課外学習8 少しの休憩
アサシンウルフを拠点の施設まで、運び込んだ俺たちは、シャワーを浴びて着替え、そのまま、朝食に向かう。
戦闘職組も、生産職組も、早朝狩りの結果を、知りたがっていたので、みんなで、相談して、エリックに質問を押し付けることになった。
そのかいあってか、朝食の時間には、みんなは、すでに静かになっていて、ゆったりした時間を過ごせた。
献立は、昨日と同じだった。
コッコの鶏ガラスープが染みる。
食べ終わったら、俺はさすがに、寝かせてもらうことになった。
朝食後も、また、班長で集まるとのことだったが、ユーザリアが代わってくれた。
生産組は、アサシンウルフの素材を使って、早速装備を製作するようだ。
「インゴット大丈夫?」
「出来なかったら起こす。」
「私たちもこの課外授業で、成長してるから任せて!」
「というか、お前は、休め!」
「また、倒れても運んであげないよ!」
装備の製作を待つ間に、A班とB班は、班長抜きで、採集しつつ、探索をするそうだ。
班長はいったん、休憩になった。
レンカは、A班とB班に、テイムしたサイレントオウルを2体ずつ、貸し出し、その代わり演習場で眠るそうだ。
クラリッサも一緒に休憩。
ユーザリアとエリックも休憩だ。
部屋で、布団を敷き、横になる。
外は、明るいが、眠気が勝った。
そうして、2日目も始まっていった。
昼食の時間に起こされる。
エリックだ。
「おはよう!」
「おう、おはよう!」
「他のみんなは?」
「A班とB班が、狩りと採集を頑張ってくれたよ。装備も一通りできたかな。午後には、交易所を目指すそうだよ。交易所の後は、クイーンビーと、森クマ探しだって。装備生産組は、昼食後に、休憩入るよ。」
「俺達は、どうしようか?」
「湖方面に遠征したらどうだろう?」
「エリックも行くの?」
「荷物運びくらいなら出来るよ。」
「ユーザリアは来てくれるだろうけど、レンカとクラリッサはどうかな…。」
「私は、レンカさんが良ければ、いいですよ。」
「私は、起きてることしかできないから、運んでくれるなら…。」
「やっぱり、ハードル高いか…。」
「なんかさ。運ぶ系の魔道具作れないの?」
「魔道具?」
「錬金術と言えば錬金装備もそうだけど、魔道具開発もだろ?」
「…俺、作ったことないけど。そうか、魔道具か。相談してくる。」
食事中の錬金専攻の女子2人に相談する。
「なんで、そんな面白そうなこと言い出すの!?」
「さすがに、休まないといけない状態なのに…。」
「いや、相談だけだから!まだ、案だから。」
「やるわよ!」
「今、聞いた話なら行けるから、大丈夫。」
A班とB班の班長がレンカのところにやってくる。
「サイレントオウルを午後もかりたい。」
「いいよ。森クマの場所もクイーンビーの場所ももう把握しているよ。交易所までの案内ができる子もいる。」
「それは、すごいな。ありがとう。とても助かる。」
「倉庫の余ってるオーブをあの子たちにあげたいのだけれど、いい?」
「いいんじゃないか?」
「念のため、みんなに聞いてくるよ。」
昼食後、錬金工房で、魔道具を作る。
「重さ軽減と浮遊をバランス良く、つけてけば、行けるわ。」
「物の形は、鍛冶工房で、やってきて。」
鍛冶工房には、男子生徒2人がいた。
「手伝うよ。」
「お前、魔力少ないから、こういう大きいのはきついだろ?」
結局、俺は、ほとんど、何もせず、石と木を混ぜたインゴット製のぷかぷか浮かぶゆりかごみたいなものができた。
「ありがとうよ。」
「いいわ。魔力やばいほど使うものだけど、まあ、大丈夫でしょう!」
「不格好な感じだけど、乗り心地はいいと思うよ。」
「魚と、大カエルの素材待ってるぞ!」
「これで、やっと休める…。」
魔力で浮くリアカーの荷大のような魔道具は、エリックが動かすことになった。
レンカは、リアカーに枕を持ち込んで、寝ていてご機嫌だ。
「ねえ。これ、すごい魔力持っていかれるんだけど?」
「ありがとう、エリック。」
「頼りになるね。」
「さすがだぜ。」
「頑張って!」




