↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生ってこんなもん?他人事な百年終えたら、最強神だったと判明しました〜お疲れ元人間はかつて愛したもふもふと怠惰を謳歌したい〜  作者: 瑠璃玉ねむ
【第4章】次々と現る神々

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/82

第66話:シャフくんのレクチャー

 「おーい!来たよー!入れてよー!」


  翌日、11時過ぎにやってきた。

 2階の窓から外を見ると、門の前に戦の神々と時の神がいた。

 「おーい、ムーン、2階に避難しておいでー」

 すごい勢いで駆け上がって来た。

 「神様たちどうぞー」


 なんで時の神まで来たんだ?しょうがないから降りるか…

 

 1階に降りると、時の神は見たはずのアニメを2周目していた。わかるぞ、その気持ち。

 「もしかして2周目を見るために来たんですか?」


 「ん?そうそう。この間は涙で前が見えなくてさ…シャフくんの解説も受けたし、改めてみようと思って」


 なんだこの実家でも帰るかぐらいの軽い用事で来るのは…


 こたつではシャフ君が戦の神に戦争講座を行っているが、戦の神はちんぷんかんぷんと言う顔をしている。


 「シャフ君、イキイキとハッキングの楽しさを語ってるところ悪いけど、多分それ関係ない。戦の神を見たまえ…」


 「え!?こんなにわかりやすく解説してるのに!?」


 「戦の神はハッキングしたいんじゃなくて、どう言う風に戦争が行われてるのかが知りたいだけで、具体的な方法はいらんと思うぞ」


 「なーんだ!早く言ってくださいよ!でもこの時間分の給料はもらうっす」


 ちゃっかりしてんなー。


 戦の神は目をぱちくりしながら、呟いた。

 「仕組みはさっぱりわかんなかったけど、要は相手の衣食住を担保しているシステムに入り込むことで、民の生活を破綻させて混乱に陥れられるのか…」


 おぉ!頭いいな!


 「そっすね。例えば、『電気』ってのを止めることに成功したら、この家で言うと、まずこの暖房が止まるっす。水も水道から出なくなるので、湖に汲みに行く必要があるっすけど、そもそも湖の水が飲めるのか?ってことすらわからないっす。

 排泄物も処理できないし風呂も入れない。

 あとはうちの主は、家電がないと米も炊けないし、冷蔵庫も使えなくなるから食料も保存できない。

 栄養もろくに取れず、汚い状況が続けば病気になる。その辺は昔の戦と一緒じゃないっすか?

 あとパソコン、ネットも使えなくなるから、どこが通れなくなっているのか?どこで水や食料を手に入れるのか?そういう、生きるための情報が入ってこなくなるっすね。

 アニメとか娯楽も見られない」


 「大打撃だねぇ…でもそこまでしたら犯人すぐわかるじゃないの?」


 「まぁわかるっすけど、色んなところを経由して特定を難しくしたり、そもそもそのハッキングをどうにかしないと、国が特定できたところで命綱は握られたままってことっすね」


 はー、よくできてるねぇ…と戦の神が感心する。


 「あと面白いのは情報操作で敵国の国民を味方につけることっすね」


 「どういうこと」


 「たとえば、敵国内でみんなが見ているこういう個人が投稿できるサイトに、的国政府が実は腐敗しきっていてそれを暴いた、同じ国民として許せない…とか、さもありそうなストーリーをでっちあげて、大量に違うアカウントから投稿して国民感情を煽ったり…」


 わー長くなりそうだなぁ…


 「ねぇ凪、あれやって、あれ」

 アッシュが興奮しながらやって来た。まぁ暇だしいいか。

 「白狼キッズも誘っておいで」

 そう言うとアッシュは白狼キッズのいるログハウスにダッシュしていった。


 あれとは規律君が作ったのをもらってきたミニ投擲機だ。ボールをあれで遠くに飛ばすのを、みんなが追いかけて誰が取ってくるのかを勝負するのである。


 外に出て準備をする。

 「いっくぞー!」


 スポーーーーーン!っと高く、遠くまで飛ぶ。


 うひゃぁ!っとみんなが駆けていく。ボール1個であんなに楽しそうなんて単純だなぁ…私もここに座ってひたすら持ち帰られたボールを設置して投げるだけ。


 楽だ…これでもふもふたちのはしゃぐ姿が見れて好感度も上がるなんてイージー!

 たぬきとムーンがやっててボールをコロコロしながら遊んでいる。珍しく小角さんもやってきた。背中には、しらたまたちが乗っている。

 「じょうば!」と、しらたまがドヤァっという顔で去っていった。


 平和だなぁ…お、今回もアオくんの勝ちか。


 白狼キッズの中でも、賢いアオくんは、身体能力は他の子と大差はなくても、頭を使ってショートカットしつつボールを拾ってくる。

 個性があって面白い。


 「さて、そろそろ家に入りますかー!」


 家の玄関を開ける。

 「ただい…「もういっそ、戦争起こしちゃえばいいんじゃないっすか?手っ取り早く。ちょちょっとミサイル発射させちゃいます?」


 おいおいおいおい!!

 何を言ってんだあのニートー!!!


 「ちょっと!?なんの話!?」


 「あ、おかえりー。いやぁシャフくんから色々教えてもらったんだけどさぁ、結局水面下でも起こってることが一緒なんだよ。

 自分の勢力を拡大したい、相手の勢力を陥れたい…」


 「それで、自分が、もういっそわかりやすく戦争起こしちゃおうかって」


 戦の神とシャフくんが「ねー」って顔を合わせている。

 とんでもないぞ…道徳ってもんがあるだろ———いや、私にも道徳はよくわからんからな。


 「シャフくん、手っ取り早くミサイルをぶち込んだら、芋づる式に他国が出てきて、世界大戦が勃発するね?」


 「そっすね。膨大な神力集まるっすね」


 悪びれる様子がない。


 「そうなったら漫画とアニメはどうなるかね?」


 「止(と)まるっす!戦争、ダメ!絶対!」


 命の尊さ、痛み、だのなんだの説いたところで、彼らにはわからない。


 「そうだね、ダメだね!我々に大打撃だね!

 効率的に事を起こす時は、余波をちゃんと考えること!」


 「はーい」

 この子、本当に見張ってないと危ないぞ…ヒヤヒヤしたぁ…


 戦の神がぼやく。

 「また振り出しかぁ…」

 

 

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。