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登校

みんなこちらを見てくる。なぜだろう。

普通のブレザーに普通のスカートを履いて、ローファーを履いているだけ。ただ電車に乗っているだけなのに。

駅を降り、雑多な人々を抜け、ほかの学生とともに商店街を歩けば、すぐに学校に着いた。入学式の看板に初々しい見た目の子も多い。そして、噴水の左側の建物に人が吸い込まれているので、そこが、昇降口の入り口だろうと分かった。でも、まだ下駄箱の場所も分からない。雑多な新入生がいる中で外にある白い張り紙を見て、自分の名前を探した。

昇降口は薄暗い。若者が住む洞窟といったところだろう。自分の番号を探してローファーを脱ぎ、上がる。床も冷たく閉じ込められた足が開放され清々しかった。ローファーを下駄箱にしまうが、上履きはまだもらっていない。

廊下の看板に1-1の文字が見えたので、そのまま歩いた。新入生ばかりではない。上級生らしき人もこちらを見てくるのはなぜだろう。朝から不思議でならなかった。

事前に伝えられているのは、3組。番号も伝えられている。廊下の床は、ヒタヒタと貼り付いて冷たかった。一転、教室へ入ると、都会から田舎へ返ってきたような木の温もりを感じる。気になったのは周りの生徒が上履きをすでに履いていること。思えば、上履きはすでに配布されたのかもしれない。私の第一目標は上履きを手に入れることか。

決められた席に座る。ただ、やはり人は見てくる。なぜだろう。朝から不思議だ。

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