課外学習9 湖と2日目の終わり
エリックは、疲れていたが、無事、湖につく。
道中、モンスターとも出くわしたが、レンカの威圧に恐れをなして近寄ってこなかった。
目的の湖につくと、課外学習の施設より大きい蛇が2m近くある大きなカエルを食べてまわっていた。
「あれ、波纏のオロチだよな?でかすぎんだろ!」
ユーザリアは、冷や汗をかいている。
俺も同じく撤退を考える。
エリックは、困った顔をして、レンカに話しをふる。
「偵察にサイレントオウル出さなかったの?」
「見つけてたけど、クラリッサが、魔法ぶつけてみたいって、言ってたから、黙ってた。」
それを聞いて、クラリッサに俺達の視線が集まるのと、クラリッサが雷属性の魔法を放つのは、同じタイミングだった。
オロチの腹で爆発する雷槍。
オロチの腹から、赤い血が流れる。
しかし、オロチは、そんなこともおかまいなしに、ジャイアントトードを食べて回っている。
そして、そのまま、俺達の与えられたフィールド外に移動した。
そんなオロチを見送る俺達5人。
「…なんで、魔法打つんだよ。」
ユーザリアが、皆が思った疑問をクラリッサにぶつける。
「どれくらい行けるか試したかったの。」
「イメージ通りだった?」
「全然イメージと違った。多分、私の第一段階の魔法じゃ、無理ね。」
「戻ってくる前に、魚取って帰ろう…。」
午後の戦果。
Fジャイアントトード×2
F噛みつき魚×45
1周目で、魔力をかなり使ったクラリッサと、サイレントオウルにエネルギーを送り続けているレンカは、ダウンしたので、俺と、エリックと、ユーザリアで、2周目、3周目の往復をした。
俺とエリックは、戦わず運び専門だ。
ユーザリアは、無心に噛みつき魚を倒していた。
俺は、一応、ユーザリアが思っているであろうことを口に出す。
「クラリッサさんも、意外にやばいね。」
ユーザリアは、無言で頷いた。
エリックも苦笑していた。
やることをやって、今回は、食事前に、班長の報告会を行う。
「交易所で、隣のフィールドのクラスと情報交換ができた。南の方のクラスは、インゴットも作れてて、いい感じに、やれてるっぽいな。インゴット交換もありだと。」
「北の方は、コッコを焼いて食べてるって。交易は、後ろ向きみたい。」
「森クマとクイーンビーは?」
「森クマ2体とクイーンビー1体狩ってきたよ。」
「装備よろしく!」
「毒も調合出来るかもね。」
「F班は、湖、行ってくれたんだっけ?」
「そうだな。」
「じゃあ、とりあえず、これで、オロチ以外は、モンスターの素材が集まったかな。」
「明日、オロチ見て帰る?」
「A班は、Dランクは、挑戦できない。」
「B班もきついな。」
「F班もきついだろ?」
「正直きつい…。俺、個人としても、オロチより、鍛冶と錬金に時間を使いたい。」
「見るにしても、無視するにしても、…班員と相談かな。」
「それで、いいんじゃない?」
「オロチの素材欲しかったな…。」
「実は、湖で拾った鱗が4枚ある。これあげるよ。」
「いいの?」
「いいよ。俺は使わないかな。」
「恩に着る!」
「明日は、班ごとに自由ってことでいい?…いいなら、これで、お開きでいいか。」
その後、魚料理の出た夕飯を終え、それぞれの班の時間となる。
「っていうわけで、明日は、オロチはなし。」
「しかたないか…。」
「ミスリルとかあれば、また違ったんだろうけど。」
「…わかった。」
ユーザリアは、心底残念そうな表情だ。
「あと、クラリッサさんと、エリックはすまん。事前に聞いていた2人の目標は、俺には手助けできそうもない。」
「私の目標は、半分くらい達成できているから大丈夫。でも、あとで、時間作ってくれるとうれしいかな。」
「わかった。」
「僕は、どうだろう。ここで、終わることでもないから、大丈夫だよ。」
「そう言ってもらえると嬉しい。」
「レンカさんは、満足?」
「目標は達成してるから満足。」
「そうか。よかった。」
「そうだ!帰ったら、私にも何か作ってほしい。」
「今、じゃなくていいの?」
「今にこだわりすぎるのも良くないんだよ!」
そんな感じで、2日目の夜は終わった。




