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第129話:最高峰への招待状、Aランク試験の真実

ギルドのカウンターに、大介、ガルガン、リリーの三枚のギルドカードが並べられました。


「……三人揃ってのAランク昇格試験。正気か、お前達。リディアの歴史でも、3人という少数での昇格は数えるほどしかないぞ」


老監督官の言葉に、大介は不敵に笑い、隣の二人を見ました。


「この三人なら、俺たちは『最高』のパフォーマンスができる。そうだろう?」


「ガハハ! 当たり前よぉ! 大介だけを死なせにゃいかねえしな。俺の斧がお前を守ってやるぜ!」


ガルガンが太い腕で大介の肩を組み、リリーも呆れたように肩をすくめながらも、その瞳には静かな闘志が宿っていました。


「……ま、あんた一人じゃ、背中がガラ空きだものね。私が射抜いてあげなきゃ、すぐに魔物の餌よ」


第一試験:連携の審判(vs 古の番人)


試験会場は、魔法障壁に囲まれた巨大な闘技場。


そこに現れたのは、三体の**『魔導騎士ゴーレム・ナイト』**でした。


一体一体がBランク上位の力を持ち、なおかつ三体が完璧な陣形で攻めてくる、ソロ試験よりも遥かに難易度の高い内容です。


「行くぞ! 散れッ!」


大介の号令と共に、三人が同時に動きました。


中央の騎士が大剣を振り下ろすと同時に、ガルガンが真っ向から斧で受け止めます。


「ぬおおぉ! 重てえが……この程度、俺の筋肉を舐めるなぁ!!」


火花が散り、ガルガンが騎士を押し戻した刹那、その死角から騎士を狙う影がありました。

「そこよッ!」


リリーが放ったのは、魔力を纏わせた三連撃の矢。


騎士の関節部分を正確に射抜き、動きを一瞬だけ停滞させます。


「――仕留める!」


二人が作ったわずか一秒の隙。大介は**『風の属性』**を纏わせた神速の踏み込みで、騎士の懐に潜り込みました。


エイミーの体で覚えた「魔力の流れを読み取る力」が、騎士の核がどこにあるかを大介に教えます。


「魔法空手・掌底『砕氷さいひょう』!!」


大介の掌から放たれた**『氷結と衝撃』**の複合技が、騎士の強固な装甲を内側から爆砕しました。


一体を仕留めた直後、残る二体がガルガンとリリーを同時に襲います。


しかし、大介は迷わずガルガンの背後をカバーし、リリーはガルガンの頭上を越える曲射で大介の道を切り拓く。


それは、言葉を必要としない、死線を潜り抜けてきた者たちだけの完璧なシンクロニシティでした。


「……素晴らしい。個の武勇ではなく、パーティとしての完成度がこれほどとは」


観客席の監督官たちが、感嘆の溜息を漏らしました。


大介の空手が道を切り拓き、ガルガンの斧が全てを食い止め、リリーの矢が勝利を確実にする。


かつては凸凹だった三人の歩調が、今、リディアで最も鋭い「矛」となって、Aランクの門をこじ開けようとしていました。


「……よし。次は第二試験。三人の絆、どこまで通用するか見せてもらおう」

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