番外編メイドのアンの独白
後半はあんまり出番のなかったメイドのアンが登場です。
独白なので偉そうですが本当は可愛い女性です。
ではどうぞ~(=゜ω゜)ノ
私、アンはモンタギュー侯爵家のメイドだった。
下働きから始めてリリアナ様付きになった出世頭のメイドだ。
お仕えするリリアナ様はそれは奥ゆかしく最近では珍しい控え目で謙虚、何故か自己評価の低い御令嬢だった。
あんなに綺麗で可愛いのにその性格ゆえに一歩も二歩も引いてしまわれる。
だからあんな悪意の塊のような女に付け入る隙を与えたと今では思っている。
そのリリアナ様が紆余曲折を経てあのアホ、(ウオッホン)王太子殿下に無事嫁がれ、それに伴って私も城へ上がることとなった、ここまで来るのに長かった事。
私がリリアナ様なら絶対に許せないような浮気を殿下にされ、他の女⋯⋯あの悪名高きアリーシャの手を取っただけでもタコ殴りしたい位なのにたかだか百日祈祷したぐらいで許しておしまいになるのだからお人がいいにも程がある、それだけあの殿下がお好きだったのでしょうが。
甚だ疑問に思っていた復縁を決意した理由をリリアナ様に聞いてみた。
すると幼い時に婚約して以来殿下しか見てこなかったからだそうです。
多分リリアナ様の目には他の男性が畑のカボチャのようなものだったのでしょう。
刷り込みとは恐ろしい、素敵な男性はごまんといるのに。
どこが良いのか私にはさっぱり分かりませんが、だからこそ城で私がリリアナ様を守る!と決意した次第です。
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そして二度目の婚約発表の後、我が娘を王太子妃にと目論んでいた貴族達やその気になっていた御令嬢達からリリアナ様は軽んじられたともとれる幼稚な嫌がらせを受けたのである。
貴族の中で侯爵と地位が高かったのでまだあの程度で済んだが一時は本当に酷かった。
それを身近で知っていた私は其れこそドーベルマンの様に威嚇した。
リリアナ様はやんわりと抗議されるがあの言い回しでは相手にダメージは皆無だ。
なのでそんな時こそこの私、アンの出番である。
殿下は公務が忙しかったりして気が付かない鈍感人間である、元より期待もしていない。
表だっての陳情と言う名の抗議は殿下が強く否定し拒否して守ったと言えるかも知れない。
高位貴族のおじさんおばさんには流石に私も失礼な物言いができないからこれは評価しよう。
しかし御令嬢達は幼稚で図々しくもリリアナ様の気力を折ろうとされた。
これだけは絶対にさせてはならんと私は頑張った。
そしてあの表向きだけで救った気になっている殿下を教育し直したのも兄のサイモン様とこの私。
ずけずけとものを言う私達二人にもっと気を配ることを約束し、酷い者にはそれ相応の罰を与えると約束。しかし目の届かない所は私たち二人にフォローして欲しいとの事だった。
王太子殿下から言質を取った私は意気揚々と仕返しを敢行。
リリアナ様が言いつけないことを知ってか知らずか陰口や小さな嫌がらせは続いたのでそれ相応の恥をかいて頂いた。
リリアナ様はどこ吹く風で一時的なものよと自己解決されていたが王妃になられる方、舐められたらいかんとリリアナ様に足を引っ掛ける者あらば私が巧妙に引っ掛け返し、ワインでドレスを汚そうとした御令嬢には反対側からテーブルクロスをチョット引いて牛の煮込みがかかるようにした。
これにはサイモン様が牛の煮込み美味しいのに……とか指を咥えて寝言を言うので足を思いきり踏んで差し上げた。
勿論リリアナ様にバレるような事はしていない。
サイモン様からは敵に回したくないナンバーワンと言われ、ドーベルアンなどと言うありがたいあだ名を頂いた。
リリアナの復縁理由がロマンチックなものでなくて済みません。
作者の力量不足で。(色々考えてパンクしました)
リリアナもエドモンドも完璧な人間ではありません、だから過ちを犯したり、どこか抜けてたり。
でもそれで良いと思うのです、割れ鍋に綴じ蓋。
二人の足りない部分を周りが補ったり注意していく。
そんな関係が素敵だなぁと書いてみました。
アンはリリアナ命なのでこれからも女だてらに騎士のように少々姑息な手を使いながらリリアナを守っていくでしょう。
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