47/48
エピローグ
第一部 エピローグ
グランディス王国、第三騎士団団長ホーランドは、辺境の旧ダムス要塞における、「女王級ゴブリン」の大規模討伐作戦に関する書類を整理しながら、副官の報告に耳を傾けた。
「オッドリー男爵の遺体は城壁西部の傍で発見されました。 ファイアボールの熱でかなり焼け焦げていましたが、確認済みです。」
「ファイアボール? 友軍の誤射か?」
「はい。」
「失態だな……、それで?」
「オッドリー・ノバン男爵は潜入破壊工作を成功させ、討伐軍と共に戦い、「近衛級ゴブリン」との戦闘で名誉の戦死。」
「功績を鑑み、女王級ゴブリン討伐成功の立役者として、昇爵。」
「新しい当主は子爵となる予定です。宰相閣下の了承は既に。」
「そんな所か。 確かに今回の犠牲は驚くほど少なく済んだ。」
「ギルドも胸を撫でおろしているだろう。遺体は家族に?」
「すでに返却の準備は整っております。 近日中には。 しかし……。」
「検死官の報告に少し違和感を覚えましたので、それもご報告をと。」
「違和感?」
「男爵の死因は、ファイアボールによる熱傷ではありませんでした。」
「ほう。」
「死因は、存在が確認されていない、新たな「デバフ」でした。」
第一部 エピローグ 完




