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入学式
教師に先導されるまま、一列に並んで体育館まで連れて行かれた。これは連行だろうか。我々はこれから、戦争へ行かねばならぬ、哀れな少年兵なのかもしれない。私は少女であるが、ただやっていることは変わらない。見知らぬ場所へ連れて行かれ、そこに私の意思はない。くぐもった雑音の交じる入場の定番の音楽とともに、ザラザラとしたカーペット代わりの敷物に踏み入れる。開けた空間に、同じ制服を着た私たちよりも体が成長した人たちが拍手をして、その間をゆっくりと歩く。やはり、見られる。なにやらヒソヒソと私に対して何かを言っているようだ。ここで、何を話しているんですか?と、問い詰めてもいい。そうなるとどうなるだろうか?教師共は、この式典を止める?それとも見過ごす?少なくとも入学式は滞りなく進むだろう。私は、大人しく椅子の間を抜け座った。あとは毎度おなじみの儀式が行われる。こういう時間には、私は存在しない。なぜなら、私は今空を飛んでいるからだ。体育館をすり抜け、鬱蒼とした森を眺めていた。降りてみると、小鳥たちが私に挨拶をして空へ跳んで行った。青く透き通って、雲が浮かび、ずっとここに浮かんでいきたいと思った矢先、すでに式は終わって、皆帰っていくようだった。




