課外学習6 渾身の作品
鍛冶専攻の男子生徒2人がいる中、俺は、ユーザリアの武器を作る。
素材は、ユーザリアだけが、食べられもしないのに狩ってきたゴブリンと大ぶりの木の枝。
ゴブリンは結晶化も出来ていない。
俺は、まず、結晶薬なしで、ゴブリンの遺骸を結晶に近い形に変えていく。
血と肉と骨とオーブをまとめて1つにする感じ。
オーブ以外は上手く行きそうだ。
オーブを取り出して、続きを行う。
ゴブリンが丸い手のひら大の結晶になる。
それを、木の枝に溶かし込み、木の枝yの要素を溶かしていく。
結晶に木の枝を浸透させ、この段階で、形を見極めていく。
伸びていく剣の形にとどめ、最適な形に合わせ、魔力を紡ぐ。
細長いインゴットは、すでに、完成形の剣を内包する物になった。
あとは、魔力を叩き入れていくだけ。
俺は、形を整えるように、崩さぬように、綿密に仕上げていく。
5時間かかり、俺の魔力が尽きるころ一本の黒い剣が完成する。
午前2時。
ユーザリアは、朝に備えて寝ていたが、鍛冶専攻の2人の男子生徒に叩き起こされた。
「出来たぞ!早く、行ってくれ!」
「…わかった。」
ユーザリアは、言い知れぬ高揚感を肌で感じ取り、鍛冶場に向かう。
鍛冶場には、抜き身の薄黒い剣を持つあいつがいた。
「スロットが、1つあるから付与も出来るがどうする?」
ユーザリアは剣を受け取ると、付与専攻の学生に個人登録を依頼した。
子鬼の嘆き
ランクE+
能力1:不壊
能力2:吸血強化
能力3:装備個人登録
不思議だ。
大したことない剣のはずなのに、手に馴染む。
今すぐ試し切りがしたい。
いつも使っていた相棒とも言える剣、名伏せの聖剣よりも力も溢れてくる。
「こいつは魔剣か?」
「…知らないよ。でも、気に入っただろ?」
汗だくで、挑戦的な笑みを浮かべるそいつは、俺の目には、何か得体のしれないものに見えた。
「演習場に行ってくる。」
「俺は、まだやらなきゃいけないことがある。」
「鍛冶しないなら鍛冶場を出ていってれ。次は俺たちの番だ。」
「その剣超える剣作るから待ってろ!」
俺は、ふらつく足で、鍛冶場を出て、錬金工房に向かう。
「あなた大丈夫なの?」
「ああ。魔力は、少しある。」
「死んじゃうよ…。」
「これくらいじゃ、死なないさ。」
俺は、夢の中で、クラリッサの装備を作っていた。
わずかばかり残っている魔力を引き伸ばしながら、腕輪状に。
出来る全ての技術を放り込む。
時間にして1時間。
望みの姿見
ランクF−
能力1:望む装備に変わる(1/1)
「出来た…。」
そのまま、装備を握ったまま錬金工房で、意識を手放す。
装備が光を放ち、消える。
クラリッサは、目を覚ます。
まだ、外は暗い。
いつの間にか、右手に、シンプルな首飾りが握っていた。
クラリッサは、微笑む。
「おばあちゃんの言った通りの子だったな。」
首飾り
ランクG
能力1:不壊
能力2:空きスロット1
クラリッサは、個人登録をして、首飾りを身につけた。
俺は、その後、朝まで、寝たようだ。
ゆすられて、起きた時には、4時だった。
すでに、みんな外で準備をしている。
錬金専攻の2人と鍛冶専攻の2人も俺と同じくらいボロボロだが、見送りに来ていた。
俺は、F班のみんなと、A班とB班の班長に頭を下げる。
空は白んできている。
これから施設の結界が効いていない場所の探索に行く。




