課外学習12 帰宅
波纏のオロチの鱗と、森クマの皮を錬金釜に入れて、お守りを量産する俺。
全て均一に、効果も邪魔にならないようなものにしていく。
静かな波のお守り
能力1:健康微弱強化
(効果範囲…装備所有者)
能力2:空きスロット1
19時の夕食までに、なんとか21個。
「いらないって言われたら傷つく…。」
『あなたは、根本的に臆病ですよね?』
「どうした?課外学習中は、昼間は話しかけてこないんじゃなかったのか?」
『もう、ほとんど、終わってますからね。いいんですよ。』
「そうか…。」
『話したいことがあれば聞きますよ?』
「なんか、悪くないな。こういう生活も。」
『ユウといるより、家族といるより楽しいですか?』
「わからん。というか、ベクトルが違うな。」
『明日で、終わりです。』
「そうだな。」
班員に、4つずつとその家族に3つずつ俺も1つとユウと家族分で、4つ。
「これはいいな。」
「ありがとう。」
「大事にするね。」
「どうも。」
お守りを班員に配っていると、周りからブーイングが来る。
「私たちにはないの?」
「同じ、錬金釜を使った仲なのに…。」
「それを言うなら、俺等は、同じ鍛冶場を使った仲じゃないか!」
「ひどいなあ、俺等は仲間だと思っていたのに…。」
「もう、みんな分作ってくれよ。俺も欲しい。」
「お揃いいいなー。」
というわけで、俺は3日目の夜も眠れなくなった。
次の日、朝食を食べて、仮眠を取る俺。
10時前にエリックに起こされる。
「片付けは、みんなでやって、済んでいるよ。あとは、忘れ物しないで帰るだけ。」
広間に行くと皆、もち帰る素材や、武器を選別している。
そして、10時。
転移で、校庭に戻る。
教師が事務連絡をし、成績発表。
俺は、クラスごとなら、負けない良いクラスだと思っていたが、残念ながら別クラスが1位だった。
どうやら、そのクラスは、ケガを負ったオロチを仕留めたのだそうだ。
俺のクラスは、2位だった。
そして、クラスの優秀班は、錬金組の班が選ばれた。
それを拍手で、祝福する。
10時30分。
解散。
「焼きそばが恋しい。また、何か出来るといいね。」
「悪くない班だったぜ。」
「班長!装備の約束忘れないでね!」
「常連さんだったら、研究棟にいつでも来ていいよ!」
その後、俺は、中学部のユウのところに行こうとしたが、ユウは校庭で待っていてくれたようだ。
「おかえり。」
「ただいま。」
ユウにお土産のお守りを渡し、そのまま、学校を抜け出し、ブラックスケルトンを倒しに行く。
…やっぱり、これが、安心する。
「やっぱり、君がいないとつまらないよ。いない間は、真面目に授業受けちゃってたよ。」
「それでいいんじゃないの?」
「さあね。」
帰宅して、家族にもお守りを渡す。
聞かれるまま、課外学習の話をした。
夕食のあと、1人になる。
「楽しい時間だったな。」
『今日から、また、気合入れて下さいね。』
「おう!」




