81 レンカと異層の鍵
昼食の時間にユウと合流して、学外に行く。
格闘オークは雨の日以外は、毎日、倒すものなのだ。
俺のノルマの2体を倒して、ファミレスに行き、相談。
「どこで、買うかなんだよな。」
「天千里でいいんじゃない?」
「それが無難かな。」
「錬金釜と鍛冶の魔道具の自作はまだ無理だよね。」
「無理。」
「じゃあ、やっぱりギルドで買うのが1番だよ。」
そうして、ギルドで、15億の錬金釜と、15億の鍛冶の魔道具を手に入れる。
星明かりの錬金釜
ランクC
能力1:空間拡張
能力2:アイテム形成
星明かりの鍛冶台
ランクC
能力1:武器形成
「ギルドに置いている錬金釜と鍛冶台より1ランク上で、用意出来る最大のものです。これ以上は、オーダーメイドになります。値も張るので、これ以上のものは、ご自分で製作された方がよろしいかと思います。」
「ありがとうございます。とりあえず、これでやってみます。」
「今日はこれで、解散しようよ。君も、早く、それを使いたいだろうから。」
「ああ。悪いな。ユウ。」
家に帰り、早速、異空間牧場に錬金釜と鍛冶台を設置する。
『ユウさん、もしかしたら、錬金釜と鍛冶台を使う場所について、ある程度予想ついている可能性ありますね。』
「あ、そう言えば…。そんな感じだった。」
『…バレかけとは言え、ユウさんに能力の秘密を明かすのは、我慢してくださいね。』
「わかっているよ。」
一眠りし、夕食後、万全な状態。
異空間牧場にて、レンカから預かっている素材と金属を錬金釜に入れ、錬金を行う。
あえて、形を指定せず、感覚に任せ、1番良いものを作る。
深夜2時。
完成したものは、鍵だった。
魔道具のようだ。
鑑定すると、異次元の扉を開ける魔道具であることがわかった。
青砂と陽炎の鍵
ランクS
能力:世界渡り(1/1)
これが、レンカが求めているものかどうかはわからないが、渡してみよう。
…異次元の扉か。
一応あれも作っておこうか。
地獄の命綱:蜘蛛の糸
ランクC
能力:道標
「10個くらいあればいいかな。」
『鍵どうするんですか?』
「レンカさんに渡すさ。」
『レンカさんに何かあったらどうします?』
「それは…。」
『危険の確認が必要では?』
「1回しか使えないこれで、どう確認んすればいいんだよ?」
『一緒について行ったらどうですか?』
「…そうしようか。もちろん、レンカさんが、ついて行っていいと言ったらだけど。」
『錬金樹LV1865→LV2050に上がりました。』
次の日の朝、ホームルーム前に、レンカの元に行く俺。
「あ、お菓子忘れた。…まあ、いいか。」
レンカは、しっかり、起きて待っていた。
「おはよう。班長。」
「起きてたんだな。お菓子はないぞ。」
「もっと良いもの持ってきてくれてるんでしょ?」
「約束のものだ。装備じゃないんだけどな。」
俺は、レンカに鍵を渡す。
「これは?」
「違う世界に行ける鍵みたいだな。」
「…確かに、めちゃくちゃいいね。早速、使いたいところだけど、準備しなきゃ。」
ふっと、レンカが、脱力した瞬間に、空気が震える。
「…何したの?」
「眷属とのリンクを抑えたんだよ。眷属には、私の能力の異空間牧場に避難してもらっているの。」
「異空間牧場?」
「気になるだろうけど、あとね。私、もうこれ使うね!」
「あ、待て!」
俺はとっさに、レンカの手を掴む。
レンカは、驚いた様子を浮かべたが、関係ないかというような感じで、鍵を使ってしまう。
光に包まれ、目を開けたらそこは、一面青い砂漠の世界だった。




