98 破壊組織のことを知る
破壊活動をする勢力は、時代ごとに現れているようだ。
世界の清浄化や、信念無き行動に鉄槌をとか、邪神の復活のためとか色々な理由で、結界を破壊したり、街中でモンスターを暴れさせたり、呪いを振りまいたり…。
漆田さんの話では、ここまで、大規模な破壊活動は、久しぶりだそうだ。
ユウと妹、それに、ロータス学園の戦闘課の生徒も参戦していたらしい。
それにしても、敵はどこから、出てきたのだろうか…。
動画を見ていたら、いつかに俺が作ったもので戦ってくれている戦闘職の人たちを見つけた。
ランクC−の大盾である『魔喰らい』から、宿る者の能力で出てきた影のような巨人で大暴れしている前衛の人、それに、ランクCの大鎌『死神憑依』を空中で、振り回すキリさん。
テレビのインタビューに知り合いが出た時のような奇妙なうらやましさと気恥ずかしさである。
あとは、驚いたのが、いつだったか、監禁されていた俺を家まで、送ってくれたスーツの男の人が、味方として暴れまわっていたことだ。
彼と、ニーズヘッグのギルドのギルド長のおじいさんが組んで、結界発生装置を1つ守り抜いていた。
映像を1つ1つ確認しながら、かしてもらった部屋に行く。
部屋に着いたら、まず、家族に連絡を入れる。
「大丈夫だった?」
「こっちは、大丈夫よ。父さんは自分の方のギルドで、後処理しているわ。ユキも、ニーズヘッグのギルドで、休んでるみたい。ケガはなしよ。」
「よかった。俺も明日には、帰るから。」
「帰るって言っても、家はふきとんでしまっているのよ。」
「家、ダメだったか…。」
「結界が弱かったみたいね。避難する時に、必要なものは全部持ち出しているから大丈夫だけど。あ、あんたのマンガとかゲームとかも回収してるよ。」
「ありがとう。…どうすんの?これから。」
「家は、母さんのツテでもなんとかなるから大丈夫よ。3日くらいかかるみたいだけど。」
「じゃあ、3日は、こっちで泊まることにする。母さんも気をつけて。」
「わかったわ。」
ユウにも連絡を入れる。
「ああ、起きた?」
「お陰様で。なんか、大変だったみたいだな。」
「そうだね。なんか、モンスターと戦うより疲れたよ。」
「どんな感じだったの?」
「不思議な話なんだけどね。こっちに危害を加える気がない感じの敵だった。」
「結界の装置壊したのに?」
「それでも、こっちの味方は、全員死んでなかったし…。多分あいつらが、装備している武器の能力のおかげだと思うんだけど。」
「危ない奴らに見えて、少し優しい奴らってことかな?」
「そうかもね。」




