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朝のひととき

翌朝、生乾きの臭いが鬱陶しく鼻を刺激した。カーテンの日差しから舞っているホコリを照らしていたのでヤッキーは思わず咳込んで、否応なく覚醒した。起き上がり、干してある制服を触ってみたが、冷たかった。ふと、彼は下半身が刺激されているのを感じてニアに申し訳なく思った。彼女はよだれを垂らしながら寝息を立て、へそを出し片方の足をソファの肘に、もう片方を床に垂らしていた。それがさらに彼を刺激した。

彼は外の方を向き、カーテンを開けた。すると、後ろから、唸り声が聞こえた。振り返ると生首の目が開きかかっていた。


「首子、おはよう。」

「あら、おはよう。もう起きてるの?」

「まぁ僕は朝が早いからね。」


日差しを浴びた足子もムクリと起き上がり、干してある制服に手を伸ばそうとしていたので、彼は止めた。


「まだ乾いてないよ。」

「そう。でもすぐ乾かせるから。」


そういうと、何の躊躇もなく肌を露出して裸になり、そのまま干してあった自分の下着を着た後に、制服に着替えた。彼はその一部始終を見た。首子は口をギュッとつむいだ。一方彼は、彼女を諭した。


「おい、僕の前で大胆だな。」

「え?あなたの前なら平気だと思ったけど。」


首子は我慢しきれなくなって、ついに口を開いた。


「あんたたち、できてんのかどうなのか知らないけど、私もいるんだからね!足子は私の服は着せたくせに・・・。」

「あれはつい・・・。でも私の場合、平気だよ。」

「まぁいいけど。」


首子はため息をついたような顔を浮かべた。すると、ふいにニアが機嫌悪そうに目覚め、背伸びをした後、玄関の方へ向かい、冷蔵庫から缶コーヒーを飲み干した。彼女はまだ眠そうな顔で、足子とヤッキーにも手渡した。2人は彼女に礼をして、そのまま飲み干して、丸テーブルに置いた。そのままニアも着ているものを脱いで動物の絵柄のパーカーに短パンを履いた。足子は俯いて、どこか顔を赤らめているように見えた。一方、ヤッキーはニアの斜め上を見ながら、しどろもどろに自分の着るものはないか尋ねてみたら、ジーンズと長袖を手渡してくれた。彼は足子をこれ以上刺激しまいと、風呂場の方へ隠れて、さっさと着替えた。ニアの服は彼にはぴったりで、見た目にも違和感がなかった。ニアは皆が着ていたものを纏めて洗濯機に放り込んだ。その後、皆の前に来て口を開いた。


「今日はまず、買い物するんだろ?誰が行く?」


これに足子が答えた。


「うーん。私はお留守番でいいかな。」

「私も待ってるしか無さそうね。じゃあ、ヤッキー!ニア!あなたのセンスに期待してるわ!」


首子は誰の確認を取ることもなく、2人を指名した。ただ、足子は妙に納得し安心しているように見えたし、ニアもまんざらでもなく、おしゃれなバッグに荷物を詰めていた。これから、擬似的なデートが始まるのだ。

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