戻ってきた通常授業
エリックは、父であり、ロータス学園学園長であり、ギルドラグナロクのギルド長であるエドワードにお守りを渡す。
「お土産。護符みたいなものだそうだよ。」
「ああ、ありがとう。気になる生徒はいたか?」
「同じ班の生徒たちとは、仲良くなれたかな。」
「そうか。じゃあ、お前についてこれそうな子はいたか?」
「今のところいないかな。」
「お前も、そろそろパーティ組まないと、あぶれるぞ。」
「わかっているけど、強さに差がありすぎると良くない…。」
「それは、そうだが。…生産職の子はどうだ?編入生とか。」
「彼は、確かに面白いかな。ただ、僕が、生産のことよくわかっていないから何とも言えないかな。」
「それなら、勉強すればいいだろう?」
「だから、勉強しているじゃないか。」
「…授業さぼって、焼きそばを極めることは、生産職の勉強では絶対にないと思うぞ。」
『現在の鍛冶のレベルは、1415で、錬金術が、1710です。3力は、体力144、魔力37、精神力51です。他に気になることはありますか?』
「いや、大丈夫。レンカの装備を明日の土曜日に作っておこうと思ってさ。」
『あなたって、女性の装備ばかり作っていますね。』
「いや、ユウとかユーザリアとか…。女性ばかりなんてことはないと思うぞ。」
『どんな装備を考えているんですか?』
「3力の強化系か、自然回復を早める系かが良いと思っている。」
『そんなに都合良く作れますかね。』
「狙わなくてもいいんだ。出来た中に、そういう効果のものがあればいいんだよ。」
『…結局、運まかせですか?』
「いいんだよ。俺は運には、自信があるから!」
朝食のため、階段を降りる。
妹が、トーストを食べていた。
この時間に妹がいるのは、めずらしい。
「今日、学校休みか?」
「ふふーん。ちょっと…ね!」
聞いて欲しそうにもったいぶる妹を無視して、トーストを焼く。
「気になる?」
「ああ、気になる。」
「教えてあげなーい!」
「そっか。残念だなあ。」
俺は、一瞬で、焼き目が入ったトーストを皿に乗せて、机に運ぶ。
「ねえ、しっかり、聞いてよ!」
「わかった。どうしたんだ?」
「なんと、今日は、ギルドの見学に呼ばれています。」
「どこ?」
「メビウスとニーズヘッグ!」
「5大ギルドじゃん。」
「そう。パーティメンバー全員で呼ばれてるよ!」
「そっか、頑張って選べよ。」
「もちろん!決まったら、お祝いは、新しい刀でいいよ。」
「…わかった。決まったら、用意してやるよ。」
「やった!さすが兄貴!」
レッドスケルトンの荒野の入口近くで、ユウと合流する。
「ところで、ユウは何かやりたいことある?」
「また、ラーメン屋も行きたいかな。」
「ユウもラーメン好きだよな。」
「まあね。」
「帰りに寄る?」
「夕飯、食べられなくなるから、明日にしよう。」
「それか、昼、抜け出す?」
「気安く言ってるけど、校則違反してるからね?」
「じゃあ、行かない?」
「行くけど…。」
ユウと別れて教室に入る。
「おはよー。」
まばらに挨拶が来る。
俺もそれに答える。
挨拶が来たのは、もしかしたら初めてかも…。
そんなことを考えて、俺の席に向かう。
俺の席は、密集していた。
別クラスの鍛冶専攻4人が、クラスの鍛冶専攻2人となにやら、難しい話をしていたのだ。
「来たわね!」
「来たよ。俺のクラスがここで、そこが俺の席だからな。」
「課外学習おつかれ!」
「ああ、おつかれ。」
「君が作った作品を見せてくれないか?」
「旧校舎にいるユーザリアが使ってる。」
「あー、あの不良聖剣使いか。」
「有名なの?」
「まあ、持っているのが聖剣だからな。」
「聖剣か…。今度、見せてもらおう。」
「お前らはどんなん作ったの?」
「画像と性能見る?」
「…見たいかも。」
結局、7人で盛り上がってしまった。
語り合うのは、楽しい。




