第23話:温泉作り
「だ、大丈夫ですか…?ほっぺ…」
「ひどいよね!?こういうのパワハラっていうんだよね!?
昔はさ、ノックして呼んでくれてたのに、何回か気づかなかっただけで、何かグラグラ揺らされたり、蹴られたり、ビンタされたり、殴られたりして呼ばれるようになって!もうちょっとなんかあるじゃんね!?」
岩というから無口なのかと思ったらしゃべるしゃべる。
地神様が横から「痛くないだろ、大袈裟な。今度から砕くか?」と入ってくる。
「天界から岩がなくなる!ビンタでお願いします!」
地神様が首をブンブン振っている。
そこからは早かった。
地神様が家から離れたところに大穴を開け、岩神様が玄武岩を生成し、炎神様が熱し続けた。
私は自分の庭用の露天風呂と、他の人が使える用の大浴場を神力で作成した。
水神様に、水脈をその2箇所に引っ張ってきてもらう。
大浴場は男女別の広い銭湯のようになってしまった。もちろん壁画は山だ。
「カピバラは?」と水神様が忘れられては困ると言わんばかりだ。
じゃじゃーん!!
私は水脈を引っ張ってもらっている間にレベル4の落魂でカピバラを3匹作っていた。
番頭係と、1匹ずつを男女の管理用に。
番頭台に座るカピバラ。
かわいい。
水コンビが大盛り上がりしている。
「そういえば、人間の子を受け入れるんでしょ?その子の飲み水はどうするの?」と風神様が聞いてきた。
「僕が毎日来るので問題ありません」
スイが横から即答した。
ま、毎日来るの?
「水神様、スイはそう言ってますが大丈夫ですか…?仕事的に…」と、念の為確認する。
「毎日はずるい!1日交代!」
そういう問題ではないのだが…まぁいいか。
しばらく待ったが、温泉がなかなか湧いてこない。
「まだー?ねぇ本当に沸くの?」
水神コンビは動物たちとキャッキャしていて私の声など耳に入っていない。
しょうがない…
私は銭湯を挟み、自分の家と反対側に咲さん用のアパートを作った。
万が一人間が増えた時のために、ファミリー向けが4部屋程度ある2階建にした。
屋根上に上水用タンクを設置して完成っと。
銭湯の下水とマンションの下水が、同じ場所に貯まるように地神様とおかきに、地下に結界を張った大穴を作ってもらい、毎度お馴染み邪悪スライムを放り込む。
今回は2段階の浄化にし、浄化に浄化を重ねた綺麗な水は、新しく湧き出て池になるようにした。
ゆくゆくは大きな池の上に銭湯があるという、幻想的な光景になるだろう。
池には、橋の散歩道を作るのもいいな…
妄想が広がる。
あ、神々のこと忘れてた。
私は家に戻ると、いつのまにか神力ストックを使って神力水を作って、宴会をしていた。
おかきさん…?
あとでお話があります。
おかきはなぜか、コクッと自信あり気にうなづいた。
カピバラ3匹が近寄ってきたと思ったら、温泉が沸き始めたらしい。
一緒に露天風呂の方まで行き、カピバラーズと温泉が溜まる様子を眺めていた。
10センチ程度溜まったかな、くらいのところで、座っていた3匹がしめし合わせた様にスクッと立ち上がり、そのまま露天風呂へ足を踏み入れた。
ねぇ…
1番風呂ってさぁ家主のもんじゃん。。。




