第60話:決戦当日
少しすると、戦の神から召喚状が届いた。日時と場所が指定されている。
期日まで1週間ある。夏エリアでやるのか…暑いのやだなぁ…
何をやるんだろうなぁ。鍛えておいた方が良いかな。護身術とか関節技とかなら覚えておいて損はなさそうだ…
なんだかシャフ君がげっそりしている。どうかしたのかと聞くと、戦の神と、ハクちゃんの無茶振りに答えていると言う。
チェスと将棋の難易度アップでも要求されたか?
大きくなったアッシュのおなかに顔を埋めていると、「凪ー、筋トレするって言ってなかったー?」と頭をペシペシされる。
「んー?明日から」
「それ昨日も言ってたよぉ」
おかきさん、そこは触れないお約束。
そんなこんなしてるうちにあっという間に1週間が経ってしまった。
あー行くのめんどくさいなぁ…自分から言い出したことだし行かなきゃなんだけど、行くまでがめんどくさいんだよなぁ…
当日になるといつもこうなんだよなぁ…
しまった。ダラダラしていたせいで間に合わないかもしれない。
「またやってしまったー!!」
「「だいじょーぶ!!」」
ズサーッとドンとアッシュが部屋に滑り込んでくる。
「あの時計はロウくんに頼んであらかじめ30分ずらしてあります!」
なんと!!
「じゃあまだ良いか…」
言い終わらないうちに咥えられて家から引き摺り出されていた。
ひゃああああ
後ろを見ると、みんな来ている。
ハクちゃんとシャフ君はお留守番かな…?それ以外全員来るの?
大丈夫かな。とんでもない戦力を引き連れて乗り込んできたって思われないかな…
まぁいいか…
ビュンビュン飛ばしてあっという間に夏エリアに入った。
あれ…?何だあの人だかり…?
なんか盛り上がってるぞ?
「あら!怠惰の神が到着よー!珍しく時間通りだわ!」
言葉の神さん…?
人混みが割れていく…
何だこの実況中継席付きの見せ物状態はー!!
「さ、みなさん今のオッズはこちらでーす!神力比べではないルールなので、どちらが勝ってもおかしくないですよー!!」
ハクちゃん!?
後ろで猛スピードでシャフ君がPCを叩いている。
あの2人…!なんかコソコソやってると思ったら戦の神と結託して稼ごうとしてたのか…!!こんなに神々やら眷属を集めて…!!
「参加者もそろったので始めるわよー!!実況・解説は私、言葉の神ことシシーと、武の神!
そして主催は戦の神ー!!相変わらずの美形!女子たち!ニヒルなこの笑顔に騙されちゃダメよー!」
うぉおおおぉ!!!
キャアアアア!!!
うわぁ…
ナンカスゴイ楽シンデルナー
盛リ上ガッテルナー
まさか…こんな大事にされてしまうとは……
ただ…人間界の漫画と円盤を買っておきたかっただけなのに……




