男の子
教室へ戻った。私はただ教師の命令に従い、目の前の書類を仕上げ、提出する。その作業の繰り返しだ。それは、小学校でも中学校でも変わらない輪舞曲。一通りやることを終えて私は静かに座っている。すると、隣の男子が話しかける。
ねぇ君なんで裸足なの?
裸足?日本の文化では裸足でいるほうが自然なのだが?
いや、そうじゃなくて、学校にいたら普通靴下でも上履きでも履くだろ?
そうです。私は上履きを忘れました。なので裸足なのです。
彼女のどこか噛み合わない話に、男子は困惑した。再び問いかける。
じゃあ名前は?
山田 信子 15歳です。
ふ、ふーん。年齢まで教えてくれるのか。まぁなんか覚えにくそうな名前だし足子さんって呼んでいいかな?
名前など何だって構いはしません。
僕は焼里!ヤッキーとでも呼んでよ。
分かりました。ヤッキー。
そこで彼女は表情を変えず押し黙ってしまったので、会話は続かなかった。再び姿勢よく前を向き、再び自分の世界に入っていった。
とある女王陛下。王室の前で裸足で侍女にペディキュアを塗ってもらっていた。
お主、そんなに爪の縁を筆で弄られるとくすぐったいぞ。
失礼しました。
さて世が平和を保っていくにはどうすればよいのかのう。皆に農地を平等に分けても、管理者が必要だろう?その管理者が力を持ってしまった時、結局は奴らの傀儡国家となってしまうのだ。結局我々が革命上がりしても、そこにジョーカーがいれば、都落ちよ。
これからも穏やかに暮らせると私も幸せです。
ふと、肩を叩かれる。
何用だ!
え?
気がつくと教室にいて、ヤッキーが呆気にとられた様子で、これから移動教室だぞ?と教えてくれた。




