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渋谷少女A―続編・山倉タクシー  作者: 多谷昇太
第三章 夢の絆

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栄子さんは国境なき医師団の医師だった

だからまだ詳しいことは分からないが明美ちゃんの住所が長野県であることは知れたそうである。しかし長野県!…なんでまたそんな遠方から男たちは幼女を連れ出したのだろう?単なる誘拐でないのならそこには未だうかがい知れない経緯があるのだろうが、山倉も私も未だ知る由もない。その辺のところは後日警察が連絡をくれるそうである。警察は非親告罪で男らを起訴する方針なのだとか。恐らく長野県警の協力を仰ぎながら荒川署からも捜査員を派遣するのだろう。私には事が起こる直前に見たあの夢(明美ちゃんが河に投げ込まれる夢)と云い、そこには人が持つ計り知れぬ邪悪さが感じられたのだった。山倉が言葉を継ぐ。

「それで明美ちゃんは結局昨晩は警察署内の保護室に入れられたよ。そしたらさ、今晩だけでも自分が付添うと云って、栄子さんも一緒に泊まられたし、それからあのう何と云ったっけ…あの外人の女の子、ビ、ビ…」

「ビアクさん」

「そうそう、そのビアクさん。彼女も一緒に泊まったよ」

「本当かい?あの子、い、いや、あの人は男から腹をまともに蹴られてるんだぜ。俺を殴った奴からさ。一瞬うずくまって立ち上がれなかったくらいだったのに…大丈夫だったのかなあ」

「ああ、それは栄子さんも警察も気にしてたが、本人が大丈夫!の一点張りで…ハハハ。まったく元気な人だなあ、彼女は。ミャンマーの人らしいぜ」

「ミャンマー!」

「そう。それで栄子さんの方は国境なき医師団の女医さんだそうだ。ミャンマーに派遣された時にビアクさんと知り合ったそうだよ」

「へええー。それはそれは…」

 警察の取り調べ室内でのことであり山倉始め3人の素性は通り一遍のことだったのだろうが、山倉は自分の名刺を警察にのみならず栄子さんやビアクに渡したこと、またその栄子さんが私のことを気遣って私の入院先を教えて欲しいと警察に頼んでいたことなどを話してくれた。

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