課外学習7 早朝の狩り
「ごめん。クラリッサさん。装備なくした。昨日作ったんだけど…。」
「大丈夫。届いてたよ。ほら、これ。」
その首飾りは形も能力も変わっていたが、確かに、俺が作った物だった。
「それで、よかったのか?」
「これがいいの!」
機嫌良さそうなクラリッサ。
俺は、釈然としなかったが、納得することにした。
40分ほどかけて、施設の結界の完全な外に出る。
「ユーザリア。F班は、どれくらい戦えるんだ?」
「エリックは、放っておいていい。」
「僕は大丈夫だよ!」
「クラリッサとレンカは、守りいるか?」
「私は、テイム成功するまで、無防備だから守ってくれるとうれしい。その代わり、サイレントオウルは、全部受け持てるよ!」
「レンカさんは、私が結界で守るので、大丈夫です。」
「俺は?」
「お前は、動け!言い出しっぺなんだから、おとりくらい出来んだろ!?」
「ひでえ。」
「そういう感じだ。」
「わかった。では、クラリッサとレンカを中心に、F班班長が、撹乱して、さらにその周りを三角の形で、俺等で、囲う陣形で行くか?」
「その案で、行こう。」
「エリックは、適当に、やってていいぜ。」
「わかった。」
「モンスター惹きつけられるけど、呼んでいい?」
「レンカ。そんなこと出来んのか?出来んなら頼む。」
「OK!」
レンカは、軽い威圧を使う。
威圧というより、威嚇に近い。
遠くから、遠吠えがいくつも聞こえる。
「来るぞ!」
アサシンウルフの群れと空には、サイレントオウルが何体かやってくる。
ユーザリアは、見ている間に1体切り捨てる。
「一撃とはいかないか。」
A班の班長とB班の班長も苦戦しているが、攻撃を当ててはいる。
俺は、身体強化で、邪魔にならないように動き、当たらないキックを繰り出している。
「サイレントオウル3体テイム仕掛けてるから、上は気にせず戦って!」
上では、テイムに抵抗するサイレントオウルが、めちゃくちゃに飛んでいた。
「フィールドバフをかけますね。」
クラリッサは、レンカと自分に物理結界をかけながら、広範囲の聖属性の結界魔法をさらに追いがけする。
効果は単純で、自分の仲間を強化するものだ。
「僕、効果に入ってないんだけど!」
エリックが遠くで、何か言っている。
「遠すぎて、何、言っているかわかりません!」
クラリッサも結構いい性格をしている。
俺は、バフのおかげで、動きに余裕が出てきた。
ユーザリアと班長コンビもいい感じで安定している。
上では、サイレントオウルが群れて大変なことになっているが、あっちは、レンカに任せておけば大丈夫そうだ。
アサシンウルフの群れを倒し切る。
17体。
運ぶのも大変なので、切り上げることにする。
B班班長が、ユーザリアと拳を打ち付けあっている。
A班班長は、俺に声をかけにきた。
「これで、全員分装備いけるだろうか?」
「…ギリかな。あとは、クイーンビーと森クマの素材があれば、生産組ならいい感じにやってくれると思うが…。」
レンカは、サイレントオウルに囲まれて、満足そうだ。
13体いる。
クラリッサは、まだ、余裕そうだ。
エリックもいつの間にか戻ってきていた。
あとは、40分の道のりを獲物を背負って、帰るだけだ。




