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99/113

99 周りも見えず

俺は、天千里のギルドで、使わせてもらっていたカプセル型の魔道具について教えてもらう。

カプセル型の魔導具は、薬の効能だけを体に移す魔道具だということがわかった。

カプセル型の魔道具の後ろには、タンクがあり、そこに、調合した液体の薬を入れるのだそうだ。


「天千里の抱える薬士に、これだけの薬を調合させるのは、1回につき、最低でも100億かかりますよ。」


100億はさすがにポンと出せる金額ではない。


ノッている時に作れる値がつけられない装備1つで、10億。

俺が、安定して狙って作れる武器が、5000万相当の物を1日6本。

やはり100億はしんどい。


今回は、払えたが、貯金も、もう15億くらい。

次のカプセルは、少し後になってしまうだろう。




ダメ元で、漆田さんに相談に行く。

「調整用のカプセル魔道具を使いたい?」


「1回100億らしいんだけど、なんとか、ならないかな。」


「四条さんに取り次げるか聞いてみるから待ってな。」


しばらく待つと、俺が、Aランクの武器である空席を作った四条ミヤさんがやってくる。


「5回までなら、料金は、天千里で持つわ。それ以降は、自分で負担してね。」


「ありがとうございます。」


契約書をしっかり書いて、保管することになった。




そして、俺は、夏休みを利用して、5回分のカプセルをフルで使う。

ユウも二つ返事で、協力してくれた。


8月29日。

体力2679、魔力1307、精神力1300となる。

体は、まるで、羽のように軽く、動きは、滑らか過ぎるほどになった。

中学までの、校庭1周で、息も絶え絶えだった俺はもういない。


「一応、これで、5回分終わりましたけど、費用の確認しますか?」


「500億よりかかりましたか?」


「その…料金は、3700億ですね。5回目は、1500億かかっています。」


「…やばいですね。」


「…正直、お金がなんなのかわからなくなります。」




こういう時は、先に、お返しをするべきだと思う。

俺は、今まで扱えなかったアダマンタイトを使い、武器を打つ。

作る武器の構想は決まっている。

ナイフで、持ち主に恩恵を与える効果つきの物。


俺は、4日こもり、4つのナイフを作った。


火魔の心得

ランクA

能力1:火魔法適正追加

    (効果範囲…持ち主)

能力2:装備個人登録


水魔の心得

ランクA

能力1:水魔法適正追加

    (効果範囲…持ち主)

能力2:装備個人登録


土魔の心得

ランクA

能力1:土魔法適正追加

    (効果範囲…持ち主)

能力2:装備個人登録


風魔の心得

ランクA

能力1:風魔法適正追加

    (効果範囲…持ち主)

能力2:装備個人登録


1日1本で、4種類。

安定供給可能な武器。

納品した所1本7億で買い取ってくれることになった。




俺は、喜び、ユウに連絡を入れる。


「よかったね。それだけなら、切るよ。」


「それだけって。もう少し話そうぜ。」


「…僕は話したくないんだけど。」


「…?俺、なんかやった?」


「…自分で考えればいいよ。」

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