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人生ってこんなもん?他人事な百年終えたら、最強神だったと判明しました〜お疲れ元人間はかつて愛したもふもふと怠惰を謳歌したい〜  作者: 瑠璃玉ねむ
【第4章】次々と現る神々

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第46話:あと片付け

 4柱は転移で私の家に帰ったが、私はドンに乗ってゆっくり帰っていた。


「ドン、ありがとね」


「ん?」


「私がやりすぎないように、ずっと横で見張っててくれたでしょ」


「やりすぎて逆に凪が極刑にされるのは絶対嫌だからな」


「ふふ。私ももうみんなと離れるのはやだ」


 ドンの暖かさが、昂っていた心を沈めていく。



 家に到着すると、皆が焚き火を囲って集合していた。


「ただいま!全部綺麗に片付いたよー!」色んな意味で。


 水神様も「それはそれは本当に文字通り綺麗さっぱり片付いたよ」と褒めてくれた。



 どうやら人質の救出も成功したようで、美少女がいたが、唇まで真っ青である。

 そりゃこんな森に薄着で縛り付けられたらそうなる。危うく凍死だ。



「大丈夫?まずは銭湯入って身体あっためたら…?」

 と言うと、ロウ君に遮られた。


「我々も提案したんですが、カピバラーズが、神々と眷属しか入れないブランド感が薄れるから絶対ダメと譲らず、焚き火を起こしていたのです…」


「咲さんも入ってるじゃん」


「閉店後の残り湯だし、彼女は他の人間と違って毎日身体を清め、清潔だから例外だそうです」


 何という理にかなった商魂…



「カピバラーズは落ち着いた?あと守銭奴(ハクちゃん)も。


「カピバラーズはこたつに潜ってダラダラしてる。ハクちゃんは取り戻したお金の金額が合うか鬼の形相で確認してる」と、たぬきが教えてくれた。


 とりあえず一安心か…


「ロウ君、悪いけど一家にあったかいお茶でも出してあげて」


 申し訳ないがあまりに汚れているので家の中に入れたくない。



 私は一家に向き合った。


「まず本当に災難でしたね。神々の暴走に巻き込んで申し訳ない。

 あなたたち一族は、もう冬エリアでは暮らしづらいと思うから、うちの領地に住まない?


 ぜひとも!!義両親も一緒に!!」



「でも仕事と家が…」と父親が言い淀む。


「それなら心配ない。

 実は今うちの領土でビールを作ろうと思ってるんだけど行き詰まっていてね。

 義父さんの知識と、あなたたちの労働力を提供してくれない?

 住むところはもうあるから、そこに住んでもらって構わない」


「そんな…私たちは危害を加えたのにそんな有り難い話…」


「娘を人質を取られてたならしょうがないっしょ!

 フクくん、この人たちとビール作り進めてね。義父ってくらいだから、ビールの先端技術前のアナログな作り方とか知ってると思うんだよね」


「承知しました」

 一家もなんやかんや言いつつもこれで安心して暮らせると了承してくれた。



 我々は天界ビールに一歩近づいた!



 ひとまず咲さんがすでに住んでいるアパートに案内する。


「あなたたち一家とご両親で2部屋使ったらいいよ。


 絶対にトイレはこれ使ってちゃんと流して。バケツはやめて。

 これだけは絶対に!絶対に!ご両親にも伝えて」


「わ、わかりました」


 父親は流石に水洗トイレを知っているので大丈夫だろう。


 ちなみにマイヤーさんと言うらしい。

 まぁ…今は全員一緒の苗字さえ覚えとけば何とかなるだろ…



 あとは…人間用銭湯も作るか。


 神々の使ったお湯はほぼ汚れてないみたいだし……残り湯を人間用の風呂に流せばいいだろう…そのあと……浄化スライムのとこに…流れるようにして……


 ダメだもう眠い…

 あとはもう明日だ……


 夜も更けて、神々はいつの間にかいなくなり、彼らの眷属だけが布団に散らばっていた。


 白狼ファミリーは小屋に戻ったし、カピバラーズはこたつで眠っている。

 フクくんとしらたま群はどこかの枝の上だろう。


 その様子を眺めてから、2階の自室へと向かう。


 私が自分のベッドで横になると、珍しくみんなが生前のサイズで私のベッドに集合して寝始めた。


 せ、せまい…重い…


 枕の横でおかきが甲羅から無防備に手足も頭もだらっと出してくつろいで眠っている。


 私は全員に感謝を込めてひと撫でした。


 こういう、他人からあからさまな悪意を向けられることがあった日には、いつも悪夢を見る。何かから逃げたり戦っているのに、うまく声が出なくて助けを求めることも反論をすることもできないのだ。


 きっと今日も見るんだろうな…と少し憂鬱になりながらも、皆の体温と重さを感じながら眠りについた。




 悪夢は見なかった。

 いや、正確にいうと見たのだが、みんなと一緒に無双する愉快な夢だった。


 きっとあの夢を見ることはもう見ないのだろう。


読んでくださりありがとうございます!

もし『ここが好き』『この場面笑った』みたいなのがあれば教えてください!

ブックマークしておくと更新通知が届くので、続きが気になってくれた方はぜひ。

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