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エピローグ

第一部 エピローグ





グランディス王国、第三騎士団団長ホーランドは、辺境の旧ダムス要塞における、「女王級ゴブリン」の大規模討伐作戦に関する書類を整理しながら、副官の報告に耳を傾けた。



「オッドリー男爵の遺体は城壁西部の傍で発見されました。 ファイアボールの熱でかなり焼け焦げていましたが、確認済みです。」


「ファイアボール? 友軍の誤射か?」


「はい。」


「失態だな……、それで?」



「オッドリー・ノバン男爵は潜入破壊工作を成功させ、討伐軍と共に戦い、「近衛級ゴブリン」との戦闘で名誉の戦死。」


「功績を鑑み、女王級ゴブリン討伐成功の立役者として、昇爵。」


「新しい当主は子爵となる予定です。宰相閣下の了承は既に。」



「そんな所か。 確かに今回の犠牲は驚くほど少なく済んだ。」


「ギルドも胸を撫でおろしているだろう。遺体は家族に?」


「すでに返却の準備は整っております。 近日中には。 しかし……。」


「検死官の報告に少し違和感を覚えましたので、それもご報告をと。」


「違和感?」


「男爵の死因は、ファイアボールによる熱傷ではありませんでした。」


「ほう。」



「死因は、存在が確認されていない、新たな「デバフ」でした。」





第一部 エピローグ 完


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