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渋谷少女A―続編・山倉タクシー  作者: 多谷昇太
第三章 夢の絆

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慈母観音のような栄子さん

「いや結局それはなかったよ。始めは俺もそれを危惧してたんだ。正直な。しかし警察は結局、俺たちを目撃者、通報者と認めてくれた。結果的にはその俺たちの目撃証言を以って、奴らの逮捕となったんだよ。状況証拠もあったしな」

「はあ、なるほど。しかし山倉さん…あいつらは自分らがあの子、明美ちゃんの親だとか云ってたじゃないか。もしそれが本当だったなら、親権というものがあるし…警察もそうは簡単に処理できなかったんじゃないの?」

「うん、そうそう。それは確かにあったと思うよ。俺もな。ところがさ、田中さん。その明美ちゃんだよ。年は5才だそうだがホントに賢くてさ、自分が河に投げられそうになったことや、自分の住所、母親の名前と、あいつら2人との関係までさ、ちゃんと喋って見せたんだぜ。刑事たちの前でな」

「へえー…しかしその時男らは何と?そこに居たんでしょ?」

「いや。あいつらは別調べだった。取り調べに同席を許されたのは俺とあの2人の女性だけだったんだ」

「へえ。でもなんで…」

「いや田中さん、何せさ、その明美ちゃんがあの女性…えーっと栄子さん。その栄子さんの手をさ、握って離さないんだよ。ハハハ。もう縋りついちゃってさ。

あんな目に遭ったあとだから無理もないけど、しかしそれを云うよりは、あの栄子さんってえ人にそんな雰囲気があるんだね。なんかこう、慈母観音と云うか、実にやさしそうな人で、子どもを扱うのがとても旨いんだ」

「はあ、そうなんだ。それで警察も…」

「そうそう。できれば婦警でも入れて明美ちゃん1人に聞きたかったんだろうけどさ、こりゃすっかたなかんべえなあってやつだな。ハハハ」

 山倉の話からするとあいつらは幼女の(少なくとも)実の親ではないようだ。それどころか「知らないおじちゃん」と明美ちゃんが云ったそうな。


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