91 追いかけたくなる日常
「人間関係って難しいな。」
「…君って、意外なほどメンタル脆いね。」
「これ、メンタル脆いの?」
「焼きそば買わないならどいてよ。」
「買うから、相談乗って。」
「買うならいいよ。焼きそば1つ作る間は聞いてあげる。」
「ダメ人間製造機って言われたんだ。」
「言いえて、妙だね。でも、君のまわりにダメ人間はいないと思うよ。」
「そうか?」
「そうだね。だって、君って、依存しやすく見えて、依存しづらいから。」
「そうなの?」
「ある一定までは、寄りかかっていけるけど、その先が、見えない感じ。」
「よくわからないけど、いいことなのか?」
「結局、君は自分のことしか考えていないんだよ。だから、依存のしようもない。相手は勝手に見切りつけて歩いていくさ。」
「それで、俺だけ取り残されるってこと?」
「それが、いいんじゃないの?結局1人が好きなんだから。」
「そういうものか。」
「これで、納得できたんなら、そうなのかもね。僕は、君に聞いた話で、わかったように分析しただけだよ。はい。焼きそば。」
「ありがとう。なんか、わかったようなわからんような。」
ユウと合流する。
「ユウにとって、今の俺って、パーティメンバーとしてどうだ?」
「どうしたの?メンタル脆い子みたいになっているよ。」
「先に進めないから、真剣に、教えて欲しい。」
「甘口と辛口で行くね?」
「頼む。」
「まず、甘口で行くなら、今のままずっと、君といたいかな。時々、特別なことして、毎日、なんかしらやって。君には、色々感謝しているし、気が合うし。」
「わかった。…辛口は?」
「武器は、君に作ってもらっているけど、君以外に頼んでもこのレベルなら用意出来ると思う。君は僕にとっての特別だけど、それは、能力面でなく性格面だね。やっぱり、気が合うってこと。つまり、気が合う以上を求めていないかな。」
「気が合わなくなったらどうだ?」
「そこで、解散とかはないとは思う。君と積み重ねた時間もまた、本物だから。」
「俺ってどうしたらいいのかな?」
「実力つけるか、それ以外のところを鍛えるか、僕と気が合う関係続けることに全力出すか…。ちなみに僕は、媚びられるのは嫌いかな。」
「…ユウもなんか、前と変わったか?」
「君の考えとかがより深くわかるようになってきたから、君の本質とか自分の本質とか見えてきたのかもね。」
「どっか、聞いたようなセリフだな…。」
俺にとっての、人間関係。
依存で初めて、相手を押し上げて、それに置いていかれて。
必死で追いかけて。
「他の人を優先するあまり、自分をないがしろにしすぎだよ。」
鍛冶の生徒。
他のクラスだが、俺に最初からぶつかりに来てくれたやつの言葉を思い出す。
イーサンだったかな。
彼の名前は。
俺をないがしろにしない。
まず、はじめに、期末テストを全力でやろう。




