入口
サイラスの研究所、1話です!!
研究所の探索はここからはじまる...
子供の視点を等身大でお楽しみください!!
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このまま進もうか迷う。引き返すことも簡単だ。まだ入口だから。でも、それでも、どうしても知りたいことがある。この研究所には何があるのか。なんでみんな寄り付かなくなったとか。生きて帰る人はいないという噂は知っている。それだけだった。それ以外は何も誰も語らない。なんの事件があったのかも。こんなにも危険と言われる、謎の研究所である。だけど、ここまで来るのに時間もかかった。道のりの記憶は殆ど無いが、なぜかここに入った瞬間、自分がすべてを知らなければいけない気がした。気持ちだけの問題だが、勇気を出して廊下を真っすぐ進んだ。
真っ直ぐ進むと、右、左、正面に道がある。とりあえず真っ直ぐ進むと、変な機械があった。数字のキーボードがあって、その右には小さなレバーがあり、キーボードの左には縦30cmはありそうな、レジにあるカードを使うやつに良く似ているものがあった。とりあえず前には進めない。一度引き返し、次は右に進んでみる。すると、少し歩いた先に部屋があった。
ドアには鍵がかかっていないため、入ってみる。その部屋は、左右の壁にモニターがぎっしりと並べられている、「モニター室」であるようだった。奥には監視している人が座って仕事をしていたであろう机があった。その上には、一枚の紙。何かが書かれているようだったので覗いてみると、「6/7 (日) 侵入者、不審者の姿なし」と書かれており、その下にはぎりぎり読めるか読めないかくらい走り書きされた文字があった。赤色で、一画一画が太い。それは「6/9 (火) 謎のロボット`%#$¥…」最後は読めないが、とりあえず謎のロボットがどうにかしたんだろう。その紙をポケットに入れてまた来た道を戻る。
ホールの真ん中に来た。さっきは右に行ったので、次は左。左の部屋は管理室っぽかった。壁には鍵が下げられており、机の上にはPCがある。かなり古い機種のようだ。
「...あれ?」
PCの横に、くすんだ赤色のカードが置いてあった。さっきの正面の道を言ったときに合った変な機械と同じような色をしている。試しに、そのカードを右手に持ってさっきの機械の隙間に入れてみる。入らない。
「やっぱりダメか...」
でもサイズはピッタリだ。次は上下を反転させて差し込んでみる。すると、カードは機械に吸い込まれるようにして入っていった。
ドアが開いた。
廊下だった。
廊下を進む。どうやら左手にゆるくカーブする形になっているようで、その先にはまたさっきのようなカードを挿入する機械がある。その横には「STAFF ONLY」のポスター。
機械はカードの挿入口が先程と違い、青になっている。だが、そのカードがないためカードを探せ、ということだろう。そもそもここにカードが有るかどうかの話だが。引き返すと、さっき開いたドアから見て右手に少し大きめのドアがある。上にセンサーらしきものがあるので、自動ドアっぽいが、どうやら今は動いていない為開かなさそうだ。とりあえず手をかけて思いっきり引っ張ってみる。すると、ドアは開いた。中に入る。全体的に白で統一されており、周りには棚がある。中央には机。棚に関してはラベルのあ剥がれた瓶、赤黒い液体の入ったボトルなど、大量の薬品らしきものがあり、机には実験途中であったであろう状態になっている。その机の上には、先程のカードと似ているものがあった。
似ている、というのは、色が違うからそういう言い回しである。しかし、カードを入れる機械の挿入口とは同じ色なので、一応それを持って進む。そして、カードを入れると、ドアが開いた。
そこにもまたドアがあったが、センサーもあって、自動ドアで、引っ張っても開かない。しかもカードリーダーがないため先には進むことが出来なさそうだ。右手には体育館のドアのようなものがある。それは、片方を引っ張ると両方が開く仕組みとなっている。ドアを開けて、先に進む。ここには適当に片付けられた空の段ボール、なにかものが詰められた段ボールが乱雑に置かれていた。また、壁沿いには天井まで届く棚、中央にも棚があり、ここは倉庫として使われていたことがわかる。
…違和感があった。違和感というか、不思議に見えるもの。段ボールは空で、「済」と書かれたもの。まぁこれはここの研究所のなにか貸し出していたものなんだろうが、なにかが入っている段ボールは、全て固く封を閉じられており、開くことは出来ない。また、自分が段ボールになにかが入っている、と判断したのは、段ボールが内側からベコベコになっているからである。それ以外は何も判断材料はない。とりあえず倉庫の中を進んでみる。入口から真正面あたりのところ、中央の巨大な棚で見えないが、入口のドアがある壁に向かい合った壁にあったものは、「従業員意外立入禁止/電気室」と書かれた鉄製のドアだ。こっちにも進めない。そのため、倉庫から出て来た道を戻る。ここの研究所の探索もここまでのようだ。廊下を進み、ホールへ通じるドアのところへ行く。が、ドアは閉まっていた。
「う...そ...」
閉じ込められたのだ。
都市伝説が、自分の現実に変わった。
さあ、ようこそ。サイラスの研究所へ。




