↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生ってこんなもん?他人事な百年終えたら、最強神だったと判明しました〜お疲れ元人間はかつて愛したもふもふと怠惰を謳歌したい〜  作者: 瑠璃玉ねむ
【第4章】次々と現る神々

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/84

第63話:助け舟

 戦の神も、武神も、シシーも、この場を収めるにはもう機能していない。

 どうしたものか…


 「スイー、うちの子達が熱中症にならない様にミストシャワーやってくんない?こないだほら、動物園特集の番組で見てたじゃん」


 「あぁ!あれね!了解ー!」


 とりあえずこれで一安心だ。さて、この場をどうしたものか…


 と、その時、あたりを包む沈黙を破って、それまで黙って俯いていた規律の神が口を開いた。


 「正義の神、ありがとう。


 でも君の正義の主張は僕を惨めにしているだけだってわからない?

 周りを見なよ。あの神々は笑い転げて、怠惰様に至ってはもう、君のことなんか眼中にすらない」


 おぉ!珍しくキレてる!!いや、いつもぷんぷんしていたか?


 「怠惰様、僕の負けだ。規則には必ず抜け道があるって、僕が一番わかっていたはずなのに。

 約束通り人間界への介入を許すよ。細かい規定については後日話し合おう」


 おお!話が早い!!


 「おっけー!ここ暑いから、御神木のとこでやりましょ。

 あと、あのさっき作ってたミニチュア投擲機(とうてきき)もらってもいい?この子たちの遊び道具にしたくて。ほら見て、あの白狼キッズたちの投擲機を見るキラキラした目を」


 「お、お好きにどうぞ」


 ありがとう、と私は規律の神と握手する。


 ようやく笑いが落ち着いた戦の神が、ようやく主催者として働き始めた。


「さ!今回のイベントは終了だ!怠惰ちんに賭けた人はハクちゃん達のところに行ってね!

 かいさんかいさーん!!」

 

 もう、戦でも勝負でもなく、イベントって言っちゃってるじゃん。暇つぶしだったんだね?

 まぁいいや。かーえろ!


 そんなことを思いながら、私は秋エリアに帰ろうとドンによじ登ろうとしていると、ヒョイっと両脇に手が入って来て持ち上げられて、そのまま地面に降ろされた。


  ????


 「俺の城は、どうしてくれるんだ…?」


 目の前に大男が腕を組んで立ち塞がっている。


 「いま、帰ろうとしてたな?」


 「いや、そんなまさか…

 ほら、あの……よりカッコ良い城に修繕してもらうためにも芸術の神か傘下の建築家を呼びに行こうかなって……」 

 

 「かーえろって言ってたよね?」

 こら!黙れアッシュ!


 「あそこには俺の寝室があったんだよ。今晩寝るとこがないんだが?」


 「それはその…戦の神のとこにでも行ってもろて…」


 「あいつん家は好かん!今すぐ直せ!」


 「えぇ?無理だよぉ。部分的とはいえ、あんな大きな建造物を作るなんて…」


 「知ってるぞ?一瞬であの双子の巨大建造物を更地にしたらしいな?逆もできるだろう?」


 ひーん!!


 「戦の神とは仲良いのでは…?前に最近構ってくれないって拗ねてましたよ?」

 ここはひとつ!話をそらそう!


 「いやぁ仲悪くはないんだけどさぁ、あいつんち罠だらけなんだよ。わざわざ俺が行くたびに仕掛けておくんだよ。

 泊まりなんてしてみろ、朝起きたら家を出るまで襲撃だぞ?

 あいつが構ってくれないっていうのは罠にハマりに来てくれないって意味だぞ?

 俺の傘下、基本血の気が多いんだよな…」


 「苦労してるんだね」

 まぁ、筆頭はあなたでしょうけどね。


 「その点、ドンたちの方が俺としては楽しいんだ。あいつら気がいいし、でかいし、強いしな」


 そうでしょう、そうでしょう。



 しょうがない。やるか。

 ドンたちの遊び友達だもんな。


 そもそも、ちょっと屋根の瓦飛ばすくらいの気持ちだったんだけどなぁ…正義の神がしゃしゃり出て来たせいでついイラッとしてやりすぎてしまった。

 別にライフルでも良かったのに。


 「ドンたち、悪いけど神力ボール持ってきて神力水作ってくれる?」


 はーい、と駆けていくのと同時に、ムーンたちも家に先に帰った。

 しっかり白狼キッズが戦利品を持ち帰っている。

 ロウ君とフク君はいつの間にかハクちゃんたちのお手伝いをしている。


 さて、始めるか!


 「時の神ー!あのパチンってやつで芸術の神をここに召喚してください。

あわよくばやり方も教えてほしい」


 「いいよー。でもこれ、御神木と同化してる僕しかできないんだよね」


 ちっ!!


 パチンっと指を鳴らす音と共に、一瞬で芸術の神が現れた。手には画材を持っている。

 何か描いていたのだろうか…


 目をぱちくりして、状況が飲み込めない芸術の神に説明をする。


 「えっと…創作中に申し訳ない。まずはあちらをご覧ください…」


 「なんですか?………ぶっ壊れてますね」


 「そこで、あのぶっ壊れた部分を修復しつつ、より良いデザインの天守閣を考えていただきたく…」


 「なんと!いいんですか!?では帰ってまず資料集めを!」


 「あ、納期は2時間以内です」

 ぽろっ

 あ、手から筆が落ちた。


 鉛筆とスケッチブックを神力で作って、手に持たせるとすごい勢いでフルオートのように書き上げていった。


 そうこうしている間に神力ボールが来たので、スイに水を注いでもらっていつもの円陣で転がして神力水を作ってもらう。

 何気に参加している武神が楽しそうだ。あれ、人型が受け止められるスピードじゃないぞ…さすがだな…


 2時間後、20候補ほどデッサンが出来上がっていた。

 仕事ができすぎではないか!?


 武神がどれがいいか、選んでいるうちに、芸術の神に神力水を飲ませ続け、ようやく決まったデザインのものを、芸術の神が壊れた部分を修復しつつ、建築してくれた。


 ありがとう、ありがとう。


 お礼に何かほしいものはないか聞くと、彫刻用の大理石と言われた。


 庭の岩を引っ叩いたら岩の神と話せるから用意してもらおう。


 いろんな人?神?に助けてもらってばかりだ…



 後日、怠惰の神力の影響を受けているのか、信じられないくらいよく眠れると武神からコメントが届いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。