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人生ってこんなもん?他人事な百年終えたら、最強神だったと判明しました〜お疲れ元人間はかつて愛したもふもふと怠惰を謳歌したい〜  作者: 瑠璃玉ねむ
【第4章】次々と現る神々

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第68話:ついに念願の!

 「やだ、寒いもん」


 ゲーミング部屋を離れたところに作るから、機材を自分たちで移動してくれと言ったところ、戦の神が駄々をこねた。


 「あんたの寒さより私の安眠の方が大事なんだよね。だいたいさ、寒いなら夏エリアの格好で来ないでよ。」


 お前ももふもふにしてやろうか。


 「寒くて指動かなかったら、撃ち合いで勝てないじゃん」


 知らんがな!両者一歩も引かず、折衷案として私は大量の正方形の吸音パネルを神力で作った。


 どさどさどさどさっと大量に床に積み上がる。


 「これ、壁と天井にびっしりきっちり貼り終わるまで、ゲーム禁止だから!」


 私はマウスとキーボード、コード類を人質に全部回収してドンに見張らせた。これで取り返せまい。

 まったく。世話の焼けるやつらだ。




 「凪様」


 「うわぁ!びっくりしたぁ!もうちょっと音立てて飛んできてよ!」

 フクロウ相手に無茶な注文である。でもいきなり背後に現れるとびっくりするからやめてほしい。


 「どしたのフクくん、珍しいね」


 夜行性の彼がこんな時間に稼働しているとは…


「ビールができましたよ」


 なんと言う吉報!水神様とスイも手伝っていたので、一緒にその吉報を伝えにきてくれたが、フクくんの方が断然移動が早かった。


 「やったー!マイヤー一家もそういえば全然会ってないや。元気?いや、それよりもビールもう飲めるの?」


 「飲めるよー!」

 ふふんと水神様が誇らしげだ。美味しい水でできたビール…

 

 「飲みに行こうよ!昼間からビール!」

 私はキーボードとマウスたちを袋に詰めてドンに結びつけ、ドンにまたがる。

 「いざ行かん!酒造所へ!」


 ワクワクしていると目の前に炎が上がった。

 炎神様のご登場である。

 「酒って聞こえた気がした」


 え、炎があるとこに耳ありなの?やだ怖い。

 

 酒造所に着くと、マイヤー一家の男性陣が迎えてくれた。元気そうだ。領民が元気なのはいいことだ……数人しかいないけど…


 フクくんに案内され、中を見て回る。衛生管理もしっかりしている。木の樽のいい匂いがする。どうやらワインも作っているようだ。



 そしていよいよ!ビールの試飲だ!



 神力でジョッキを作り、入れてもらう。

 うひょおおぉ!生ビールだぁ!!


 全員にジョッキが回ったところで示し合わせる。

 「せーの!かんぱーい!」


 おぉおおぉ!現代の人間界のビールとも違うがおいしい!癖になる味だ。

 お酒が入ったみんなは、これまでの苦労話を聞かせてくれた。

 本当に試行錯誤の連続で、大変だったようだ…


 あれ…私その間何してたっけ、引きこもって…アニメ、漫画三昧して…戦の神の城ぶっ壊して…


 なんだか…とてつもなく申し訳ない気持ちになりつつも、みんなが作ってくれたビールを堪能する。

 炎神様も気に入ったようだ。

 お、2杯目行こうとしてる。お金取らなきゃ。


 せっかくだから商業エリアで売るのも良いかもしれない。


 「ねぇフクくん、せっかくだし、人を雇って規模を拡大してさ、商業エリアで屋台で売ったらどうかな。神々も眷属も、人間たちも獣人たちもみんな買いに来れるでしょ?」

 儲かるし、とは言わないでおいた。

 フクくんが難しい顔をした。


 「それをするには、まず商業エリアと住民エリア、住民の衛生面を整えるところから始めなければなりません」


 そうだったー!天界(ここ)はトイレがバケツなんだった…



 「大衆浴場と、下水の整備からか…」


 「そうですね…せめて販売する我々の秋エリアの住民だけでも衛生面はきちんとしておかないと…」


 フクくんは私のめんどくさがりのくせに潔癖なところを受け継いでいるようだ。

 それにフクくんには人間界の介入のためのダミー会社設立の手続き等々もしてもらわないといけない。


 うーん…とりあえず当面は身内だけで楽しめればいっか。めんどくさいし。


 家に帰ると、守銭奴(ハクちゃん)がどこから聞きつけたのか、ビールで稼ぐ気満々だった。

 あれこれ、それが難しい理由を並べてみたけれど無駄だった。

 

 あぁ…これはやるしかないと思い、しおしおしていると、カピバラーズがやってきた。


 「こないだ行った夏エリア、暑かった」

 「プールが儲かると思う」

 「咲が言ってた。滑り台あるとこ」



 ハクちゃんがいないところで相談して欲しかったなー!

 ハクちゃんの目の色がもう変わってるもんなー!尻尾が千切れんばかりにブンブンしてるもんなー!


 

 これから忙しくなりそうだ…


 「主!防音室できたっす!没収品返してください!」


 「シャフくんがそんなに勢いよく…珍しいねぇ。そんなに戦の神とのゲーム楽しいの?」


 「いいから早く!戦の神か40秒で支度しなって言われてるんすよ!早くしないとまたスパルタ特訓が始まる…!」


 君も苦労してるんだな。私も忙しくなるし、シャフくんにも忙しく戦の神の相手をしてもらおうじゃないか。

 

 おかきが呟く。

 「八つ当たりってやつだねぇ」


 私より暇を謳歌している眷属など許さない!

読んでいただきありがとうございます!


なんやかんや、自分の中に入れた子たちの願いは叶えられずにはいられないけど怠けたい凪、ジレンマですね…

次回からはまた新たな章に突入いたします。


もし『このキャラ好き』『この場面笑った』みたいなものがあればぜひ教えてください。

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