82 異層のモンスター
青の砂漠。
見渡す限り何もない。
「おかしいな。強いモンスターの気配があったんだけど…。」
「そういうのわかるのか?」
「うん。」
「…もしかして、道に迷ってる?」
「迷っているかも…。」
「じゃあ、これ使おう。」
俺は、地獄の命綱を1つ使った。
光の糸が、現れる。
「何それ?」
「道に迷ったら解決してくれるアイテムだぜ。」
「便利!」
「上手く行くかわからなかったけど今回は大丈夫そうだな。」
光を辿っていく、レンカと俺。
3時間くらい歩いて、やっと、それらしいところに来た。
神殿のようなところだ。
中央に、巨大な結晶のようなものが浮かんでいる。
「あ、この子っぽい。」
「どうするの?」
「せっかくだから、眷属化するよ。眷属化中は、無防備だから、守ってね。」
「俺、強くないんだが。」
「周りにモンスターいないから、多分大丈夫。あの結晶は、モンスターだから、絶対近寄っちゃだめだよ。」
「わかった。」
レンカは、砂の上に、あぐらで座って、集中し始めた。
俺は、一応、立って警戒する。
さらに2時間くらいして、レンカが立ち上がる。
「成功した。」
結晶が、溶けていく。
「休眠状態だったから、眷属化できたけど、この子すごいよ!」
竜と虎と狼を合わせたような見た目のモンスター。
威圧感がすごい。
レンカがいったん、モンスターを異空間牧場に逃がす。
「さて。どうしよう。」
「?」
「あのモンスターのマナを吸ってこの世界が出来ていたみたいなんだけど。モンスター解放したから、もうすぐ世界が崩壊します。」
「やばいだろ?そういうことは、早く言ってくれ。」
「一応、あのモンスターの力も眷属化で少し使えるんだけど、帰り道がわからない。」
「道に迷っているのか?」
「そう。」
「じゃあ、この地獄の命綱を使おう!」
「2つ持ってきてたの?」
「10用意してきた。」
「班長…。私、班長のこと好きかも!」
世界が崩れ始める。
「え?なんか言った!?」
「早く、アイテム使って!」
光の糸が崩れた世界の外に向かう。
レンカは、俺の手を掴む。
光に包まれ気づいたら、元の学校の屋上にいた。
「…どういうこと?」
「次元跳躍っていうスキルみたい。」
レンカは、さっと、レジャーシートを敷き、そこに横たわる。
そして、そのまま、寝てしまった。
前よりさらに威圧感の強くなったレンカ。
俺は、耐えきれず、屋上を後にするのだった。




