第72話 砕ける世界
——レイジ視点
ガルドの盾が、俺たちを守っている。
そのわずかな余裕の中で、俺は冷静に、盤面を読み直していた。紅の盾は復活した。だが、それでも、この面子には勝てない。
グレイス、ヴィント、将軍二人。まともにぶつかれば、削り殺される。俺の剣では、あの宝鎧を破れない。フィオナの魔法も、通じない。
グレイスには、ソラを充てるしかない。
あの宝鎧は、魔法を無効化する。フィオナの魔法が通じないのなら魔王の魔法ですら効果がないだろう。
なら物理で押し切るしかない。
それができるのはソラだけだ。
だがそのソラは今、離れた場所で、ほかの将軍と斬り結んでいる。
「形勢は不利だな...」
俺は判断した。ここで各個撃破されるより、一度、魔王と合流する。戦力を集中させるべきだ。
「ガルド! 退くぞ!! 魔王と合流する!」
「おうよ!」
ガルドが大盾で、オズワルトとコンラートの攻撃を弾きながら進む。
ガキンッ!ギャリンッ!
「うぉぉぉっ!どけぇっ!!」
俺たちはその背に守られ、魔王のいる方へ後退した。
「ニック!煙幕っ!」
「了解!レイジ!!」
ボフンッ
逃げながら戦う。じり貧の盤面を、組み替えるために。
◇
魔王は、四人の将軍を相手取っていた。
クレイとリルを、背に庇いながら。その体には、いくつもの傷がある。二人を守るために、無理な受け方をしてきたのだろう。
「魔王! 大丈夫か!!」
「レイジか。──ちょうどいい。数が揃ってきたな」
魔王が、将軍たちを弾き返しながら言った。俺たちの合流で、戦線が一つにまとまり始める。
「魔王さん怪我が...今、回復を!」
セシリアさんが、魔王の傷を見て駆け寄った。
「この程度かすり傷だ。気にするな」
魔王が、素っ気なく断る。だがセシリアさんは、引かなかった。
「いいえ。あなたには、しっかり戦ってもらわないといけませんので。──動かないでください!」
温かな光が、魔王の傷を包む。魔王は一瞬、面食らったような顔をして、それから小さく息を吐いた。
「……ありがとうセシリア。魔王の俺に、そこまでするか」
「仲間ですから。当然です」
セシリアさんの言葉に、魔王は何も返さなかった。ただその横顔が、ほんの少し和らいだ。
◇
戦線が、膠着する。
魔王が、将軍たちを抑える。ガルドの盾が、守りを固める。フィオナの魔法とニックの牽制が、敵の足を鈍らせる。一進一退。だがこの均衡も、長くは保たない。相手は、王国最強の精鋭だ。
その時だった。
「ぬぁぁぁぁぁっ!!」
叫び声と共に、一つの影がこちらへ吹っ飛んできた。
ソラだ。聖剣で何かを受けた体勢のまま、地面を削りながら転がってくる。その先には、剣を振り抜いたジークの姿。
「ソラ!」
俺は駆け寄った。ソラは辛うじて、聖剣で受けたらしい。だが吹き飛ばされている。ジークの一撃は、それほどの威力だったということだ。
「いってぇ……。あいつ、とんでもねえ攻撃してきやがった!」
ソラが顔をしかめて、起き上がる。致命傷ではない。だがジークの剣は、ヴェルグの頃より、明らかに鋭さを増していた。
そのジークが、こちらへ歩いてくる。
「フッ、簡単に負けるわけにはいかないのでね。」
ゆっくりと、剣を提げて。その後ろから、グレイスや他の将軍たちも。気づけば、両陣営が一つの場所に、集まりつつあった。
◇
俺は、ジークと向き合った。
「──ジーク将軍。一つ、聞かせてくれ」
俺は静かに切り出した。
「なぜ、あんたたちは連邦兵に、とどめを刺さない。この戦、殺し合いのはずだ。なのにあんたたちは、一人も殺していない」
ジークの眉が、ぴくりと動いた。そして、ふっと笑った。
「フッ。──それを、レイジ殿が言うか?」
ジークが、問い返す。
「連邦も、とどめを刺していないだろう。連邦が殺さないから、王国も殺さない。……お互い様、というやつだ」
見抜かれていた。俺が「殺すな」と厳命したことを。ジークはとうに、気づいていた。この奇妙な戦いを、俺たちが成立させていることを。
「なら、話は早い」
俺は続けた。
「ここで、これ以上、兵同士の小競り合いを続ける意味はない。誰も殺すつもりがないなら、無駄に傷つけ合うだけだ」
「そう捉えるなら、そう捉えるがいい。──で? どうする、つもりだ?」
ジークの目が、俺を試すように細まる。この男は、俺が何を言い出すか、待っている。
俺は、周囲を見渡した。
連邦側は俺、ソラ、魔王、フィオナ、ニック、ガルド、セシリアさん。王国側はグレイス、ジーク、ヴィント、そして6人の将軍たち。両陣営の主力が、この一箇所に揃っていた。
「決着をつけよう」
俺は言った。
「兵を、これ以上巻き込まない。ここにいる俺たちと、あんたたちで。──この戦の決着をつける」
ジークが、しばし俺を見つめた。
そして、剣を構え直す。その口元に、笑みが浮かんだ。
「……いいだろう。その提案に乗ろう。いいですね総騎士長。」
「…ここの指揮は全てお前にまかせている。」
ジークが頷いた。俺の提案に乗った。
そして俺とジークが両陣営に陣地までの撤退を宣言する
その命令どおり両軍の兵は、この場から遠ざかっていく。それぞれの陣地へ。残るのは、連邦の主力と、王国の主力。最後の決着の舞台が、整った。
◇
「クレイ、リル。お前たちも下がれ」
俺は二人に告げた。クレイは脇腹を深く斬られ、リルは魔力が尽きかけている。この決戦に、二人を立たせるわけにはいかない。
「レイジさん! 俺も、まだ戦えます!」
クレイが食い下がる。だが俺は、首を振った。
「クレイ。お前には別の役目がある。もし俺たちが負けたら、連邦の撤退を指揮するのは、お前だ。貴族として、生き残った者を導け」
クレイが唇を噛んだ。そして悔しげに、だが頷いた。
「……分かりました。ですが、勝ってください。必ず」
◇
「皆さんに、祝福を!」
セシリアさんが両手を掲げた。
温かな光が、俺たち全員を包む。力が満ちていく。総力戦の準備だ。全員に、加護を行き渡らせて。俺たちは、最後の戦いに臨む。
対するグレイスが、ゆっくりと腕組みを解いた。
「──俺も、戦おう」
グレイスが、ジークに告げた。
「ここからは俺も1人の将軍として、全力で相手をする」
◇
俺は、ソラを見た。
「ソラ。グレイスは、お前に任せる。あの鎧は魔法を通さない。対応できるのは、お前だけだ。──頼めるか」
「まかせとけっ!」
ソラがニカッっと笑い二つ返事で頷いた。天空の聖剣を構えなおし、グレイスの前に立つ。
俺はフィオナ、ガルド、ニックと共に、ジークとヴィントに向き合った。
「魔王、ソラがグレイスと対峙。俺、フィオナ、ガルド、ニック、セシリアでジークとヴィントを抑える。」
「わかった。あとは俺がおさえよう。」
「厳しいかもしれない...が...頼む」
「フッ、任せておけ」
そして魔王が、残る六人の将軍を引き受ける。配置が、決まった。
◇
——ソラ視点
俺は、先生と向き合っていた。
王国最強の武人。俺の師。かつて剣を教わった、その人と。今、敵として対峙している。不思議な気分だった。
「先生」
俺は、ずっと確かめたかったことを聞いた。
「あんたが、俺に支配の冠を渡したのか。俺を操ろうとした、あの王国の企みに。あんたも関わっていたのか」
グレイスは、しばらく俺を見ていた。
そして、剣を構えた。
「──剣で、答えよう」
それだけ言った。多くを語らず、ただ剣で。武人らしい答えだった。その意味を、俺は正確には掴めなかった。だが。
「……いいぜ。なら、俺も剣で聞く」
俺たちは、同時に地を蹴った。
がぎんっ、ぎぃんっ。
剣と剣が噛み合う。グレイスの剣は重く、そして正確だった。俺の攻撃をことごとく、いなし、捌く。技術は俺より、遥かに上。押される。じりじりと。
祝福を受けても、届かない。この人の剣は、まだ、俺の遠く先にある。
「ソラよ。腕を上げたな。だが──まだ及ばん」
ガキィッ──!
グレイスの剣が、俺の聖剣を、押し込んでくる。膝が、崩れかける。
「くっ……! まだ、これからだ!」
「ハァッ!」
俺は、渾身の力で、その剣を弾き返した。距離が、開く。荒い息を、整えながら、俺は聖剣を、構え直す。
その時だった。背後で、異様な気配が、膨れ上がったのは。
◇
——フィオナ視点
私は、中衛から、レイジさんとソラの戦況を、見ていた。
レイジさんとガルドさんが、ジークとヴィントを抑える。私は、その隙を突いて、レイジさん側に、魔法の援護を送る。総力戦。皆で、力を合わせて。いける。皆でなら。
私は、そう信じていた。だから、気づくのが、遅れた。
戦場の隅から。
一人の騎士が。
乱戦に紛れ、レイジさんの背後に、忍び寄っていた。功名心に、駆られたのだろう。連邦の頭を討てば、手柄になる。そんな、浅ましい欲に。
その騎士の剣が。レイジさんの、無防備な背中に。
「レイジさん、後ろ──!」
私の警告は。
遅かった。
「お前をたおせば俺は王に評価されるぅっ!俺の出世のために斃されろぉ」
ずばっ。
鈍い音がした。騎士の剣が、レイジさんの背を、深く裂く。ぱっと、赤いしぶきが、宙に舞った。
レイジさんの体が、ぐらりと傾ぐ。聖剣が、手から零れ落ちる。そして、ゆっくりと。地面に、崩れ落ちていった。
――時間が、止まった。
私の世界から、音が消えた。
レイジさんが。倒れている。背中から血を流して。ぴくりとも、動かない。その頬に、血の気がない。
嘘。
嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ。
そんなの、嘘だ。だって、約束したのに。隣にいるって。キスをするって。この戦が終わったら。あなたのほうから。まだ、何も叶っていないのに。まだ、始まっても、いないのに。
「……れ、いじ、さん」
声が、掠れる。
「いやぁぁぁぁぁっ!! レイジさぁぁぁんっ!!!」
絶叫が、喉から迸った。
その瞬間。私の内側で、何かが爆ぜた。氷が。魔力が。制御の箍が、外れる。ぶわっと、全身から、冷気が溢れ出した。
その時聖剣から氷の精霊が飛び出してきた。
『フィオナ、ダメ! 落ち着いて! その悲しみに、呑まれちゃ──!』
氷の精霊の声が、聞こえた。でも、遠い。
遠くて、届かない。
だって、レイジさんが。私のレイジさんが、もう動かないのに。どうやって、落ち着けというの。
「あ……あ、ああああ……!」
冷気が、渦を巻く。私を中心に、氷の嵐が、生まれていく。全属性を束ねた、私の魔力が。悲しみに呑まれて、暴走を始める。
『まずい……! このままじゃ、フィオナが氷に呑まれる! 戻って──!』
氷の精霊の悲鳴。
でも、もう。私には、何も聞こえなかった。何も見えなかった。ただ、レイジさんの倒れた姿だけが、目に焼き付いて、離れない。
私の意識が。冷たい氷の中に、沈んでいく。
──レイジさん。
最後に、その名を呼んで。私の世界は、真っ白に染まって。
視界が──
──暗転した。
——セシリア視点
「レイジさぁんっ!」
フィオナさんの絶叫が、戦場に響いた瞬間。
私は、血の気が引いた。前衛のレイジさんが、崩れ落ちている。背中を、赤く染めて。その姿に、私の足が、動いていた。回復を。早く、回復をかけなければ。
だが、それより早く。
「ニィィィックッ!」
ガルドさんが、吼えた。
「わかってるっ!」
ニックさんが、地を蹴った。倒れたレイジさんのもとへ、一瞬で駆けつける。その体を、抱え上げ、私のほうへ、運んでくる。
「セシリアさん! 頼む! レイジを!」
「はい!」
ニックが、レイジさんを、私の前に横たえた。
背中の傷は、深い。血が、止まらない。だが、まだ。まだ、脈はある。生きている。
「レイジさん……! 死なせません……!」
私は、両手を、その傷にかざした。ありったけの、祝福を。回復の光を、注ぎ込む。この人を、失うわけには、いかない。連邦の...皆の...支えなのだから。
だが、その時。
フィオナさんの、氷の嵐が。爆発的に、膨れ上がった。
ごぉぉぉっ
全てを凍てつかせる冷気が、戦場を呑み込んでいく。敵も、味方も、関係なく。
その冷気が、私にも、襲いかかる。回復を、続ける私に。逃げれば、躱せる。だが、逃げれば、レイジさんの回復が、途切れる。
私は、逃げなかった。
「セシリアさんっ!俺が盾になるっ!!頼むレイジを!!!」
ニックさんが、私の前に、飛び込んだ。両腕を広げ、盾になる。斥候の、薄い体で。迫る冷気から、私を庇おうと。
「グググッグ…」
だが、ニックさんの体だけでは、この暴走は、防ぎきれない。二人まとめて、凍りつく。そう、覚悟した、その時。
どぉんっ!
巨大な影が、私たちの前に、割り込んだ。
あの人だった。大盾を、地に突き立て、私とニックさんを、その陰に庇う。あの人の、あの大盾で。氷の奔流が、盾に叩きつけられ、左右へ、逸れていく。
「セシリア! 回復を、続けろ! ここは、俺が守る!」
「……はい!」
「旦那ぁおそいっすよぉ」
「悪かったなニック!でも間に合ったろ?」
「まだわかんねぇっすけどね!」
ガルドさんの盾に、守られて。
私は、レイジさんの回復に、専念した。ニックも、体勢を立て直し、周囲を警戒する。三人で、レイジさん一人を、生かすために。
その、氷の嵐の、向こうで。戦場は、凄まじい惨状に、なっていた。
レイジさんを斬った、あの騎士は。
暴走の、最初の一撃に、弾き飛ばされていた。魔王さんの、足元あたりまで。哀れな、姿で、転がっている。功名心の、末路だった。
そして、その魔王さんは。とっさに、防御の魔法を、展開していた。その範囲に、偶然、ディートリヒと、コンラートも、入り込み、この三人は、無事。だが、それ以外の将軍たちは。氷の奔流に、呑まれて、凍りつき、倒れていた。
そして、グレイス総騎士長。
「なんと……!すさまじい。だが、俺の鎧は、魔法を、無効化する、はず……!」
グレイスの、宝鎧が、みるみる、氷に覆われていく。しかしその魔法がきかないはずの鎧は実体を持った、冷気によって氷に、囚われていく。
戦場が。フィオナさん、たった一人の、悲しみで。凍てつき、砕けていく。
◇
——ソラ視点
俺は、その光景の中で、立ち尽くしていた。
わけもわからないうちに兄貴が倒れて。フィオナが、壊れて、氷を撒き散らしている。ガルドも、セシリアさんも、氷の中で、動けない。仲間が次々と...
「また……なのかよ」
ハルベルが、脳裏に蘇る。モーリスさん。ロランさん。俺の目の前で、散っていった人たち。守れなかった命。あの無力感が、再び俺を呑み込もうとする。
しかし俺の目の端にあたたかな光が見えた。セシリアさんだ。あの人が兄貴を回復しているのか?ガルドさんもこの氷からセシリアさんと兄貴をまもっているのか…
──だとしたらっ!!
その時目の前から声が聞こえた
「ソラよ」
拘束していた氷を払い、グレイスが、剣を振り上げた。
「諦めるというなら、ここまでだ。──師として、引導を渡してやろう」
グレイスの一撃が、俺めがけて振り下ろされる。王国最強の、その剣が。
諦める?
誰が?俺が?
……ふざけるな。
こんなところで、終わってたまるか。兄貴が倒れた。みんなが傷ついてる。でもみんなあきらめていない
──なら、俺が守るんだ。今度こそ。誰も、死なせない。
俺は、天空の聖剣を、握りしめた。
「頼む……! 力を、貸してくれぇっ!」
心の底から、聖剣の精霊に呼びかけた。
『──いつだって、貸すよ。相棒』
天空の精霊の、明るい声が響いた。
『やっと、その気になったね。君の守りたいって想い。──全部、見せてやりなよ』
キィィィィィィィィンッ
光が、聖剣から溢れ出す。
眩い白銀の輝きが、俺の全身を包んでいく。天空の精霊が、俺の中に流れ込んでくる。力が、満ちる。今までとは、比べ物にならない。体の奥底から、無限の力が、湧き上がってくる。
俺は、聖剣を天へ掲げた。
「聖剣──全力、開放!」
刃のない天空の聖剣が、眩い光の刃を纏った。
守りの剣が、守るための、最強の力を解き放つ。俺の全てが、かつてない高みへ、押し上げられていく。
「なんだ...この光は...だがっ!」
グレイスの振り上げた一撃が止まる。
しかし渾身の力で俺に目掛け一直線にその剛剣がおちる。
俺は聖剣で、その一撃を易々と受け止めた。
ドォォォォンッ。
あれほど壮絶だったグレイスの剣を軽く受け止める。
「な...なにっ....!?」
グレイスが、目を見開いた。
「先生」
俺は、静かに言った。
「俺、行かなきゃいけないんだ。兄貴を助けなきゃ。フィオナを止めなきゃ。みんなを守らなきゃ、いけないんだ。──だから」
俺は、聖剣を構えた。溢れる光を、乗せて。
「──いって、きます」
俺は、地を蹴った。
光の刃が、閃く。グレイスの剣を、鎧を、超えて。その一撃が、王国最強の武人を捉えた。
刃はない。誰も殺さない。ただ、守るための剣。その一撃が、グレイスの意識を、刈り取った。
ザンッ
どぉっと、グレイスの巨体が、崩れ落ちる。
「……でかく、なったなぁ。ソラ」
倒れゆく、その間際。グレイスの口元が、かすかに緩んだ。
満足げに、そう呟いて。
王国最強の武人は、静かに意識を手放した。死んでは、いない。ただ、眠るように。
だが、俺に、感慨に浸る暇はなかった。
背後では、まだ。
フィオナの氷の嵐が、荒れ狂っている。全てを凍てつかせながら。彼女の悲しみは、まだ止まっていない。
「フィオナ……!」
俺は、振り返った。氷の中心で、虚ろな目をして、浮かぶフィオナ。その足元に、セシリアさんが、必死に、兄貴の回復を続けている。ガルドの盾に、守られながら。
止めなければ。
「兄貴、フィオナを止められるのはあんただけだぜ?兄貴が起きるまで俺がみんなをまもるよ!」
倒れている兄貴を見つめ俺は、光の剣を握りしめた。




