授業2
仮眠から起きる。
少しは、魔力も回復したようだ。
俺は、次の授業の戦闘訓練に向かう。
校庭で、教師3人がすでに待っていた。
授業が始まると、3人のうちの2人が結界を張り始めた。
残った1人の教師が説明を始める。
「結界内で、生命力が半分になったら、結界の外に出されます。それから、攻撃は全て100分の1の威力になるように設定されています。安心して、戦って下さいね。」
まず武器選び。
全て木製の殺傷能力を落とした物が用意されている。
俺は、木のナイフを選ぶ。
1人目。
対峙する。
レッドスケルトンくらいの強さの相手。
俺は、相手が剣を振り下ろすタイミングで、身体強化を使い、剣の側面を横から叩く。
バランスを崩して、突っ込んでくる相手の腹に木のナイフを当てる。
相手は、お腹をさすりながら、下がる。
「お前、生産職だよな?」
「一応そうかな。」
「次は、もう少し本気で行く。」
相手は、剣を右足を半歩下げ、半身になる。
木剣の先と視線の先は俺をじっと観察している。
どうやら、俺の出方を見てから動くつもりらしい。
俺は、木のナイフの切っ先に向かって、1点に吸い込まれていくような動きで、まっすぐ重心を崩す。
相手はそれに対して、突きを繰り出してきた。
間合いに届いていない俺に対するカウンター。
顔面に入るかと思われたそれは、身体強化で、速度をさらに上げた攻撃に対応しきれなかった。
俺は、またも、腹に木のナイフを当てた。
3回目。
「わかった。もういいよ。」
「?」
「お前、対人戦の経験浅いだろ?」
「これが、初かもしれない。」
「それは、かなりセンスあるけど。でも、それだけだ。身体強化はうまいけどな。」
「次も負けるつもりないけど。」
「もう速度、覚えたから勝てないぜ。」
その後、相手の言う通り、5回戦い、5回負けた。
「じゃあな!また、やろうぜ。」
「ああ。ありがとう。」
次の相手は、1回勝てたが、その後で合わせられ、6回負けた。
さらに次の相手も同じような感じだった。
残念ながらここで、時間切れ。
どうやら、俺は、対人戦はあまり強くないようだ。
『知能の高いモンスターとの戦闘は、睡眠学習空間で、予習していないですから仕方ないですよ。』
それでも、悔しいな。
『今までは、ステータスで殴るか、長期戦の泥仕合で倒すかでしたから、仕方ないです。技術に関しての知識は、残念ながら、あなたにはありません。ですから、私も、フォローできません。』
今日の3人のデータは取れた?
『3人は、まだ、力を出し切っていないようでしたが、今日分のデータは取れました。』
今日の睡眠学習空間で、リベンジしよう。
熱くなっている自分。
たまには、こういうのもいいだろう。




