課外学習1 スタート
課外学習の日がやってくる。
一度、学園の校庭に集まり、荷物チェックをしてから現地に向かう。
俺の班は、集まりが悪い。
まだ、焼きそばのエリックしかいない。
エリックは、体育座りで落ち込んでいる。
ブラックミスリルの鉄板?を向こうで使用できないことに気づいたのだ。
ギリギリの時間で、不良を絵に書いたようなユーザリアが到着。
なぜかすでに、水浸しだ。
「ギリギリまで、特訓して水かぶってきた。」
だ、そうだ。
こいつも結構、おかしい。
時間ぴったりにクラリッサが、レンカを背負って転移してくる。
「今日からよろしくね。班長。」
クラリッサは、俺に気があるのかもしれない。
レンカはうとうとしている。
寝られたら威圧が振りまかれるので、困る。
だからこそ、クラリッサは、ギリギリで連れてきたのかもしれない。
全員そろったのを確認して、教師が、最後の説明をした。
その後、校庭の真ん中に設置された5つの魔法陣を使い、クラスごとに別れて転移するのだった。
拠点の大広間に転移する俺達。
普通の16才なら、わいわい雑談が始まりそうなものだが、浮き足立たず、シーンとしている。
皆、緊張しているのかもしれない。
誰が話始めるか、皆、様子をうかがっているようにも見える。
そんな中、最初に、口火を切ったのは、鍛冶専攻の男子生徒だった。
「とりあえず、ここで、立っていても仕方ないから、拠点を探索しないか?それで、1時間後にまたここの広間に集まって、これからのことを話そう。」
錬金専攻の女子生徒が続く。
「部屋があるみたいだから、部屋の希望も考えておいて。あと、全員一通り自分に関係のないところも見た方がいいと思うの。」
いったんばらばらと、拠点内を確認に行く。
拠点は、しおりの通り、鍛冶場や工房もあった。
レンカがダウンしかけている。
クラリッサについてもらい、演習場で、待機してもらう。
その間に、俺は、ユーザリアとエリックと相談する。
「俺は、モンスターと戦えればそれでいい。」
「僕は、焼きそばが焼けないのがつらい。」
俺の班すでに崩壊していないか…。
1時間後、30人のクラスのうち、28人が集まる。
鍛冶専攻の男子生徒と、錬金専攻の女子生徒が、若干いらだっているので、先に謝る。
「レンカさんは、元から病弱なんだ。今は、クラリエッサさんがついて、演習場で休んでいる。すまない。」
「ああ、そういうこと。だから、授業出てなかったのね。」
「それなら仕方ないね。じゃあ、簡単に決まりそうな、部屋割りから決める?」
「男子は1階で、女子が2階。着替えとかするから、2階は男子は立ち入り禁止がいいと思います。」
「それでいいんじゃね?」
「反論ある人は挙手お願い。」
「なしだから、決定ね。」
錬金専攻の女子が、鍛冶専攻の男子に視線を投げる。
「次に言いたいことある人は、挙手をしてくれ。」
「食料の確保は重要。」
「鍛冶場あるなら武器よろしく。」
「錬金アイテムもよろしく。」
「浄化の魔道具は風呂場にあったよ。」
「交易所は早めに向かいたい。」
「っていうか、装備なしだと、ホーンラビット以上がきついぞ。」
「素材も集めよう。」
「ケガしたら、E班に!」
「班の確認もしておこう。」
などなど、意見が出た。
班の確認。
クラスには、戦闘職15人、生産職15人がいる。
30人の班の内訳。
A班 戦闘職5人
B班 戦闘職5人
C班 鍛冶2人、付与1人、服飾2人
D班 錬金2人、付与1人、料理2人
E班 聖属性1人、薬士2人、採集2人
F班 授業さぼり組
見ている感じでは、A班とB班の班長は、あまり、口数を増やさず、足りないところを補う感じで進めている。
C班の班長は、最初に話を始めた鍛冶専攻の男子で、D班の班長は、話を進めている錬金専攻の女子のようだ。
E班は、聖属性の回復役の女子が、班長のようだ。
さらに、30分して、話がまとまる。
「拠点の結界は、森にもかかっている。だからまず、みんなで、結界内の、採集をしよう。」




