77 家族のお祝い会
77話
帰宅すると、父も母も妹もいた。
「今日は、お祝い会よ。」
「父さんも昇進決まったんだって!副ギルド長だって!ついでに、兄貴の編入もお祝いするよ!」
「ついでは、余計よ。遅くなってごめんね。」
「いや、ありがとう。」
夕飯。
「息子の高校編入と娘のギルド加入とAランクモンスターソロ討伐、父さんの昇進ということで、おめでとう!乾杯!」
「「「乾杯!」」」
「父さんの副ギルド長もそうだけど、ユキAランクのモンスターソロで行ったの?」
「動画見る?」
モニターに通信機をつないで、記録動画を流すユキ。
両手にに、2本と、闇の手で3本の剣を持ち、構えるユキ。
モンスターは、どうやら、岩の鎧で覆われた象の竜だった。
「岩鎧象竜エレファルガって言うんだって。」
まず、4本の剣を納刀して構え、エレファルガの鼻を切り裂く。
鎧が、砕け散りヒビが入り、激昂するエレファルガ。
それをマナメタルの刀を一振りすることで、衝撃波の攻撃にして、食らわせる。
鎧の砕けた剥き出しの鼻に、緑の刀身の刀を闇の手が刺す。
エレファルガが苦しみ暴れ出す。
不壊のマナメタルロッドの刀と死属性の明晰の命削りで受け、闇の手で、エレファルガの視界を邪魔していく。
あとは、時間を稼ぐだけ。
エレファルガは6時間ほどかけて、緑の刀に吸収された。
「えぐい刀ね?」
「管理品に指定されているくらいだから…。」
「でも、これじゃ、吸収されるから、素材が手に入らないぞ。」
「Aランクの素材は、身の丈に合っていないからいいの。それに、刀が強くなる方がいいよ。」
『妹さん強くなり過ぎでは?』
すごいな。
『武器があれば、まだまだ強くなれますよ。』
不思議と今は嫉妬はない。
『心境の変化でも?』
忙しいからかな。
部屋の扉が、雑にノックされる。
「兄貴!これ、いままで狩ってきた素材なんだけど!」
「どうした?」
「これで、父さんに装備作って、プレゼントしようよ。」
「それは、いい案だな。今日中に作っておいておくから、明日渡してあげてくれ。」
「兄貴も一緒に渡そう!」
「…わかった。」
俺は、異空間牧場で、糸製作錬金釜に素材をいれ、均等な糸を紡いでいく
。
初めてだったが、まあ、うまく出来た。
錬金術を訓練していたからだろう。
あとは、服製作の魔道具に通すだけ。
俺は、魔道具の付与機能で、不壊、汚れ無効、サイズ自動調整を付与する。
朝までかかって、出来たのは紺のスーツだった。
『錬金術LV1710→LV1865に上がりました。』
『服飾LV1→LV102 に上がりました。』
俺は、もう寝るのは厳しいので、1人、コーヒーでも飲もうと下に降りる。
父も下の部屋で、仕事をしていた。
「おはよう。」
「おはよう。」
俺は、父にもコーヒーを入れて、渡す。
「ありがとう。」
「あとで、渡すもんあるから。俺とユキから。」
「それは、期待してしまうな。」
「いや、今、渡す。ちょっと、ユキを起こしてくる。」
「バカ兄貴!今、起きるから待って!」
「あんたたち、うるさいわ!」
一家の父は、早朝から元気に騒
ぐ家族を思い、笑みをこぼすのだった。




