88 ユウのクラスメートは悔しがっていたそうだ
「武器が、呪いの能力を持つのか。」
天千里のギルド長であるセンドウアカリは、報告書に目を通す。
「ちょっと、今回は、やりすぎね。」
政府からの、解呪依頼も来ている。
武器を作った本人に話を聞いたところ、けろっとしていた。
「…解呪方法とかわからないですよ。どんな呪いかもわからないですし…。」
というわけで、どうしようもない。
さて、中間テスト期間が始まる。
俺は、久しぶりに学校に出る。
みんなにすごく心配された。
だが、品評会用の空虚な白の剣と遠視のスキルオーブを見せると、心配して、損したと手のひら返しされた。
「こんな、きれいな剣、作っていたらそりゃ、休みたくもなるよね。」
「遠視のスキルオーブ品評会終わったら、売ってくれ!」
「他にスキルオーブ作れたりするの?」
「はーい。久しぶりな奴が珍しいのはわかるけど、中間テスト始めるから席、戻ってねー。」
テストは悪戦苦闘しながら、終わる。
俺の、中間テストは、152人中43位だった。
真ん中よりは上だったが、決していい点数ではない。
ユウは、1位だった。
「ユウ…すげえな。」
「そうだね。」
「っていうか、全部満点か。」
「まあね。」
「なんか、満点より、点数いいのがある…。」
「新しい解釈だ。とかで。」
「ユウ、緊張している?」
「あ、わかる?」
今日は、学年でのクラス代表を決める日だ。
「あいつらのこと、気にしてたんだけどさ。君といたら、いつの間にかどうでも良くなっていたよ。」
「俺は、しっかり勝って欲しいけどな。」
「それは、もちろん。でも、もういいやって感じなんだ。こういうのなんて言うんだろう?」
「眼中にないってやつ?」
ユウは、学年別の学校代表に立候補した。
前に絡んできたユウのクラスメートも立候補していた。
ユウは、短杖を1個だけ装備して、軽く相手を倒していく。
絡んできたクラスメートも簡単に倒してしまった。
俺とユウに拳を当てて、学年代表を祝福する。
ユウは、照れくさそうに微笑んだ。
俺の学年は、エリックとレンカがなんかすごい戦いをしたらしいということを聞いた。
自分の学年のこととか完全に忘れていた。
エリックとレンカが戦うのとか、想像できないんだが、焼きそばを作っているエリックと寝ているかお菓子を食べているかのレンカの普段の様子を思い出して、?が広がる。
久しぶりに家に帰る。
妹が出迎えてくれる。
「兄貴、おかえり!私、学年別学校代表になったよ!」
「それ、本当か?ロータスの中3は、ユウだぞ。」
「ユウさんか…。手ごわそう。」
「ユウは強いぜ。」
「兄貴、もし、ユウさんとあたったら、私とユウさんどっち、応援する?」
「両方に決まってんだろ?」
「そっか。じゃあ、正々堂々やるね!」
「おう。」




