先生
「結局、ラーメンが一番コスパもいいんだよ。」
「わかる。満足感とか考えたら絶対、ラーメンだよね。」
俺とユウは、しれっと学園を抜けて、悪びれもなく戻ってくる。
戻ってきた俺とユウを校門出迎えたのは、お互いのホームルーム担当の教師だった。
「今、どこに行っていたの?」
「説明してくれますか?」
普通に怒られて反省文か、特別課題か選べと言われた。
俺とユウは迷わず、特別課題を選ぶ。
特別課題は、それぞれの学年だよりに載せる魔法のレポートを書くというもの。
「でも、なんで、俺達だけ…。」
「あのねえ。部活の一貫として、旧校舎で訓練して、授業に出ない第二戦闘訓練部とか、魔法研究棟で、ギルドからの依頼で、魔法の研究課題こなし続ける自己研鑽会なんかと、学外にラーメン食べに行って授業サボる生徒は全然前提が違うのよ?」
「私たちもかばいきれないから、自重してください。」
「「すみませんでした。」」
教師2人から、こってり絞られた後、2人、気まずく、目を合わせる。
「なんか、こういうのも良いね。」
「ユウって叱られるの喜ぶタイプなの?」
「普通に違うよ。なんか、ぶつかりに来てくれる先生って今までいなかったから…。」
言われて思い出す。
中学の先生もメールで、進路伝えたら、すごくあっさりだった。
「俺達、良い学校に来たのかも。」
「そうだね。」
さて、授業に戻るユウとわかれた俺。
「授業さぼって、鉄板で焼きそば焼いている奴もさ。特別課題やってる?」
「なんだよ。いきなり、嫌な絡み方してくるなあ。俺は、先生の論文の手伝いで、見逃してもらっているよ。」
と、答えるエリック。
「俺らって、なんで、そこまでして、さぼりたいのかね。」
「いや、鏡見て、そこにうつっているやつに聞いてくれよ。」
「レンカさんはどうかな?」
「あの子が課題できると思うか?」
「ヤバいのか?」
「このままじゃ、赤点だらけになっちゃうかもしれないから、なんとかしてやってくれよ。」
「俺は、なんでもできるわけじゃないんだけどな。」
「レンカさんも困っているだろうから、助けてあげられたら、付き合えたりするんじゃね?知らんけど…。」
「それは…、ありだな。」
「…冗談で言ったんだぞ。真に受けるなよ。女子は、しっかり、下心見抜いてくるから下手すりゃ口聞いてもらえなくなるぞ!」
「お前に女心がわかるとは思えないんだが…。」
「姉ちゃんがいる。…3人。」
「それは、一気に話が変わってくるな。」
「俺の分析では、お前は、かなり、自己肯定感低い。その割に、理想も高い。その場の相手より、相手のラベル的価値を先に見る。意外と打算的。嫉妬深い。それに…。」
「待ってくれ。もういいわ。とりあえず、約束は守るけど、それ以上は望まないよ。」
「そういうとこ。」
「?」
「遊び気分で、付き合うのは、一番どっちのためにもならないだろうから、本気じゃなくて誰でも良い中の1人なら、関係進めない方がいいんだよ。」
「エリック。先輩と呼んでいいか?もしくは先生!」
「お前、同性からきもいって言われんだろ?」
「…やめてくれ。最近、よく、ユウにも言われるんだ…。」
エリックは、焼きそばをお土産に持たせてくれた。
…今日も空は青かった。




