83 ユウとクラスメート
レンカと別世界に行って、その後、俺は、急ぎ、昼のユウとの集合場所に向かう。
ユウは、待っていてくれた。
心なしか、しょんぼりしているようにも見える。
ユウは、俺を見つけると手をふる。
俺もそれに答える。
「ごめん。ちょっと、厄介事に巻き込まれて、遅れた。」
「通信も繋がらないし、どうしたのかと思ったよ。君の担任の先生も探していたよ。」
「あー、それは、まずいな。色々。」
「行ってくる?」
「帰るまでには、行っておく。それより、昼ごはんにしよう。」
「今日は、学食で、済ませない?」
「そうだな。そうしようか。」
さて、ユウと学食に行く。
俺とユウは、学食に行くのは、実は、初めてだったりする。
普段は、ユウが、人が多くて嫌だと言ってあまりよりつかないのだ。
ピークの混む時間を抜けての、時間なので、今は、まばらな人で済んでいる。
700円の定食を頼む俺とユウ。
定食を受け取り、席につく。
食事をもくもくと食べる。
腹が減っていることもありかなり美味しい。
食べている俺とユウは、声をかけられる。
「あ、サクラ、お前!今日、まだ、一個も授業出ていないだろ?どうしたんだよ?」
いきなりの声をユウは無視する。
代わりに俺がユウに聞く。
「あー、ユウ、今日、授業出ていないの?」
「…そうだけど。」
「もしかして、心配かけた?」
「…まあ。」
「あなた、もしかして、サクラのパーティの方ですか?」
「俺は、そうだけど。」
「そうか…。あなたが。」
「突っかかってくるなよ。」
ユウは不機嫌そうに言う。
こんなユウは初めて見たかもしれない。
「サクラ…。この人のこと好きなのはわかるけど、よくないと思うよ。」
ユウが、ゆっくり立ち上がる。
「…僕、君のこと本気で嫌いみたい。デリカシーないのをどうにかしてくれないかな?」
引き下がらない男子生徒。
「君が僕のことを嫌いでも、同じクラスメートとして、僕は君のことが心配なんだ。」
「それ、本当に余計なお世話なんだけど。」
俺は、見かねて男子生徒に俺の方から声をかける。
「君のことは、誰か知らないけど、ユウが迷惑しているから、帰ってくれないか?」
男子生徒の後ろの同級生たちが、殺気立つのがわかる。
それを視線で制して、俺に向き直る男子生徒。
「体力154、魔力37、精神力53。…よく、それで、ユウとパーティだと言えるよ。」
男子生徒が、侮蔑するような表情を向けてくる。
俺を鑑定して、勝手に評価をつけたようだ。
男子生徒は、俺を無視して、ユウと話を続けようとしたが、ユウが、男子生徒に殴りかかる。
それを、男子生徒の仲間3人がかりで、しっかりと受け止められる。
「サクラ。こんな奴となんかパーティを解散した方がいい。能力差があり過ぎれば、苦しんで行くのは、君の方だよ。僕のパーティなら、いつでも来てくれて構わない。一緒に成長していこう!」




