終わらせると、やる気を出してくれた。
地神様もビールが好きかもしれない。今度飲ませてみよう。
私はシャフ君の元に行く。
木陰で何やらノートパソコンを叩いているので、背後から忍び寄ってみると、オンラインゲームをしていた。
「おい、何やってんだ」
「あ、やっべ。バレた!でもちょっと待ってください。もうちょっとで倒せるっすから」
3分やろう。
〜3分後〜
「はい!終了ー!!」
「あぁああぁ!!待ってぇええ!!」
私はシャフ君からPCを取り上げる。
「どうせもう回復アイテムもMPも残ってなかったから詰んでたじゃん」
「こう言う時になまじ主がゲームに詳しいせいで反論できないのがつらい…」
「まぁ最近戦の神とfpsしかやらせてもらえてなかったからねぇ。オープンワールドゲームをやりたくなる気持ちもわからんでもないけどね。
って言うか何でここでネット使えんの?」
「えっ…あの……たぬきさんに頼みこんで毛をもらいました」
たぬきめ…禁じねば…私はむやみやたらにネットを使える環境を広げる気はないのに。
「とりあえずシャフ君に作って欲しいのは、住民の戸籍一覧作りと、資産管理表。それが終わったら帰っていいからさ。あ、そのノートPCはそのまま置いてって」
「5分で終わらせます!」
あいつ…本当に5分で帰ったなぁ…まぁネットにテンプレとか落ちてるしな…
家に帰っても戦の神に捕まるだけなのに…
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